大塚寛美さん(佐久市)

「まちなかポールウォーキングin佐久」
~人と人をつなぐレクリエーション~

レクリエーション・コーディネーター MCプロ 大塚寛美(おおつか・ひろみ)

今から22年前 レクリエーション(再創造)に出会ったことが、私の原点だと感じています。人を笑顔にしたい、人の心と体をほぐしたい、人とつながりたい、という思いで色々な場所、さまざまな場面で、多彩な人たちと活動を続けてきました。楽しさやふれあいを体験しながら、人間性豊かな人づくりや心身の健康づくり、生き生きした地域づくりにも役立ちたいと考えています。今回は、私が現在講師として活動している佐久市臼田健康活動サポートセンター(以下=うすだ健康館)での取り組みを紹介いたします。

(土曜日コース出発前のポールdeストレッチ)

うすだ健康館は佐久市が建設し、地元NPO法人うすだ美図と長野県厚生連が共同企業体として指定管理にあたっている 画期的で魅力的なソーシャルサポート(社会的支援)の拠点です。2016年10月そのオープニングセレモニー「より見知探健ウォーク」に講師として招かれたのがうすだ健康館との出会いでした。イベントでは参加者目線の心遣いとイベントを楽しむ自由な発想で、地域交流の機会の創出を考えている人たちとのつながりができ、ぜひ自分も一緒に地域への恩返しができたらと考えたのが、この事業に関わるきっかけでした。

2017年4月より、地域でのつながりや健康づくりを目的とした教室運営の一つとしてうすだ健康館が、県の「元気づくり支援金事業」を活用して実施している、「ウォーキング(ポールウォーキングを含む)教室」の講師を務めることとなり、月4回の教室を開催しています。コースはうすだ健康館を始点・終点とした地元臼田を歩く「まちなかウォーキング」です。シニア世代が中心の平日コースでは、2~3km、働き盛りで運動不足の中高年が中心の土曜日コースは4~5kmのメニューで、各コース月2回実施しています。

自動的に生成された説明教室では活動量計を装着しての指導も特徴的で、計測したデータを基に解析指導を行うことで、運動の取り組み方がわかり、教室以外の生活でも意識を高めることができています。また、歩き方チェックや貯金運動を取り入れることで、参加者同士のつながり、参加者とスタッフのつながりも深めることができました。

上記のような成果も感じられ、歩く仲間のつながりも広がりました。

先にうすだ健康館は、ソーシャルサポート(会的支援)の拠点と記述しましたが、これから先支援金の活用を終えてからが本当に重要な活動が必要になると考えています。

3年目の令和元年は、地域に住む人たちがお互いに信頼し合っていたり多くの人が安心感を抱いていたりする、人と人の間にある関係のことを「ソーシャルキャピタル」と理解し、お互いが助け助けられる相互関係を築けるような活動にしていくことが求められていると感じています。 次の世代にバトンを届ける役目を果たしつつ、共に助け合う仲間の一人として、自分自身も楽しみながら汗を流したいと思います。

人と人のつながりが健康をつくる

助けるだけでなく、助け合う相互関係があることが健康につながる

信頼関係が強い地域に住むことが健康につながる

追加: 最後に、佐久市スポーツ推進委員(BC資格保有者)と佐久ポールウォーキング協会のコラボ事業も、ご紹介しておきます。佐久市の名所コース10カ所の現地集合型、「ポールを使ったウォーキング教室」事務局の中村さんのご指導を頂きながら、毎回笑いの絶えない教室です。好評につき今年も継続予定です。

出典:NPWA会報誌Vol.18(2019年6月25日)

大塚寛美さんのポールウオーキング動画:
Let’s ポールウオーキング①入門編
Let’s ポールウオーキング②基本フォーム編
Let’s ポールウオーキング③ストレッチ編
Let’s ポールウオーキング④坂道・階段編
Let’s ポールウオーキング⑤筋トレ編

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