「老人ホーム」でのポールウォーキング活動

「老人ホーム」でのポールウォーキング活動

灘 明美(なだ・あけみ)

私は神奈川県秦野市に所在する「介護付き・有料老人ホーム」の職員です。周辺には豊かな自然環境が有り、入居時自立・ロイヤルケア付き終身型。約420名の入居者の内8割の方はお元気に暮らしている終の棲家です。

私とポールウォーキングとの出会いは、3年程前に市内ポールウォーキングに参加した入居者から勧められ体験会に参加した事でした。初回で「ポールを使う利点を実感し、入居者に伝えたい」と思い始動。「定期活動の実施」を目標とし、根底には「3つの目的」がありました。
①入居者間のコミュニティ作りの協力 
②周辺環境を活かした活動 
③運動する事の大切さと楽しさを伝える。

施設内には約40種類ものサークルやレクリエーション活動が有り、参加率=評価にも繋がります。参加率を高くするには工夫をしていく事が大切ですが、それは周囲にアンテナをはり臨機応変に取り組む事だと考えています。私の場合は3つの目的の為にポールウォーキングをツールとして活用している事が独特かもしれませんが、正しいポールウォーキングを伝える事は基本とし、長年続けている体操やダンスの経験をストレッチやクールダウンに取り入れ、野外活動の為、外に出る事への利点を太陽や紫外線など大気・体のメカニズムなどの角度から話をする事で次回参加への促し、参加者個々へ話しかける事を心掛けてきましたが、一緒に楽しむ事に尽きます。

始動から2年経った頃、目標とした定期開催は毎週1回1時間の実施(7月・8月・1月・2月を除く)と、年2回のポールウォーキング・レクが形となりました。毎回25名前後の参加者の多いレクリエーションの1つとして1年経過しましたが、一人で指導するには限界人数を超えていますので、私を手助けしてくれる参加者同士の輪ができ良い相乗効果となっている事も幸いしています。今後は室内ポールレクの要望に応えていくことが新たな課題であり目標ですが、振り返りここまでの実施に至る様々な出会いや背景に大変感謝し、今後の継続に努めたいと思っています。

出典:NPWA会報誌Vol.16(2018年8月31日)

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