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2025年5月のニュース

今年もNPWA会員の皆さんの活動振りは多種多様です。学術ニュースは、①超高齢期における認知機能低下とアルツハイマー病では異なる認知特性の発見、②DeepMindの最新AIエージェント『AlphaEvolve』、➂下畑先生からの最新医学情報です。

1.2025年5月の活動状況
佐藤 ヒロ子さんの投稿
船橋市の中心を流れる海老川の支流の長津川。途中の福像を由縁を解説しながら長津川親水公園へ「ミニトリップ」 街歩きは大好きメンバー 今日も賑やかです。 #船橋ウォーキングソサイエティ #土曜日コース #ポールウォーキング #ノルディックウォーキング #14福像巡り #長津川親水公園 #暑熱順化

杉浦 伸郎さんの投稿
ポールウォーキング秋田大会無事終了しました。心配された雨もあがり最高のコンディションで臨むことが出来ました。これも秋田ポールウォーキングクラブの皆さんの素晴らしいチームワークの賜です。馴染みのコーチ陣も全国から駆けつけてくれ楽しいセッションとなりました。この場をお借りして関係者の皆さんコーチ陣の皆さんに心より敬意と感謝を申し上げます。来年は3daysセッションとなりそうです。美の国秋田からしばらくは目が離せませんよ〜

田村 芙美子さんの投稿
5/4 はじめての秋田。秋田ポールウォーキング大会で来ています。内容充実の素晴らしいイベントに感動しました。懇親会①まで参加して、ホテルの温泉・サウナで寛ぎました。明日は観光です。詳細は帰鎌してから。不思議なご縁やハプニングもいっぱい💦

佐藤 ヒロ子さんの投稿
秋田で学んで 歩いて 観た   3日間 楽しかった〜〜 55年振りに秋田へ行ってきました 初日は 「ポールを持って歩く会秋田大会」 に参加 薄緑の芽も初初しい千秋公園を ウォーキングしてきました。 講師3名の講義内容は直ぐに 指導現場で役立つ内容で 参加甲斐がありました 2日目は男鹿を案内して頂き  午後はディスカッション  3日目は  電車の時刻に合わせて 空き時間を市内循環バスで 車窓から秋田市内見物 その後角館に移動して散策 充実の3日間でした。 秋田の皆様 コーチの皆様 お世話になりました ありがとうございました。

田村 芙美子さんの投稿
5/7 連休明けは初夏のような好天。昨夜久々の2泊3日の旅から戻り、くたびれ果てたかと思いきや、逆に元気を貰って帰ってこれたようで 朝からテンションあがっていました。テラススタジオに私の鬼門発見!勢いあまり今日も先週に続けて事故発生。m(__)m(爆) 朝イチのもやし特集をNHK+で観てさっそく購入!

スマイルチームさんの投稿
スマイルチーム。初初夏の遠足。 #ポールウォーキング #健康普及活動 #スマイルチーム #記録 #相模原 #サーフビレッジ #相模原市南区 #遠足 #遠征 #江の島 #20250508音楽: Cutting Kiwisミュージシャン: Rizensun

田村 芙美子さんの投稿
5/8 朝からFBと取っ組み合い。お昼からは西鎌倉の貯筋クラスへ。このところ気になっているのはウォーキングの歩数だけが相変わらず一人歩きしていること。今日はしっかり中強度運動の大切さを説明・実行してきました。STEP運動や大股歩き、スクワットなどで1日の4Mets運動を見てください!と。 秋田大会からコーチ@男鹿集合写真頂いたのでUPします。「静」と「動」 スマホ充電したまま出掛けて、カメラ登場できなかったので今日の写真に代えて。

佐藤 恵さんの投稿
岩手医大の非常勤講師2年目。 慣れないスーツを着て、講義スタート!講義とはいえ、ロコモの片足立ち上がりテストや、スクワット、かかと上げなど、運動指導者が故についつい実技を入れてしまう。 体を動かすと、やっぱり皆さんイキイキしますね!

Ruri Nissatoさんの投稿
先月登った今熊山の麓の里山があまりにも素敵だったので 今日は秋川の里山歩きに出かけました。 自然の中を1人であちこち歩き回るのは何て楽しいんでしょう。 地面に腰掛けて、作ってきたお弁当を食べれば聞こえるのは鳥の囀りだけ。。。 頭の中のゴミを捨てるみたいにスッキリ😆 里山を楽しんだ後、数十年来行ってみたかった喫茶店「むべ」に とうとう❗️寄ってみた💕💕 すると💦 「どこから来たの?」「バス停まで散策路があるのよ!私近所だから案内してあげるわ!」 と、お客さん達がみんな楽しくて、ワイワイと遊歩道を案内してくださった。 熊に注意⚠️って書いてあるけどぉ😆 今日はひとり旅を楽しみたかったのに😅 どうしてこうなっちゃうの⁉️😆あはは🤣 「私の家、あそこなの、青い瓦の。今度来たら寄ってね❗️」って、バス停まで送ってくれた。 「またねーーー!」って手を振って見送ってくださり。 知らない街歩きが ふるさとになったような 想定外の日になりました😊 有り難いことです🌸

田村 芙美子さんの投稿
5/9 渋谷教室(今日は階段昇降の体験。下りはポールなしの方がいい!との感想が多かったです。不安定な方は手摺の方が安全かも) 来週はこちらでも 例(秋田)のゲームをしよう。 終了後、一年ぶりの宮下公園(広い面積でビルの屋上にあります)に行ってきました。

スマイルチームさんの投稿
2025.5.6〜10 活動記録 ☺︎活き活き中屋敷 チェアエクササイズ®︎23名 ☺︎健康体操サークルポスター作成 ☺︎PW下見鵠沼海岸 ☺︎ポールウォーキング 鵠沼海岸〜江の島15名 ☺︎スマイルチーム上溝リズムダンス自主練16名 ☺︎Dリーグ観戦&応援 ☺︎青空ポールウォーキング 8名 今年度活動日チラシ作成(包括支援センター) ☺︎ティンカーベル 舞台出演練習 #ポールウォーキング #チェアエクササイズ®︎ #江の島 #Dリーグ #健康体操 #リズムダンス

中村 理さんの投稿
佐久ポールウォーキング協会より 5/11〜母の日/PW駒場例会〜でした。 集まった70名越えの参加者の皆さん〜連休疲れもなんのその笑顔☺️☺️でのPW闊歩でした。 @遠藤夫妻AC/さいたま市〜による習ったばかりの丁寧な準備運動で始まり、大塚proのジックリ筋トレ後歩き始め、公園〜牧場と寒さの残る木陰〜暖を求め日向へと楽しい散策でした。 次回は東御市へ足を運び 八重原/明神池散策でため池〜八重原米の水田〜じゃがいも畑・・沿いをPW❗️ 自由参加〜大歓迎‼️#

校條 諭さんの投稿
読売新聞オンラインがポールウォーキング紹介
歩行の不安な人にも向いた前方着地型の方式です。4点支持原理なので姿勢よく安定的に歩けます。秦野市で普及活動に長く取り組んでいる村上政司さんが紹介しています。
ポールウォーキングは日本の整形外科医が開発しました。私は共同開発者の指導者杉浦伸郎さんから2008年頃教わりました。
2本のポールで歩くもうひとつの方法として、ダイナミックに後方に押す4点駆動で歩くノルディックウォーキングがあります。こちらはノルディック(=北欧)という言葉から想像がつくようにフィンランドから伝わってきました。
※紙の新聞には載ってません。
www.yomiuri.co.jp

佐藤 ヒロ子さんの投稿
#船橋ウォーキングソサイエティ #2本のポールを使うウォーキング  2025/5/8 ウォーキングフォームをチェック 撮影時はいつもより  綺麗に歩きます… 普段もそう歩いて欲しいな〜

田村 芙美子さんの投稿
JR渋谷駅の動線が大きく変化 将来の東西自由通路整備に向けて土台が形成中 | SHIBUYA X WATCH

遠藤 恵子さんの投稿
📸【介護予防運動教室レポート】
本日のテーマは「足首を強くして転倒予防」✨ 80代の参加者の方から「1ヶ月前に足首を捻挫して不安がある」とご相談があり、腫れに配慮しながら、足首周りの安全な運動を皆さんと一緒に行いました🦶💪 🔹つま先の上げ下げ
🔹足指グーパー運動
🔹カーフレイズ&つま先上げ
🔹椅子に触れながらの1分間片足立ち 足の感覚を高め、筋力をつけることは、転倒予防や骨粗しょう症対策にもつながります🦴🌿 「タオルやストッキングでもできる運動」も紹介させていただきました。 日々の小さな積み重ねが、10年後の健康を支えます✨
これからも安心・安全・笑顔の運動教室を続けていきます! #介護予防 #転倒予防 #足首強化 #高齢者運動 #地域健康づくり #運動指導 #ゲンキクリエイターケイコ #足指グーパー #片足立ちチャレンジ

新井 恵さんの投稿
スマイルチームポールウォーキング部。 初初夏の遠足。 レッツゴー江の島🗼🏖️ #スマイルチーム #初初夏の遠足 #ポールウォーキング #健康普及活動 #スマイルチーム #記録 #相模原 #サーフビレッジ #相模原市南区 #遠足 #遠征 #江の島 #20250508音楽: Cutting Kiwisミュージシャン: Rizensun

スマイルチームさんの投稿
市内某所 介護付き有料老人ホームでの講座。3回コースの1回目。 #スマイルチーム #ポールウォーキング講座 #ウォーキングポールでエクササイズ #地域包括支援センター #記録 #20250513

田村 芙美子さんの投稿
5/13  暑くなりました。 暑熱順化で熱中症になりにくい身体づくり!シャワーではなく入浴がお勧めとのこと。今日は15名の出席で広町緑地公園の芝生広場でポールを使ったストレッチや筋トレをたっぷり。体操だけ参加し、後半の山歩きはパスするかたが増えてきたので ゆったり体操をしました。ポールを1本にして動画で拾ったポールさばきも試してみました。歩き組は大桐を見に山を登りました。殆ど咲き終えていましたが上のほうには紫色の綺麗な花が見えました(写真忘れ)

遠藤 恵子さんの投稿
✨半年ぶりの再開✨ ステップエアロビクス(踏み台昇降)レッスン再スタート!(前期6回) 💓‪🦵下肢筋力アップ・心肺機能向上・転倒予防にも効果的な有酸素運動。 💿🎶♬.*゚音楽に合わせて楽しく、安全に体力づくり♪#踏み台昇降運動#脂肪燃焼効果期待�#ステップエアロビクス #有酸素運動 #ロコモ予防 #運動指導‬‬‬

田村 芙美子さんの投稿
5/14 あちらでもこちらでも夏日!夏日!の声。まだ5月中旬ですが 日中の暑さは夏のようです。爽やかな朝 今日も北鎌倉。テラススタジオではまず靴の裏チェック。私は外側が減ってガニ股発覚。そしてなんと!今年初めて蚊🦟に刺されました。マットのうえで山の風を感じながらウトウト。

遠藤 恵子さんの投稿
【足裏健康講座】 ~セラピーの視点で整え、運動の視点で動かす~ イレギュラーなお仕事無事終了! 午後は集まりにくいと聞いておりましたがなんと!20名の方にご参加いただきました!! 終始賑やかに質問が飛び交い大変有意義な時間になりました。 代表の方に「とてもお忙しい人気の先生にやっと講座をお願いすることができました!!」と紹介されたら張り切るしかない😆 ボールを使ったフットケアがメインでしたがリクエストにお応えして手を使った足裏ケア方法も少しですがご紹介しました!! 🟢ボールを使った足裏ケア 足裏全体をコロコロ刺激 テニスボールやゴルフボールでも代用出来ますが 樹脂ボールを足裏に置き、親指側から小指側までまんべんなく前後に転がします。これにより、足のタテのアーチをケアできます。 足指でボールをつかむトレーニング 直径2~3cmのゴムボールを足指で挟んで持ち上げ、5秒キープします。これを3回繰り返すことで、足指の筋力を鍛え、外反母趾の改善や歩行機能の向上につながります。 足裏全体のマッサージ 土踏まず、中央、外側など、足裏全体でボールを転がしてマッサージします。足裏には多くのツボ(今回は代表的なツボ、湧泉・足心・失眠)があり、転がすだけで良い刺激になります。むくみ対策にもおすすめです。 ✋ 手を使った足裏ケア 足指の間を広げるマッサージ 親指と人差し指の間から小指に向かって、指の間を広げるようにマッサージします。これにより、足指の柔軟性が向上し、足裏の筋肉もほぐれます。 足裏のアーチを刺激するマッサージ 足指のつけ根あたりを手でつかむようにして、足裏の中足骨周辺の筋肉をほぐします。これにより、理想的な足裏のアーチを形成する助けになります。 足裏全体のマッサージ 親指で足裏全体を押しながら、硬い部分を重点的にほぐします。特に親指の付け根からかかとまでのラインを意識して刺激すると効果的です。 足指グーパーを5回繰り返す。 足指が床を捉えて歩けるようになるので転倒予防、バランス力向上、歩行能力向上に繋がります! これらのケア方法は、日常生活の中で簡単に取り入れることができます。 足は健康のバロメーター!! 足はからだを支える土台!! このケアで血行がよくなったり、関節が軽くなったりしたら、それは“足から全身がつながっている証拠” 足元から全身が変わる感覚を体験していただき 笑顔あふれる時間になりました。 #フィットネスインストラクター #ゲンキクリエイターケイコ #足から健康 #足はからだを支える土台 #足は健康のバロメーター #フットセラピスト #セラピーの視点で整え #運動の視点で動かす

佐藤 恵さんの投稿
本日、岩手医大の授業で「エアロビクス」を藤野恵美先生と一緒にリードさせていただきました! 20年ぶりぐらいにハイインパクトで走りました! 走り始めたとたん、学生たちはイキイキしてきて、やっぱ若いわぁ〜、と。楽しかった!の声をいただき、本望です✨

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【インターバル速歩】 2025/5/15 本家本元の信州大学の指導を受ける  チャンスが飛び込んで来ました! 知りたい! やってみたい! 素直に心に従って軽井沢 に行って来ました! これが正当【インターバル速歩】 アプリをダウンロード 9分間の体力測定 そこから15分間のトレーニング開始! いい汗と心地よい疲労感に包まれます。 結果が出てビックリです。 6分の速歩、実質目標ライン達したのは半分の3分きり! アンドロイドは検知するのが 鈍いのもあるとの事でした…  MCI改善・暑熱順化・中之条研究 パワーウォーキング 元になるのは歩く姿勢と運動強度です。 30分のインターバル速歩を生活に取り入れる実践価値は高いと思いました。

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【その骨盤底筋群トレーニング   効果があるの?】 「秋田ポールで歩く会秋田大会」   からのご縁で軽井沢町の 「インターバル速歩」  そして佐久平での 「骨盤底筋群トレーニング効果が超音波で見える!」に繋がりました‼️   お声かけ頂き心が動くままに    素直に従った結果が  貴重な体験へと流れました 超音波画像でリアルに効果が   確認できました! あまり効果がないと思っていた 簡単な方が実際には効果がありました!! 「ふなばしシルバーリハビリ体操」   骨盤底筋群筋トレの指導にも   自信を持って臨めます。

田村 芙美子さんの投稿
5/16 渋谷区元気すこやか事業PW本年度第2期募集が始まりました。第1期はあと2回。ポールは転ばぬ先の杖として安心ですが、だからといってT字杖のように体重をかけて頼りすぎないようにお話しました。いつかポールなしでもバランス・姿勢良く安全に歩けるように。 お昼からは横浜で健康生きがいつくりPWメンバーと会食。崎陽軒本店個室でイタリアン🇮🇹 シウマイ弁当しか知らなかったのでイタリアンとホテル並みのサービスにたまげました😍⤴⤴ 先日の読売新聞全国紙PWの記事は反響が大きかったそうです。NWから変更する高齢者がじわじわ増えている模様。

遠藤 恵子さんの投稿
🌈アクティブシニアクラス🌈 
介護予防というより、“もっと動きたい”元気なシニア世代へ。 基本は立位で行う運動。
・リズムにのって楽しく動く有酸素運動(エアロビクスやステップ運動)
・無理なく筋力をつけるトレーニング
・体を整えるストレッチ 🕒90分のプログラムで、しなやかで活動的な毎日をサポートします💃🕺✨ それにしても 今日も蒸し暑くて汗だくでした‪💦‬ 皆さん、トレーニングの時は ヒィーっと言う表情されますが終わったあとはスッキリ、ニッコリ笑顔で無事終了🫡 
#アクティブシニア #健康づくり #エアロビクス #ステップ運動 #シニアフィットネス‬‬

佐藤 ヒロ子さんの投稿
#船橋ウォーキングソサイエティ 本日の土曜海老川定例会は雨天中止です。  5月12日の #法典シニアポールウォーキング定例会 の様子をお知らせします。  【#ポールウォーキングはMCI改善に効果がある】 #MCIとは?  #ポールウォーキングでMCI該当者が減った それらをパネルで説明 #しっかり歩き #脳トレエクササイズ を実践しまし。 #認知症予防に毎回歩幅測定 船橋ウォーキング・ソサイエティ はいつまでも活き活き元気に 生活を送りたいと願う人を応援 しています。

柳澤 光宏さんの投稿
シナノ工場祭、雨の中700名超える皆さんにお越しいただきました! みんなお疲れ様でした(⁠^⁠^⁠)

森川 まことさんの投稿
本日は水元公園、菖蒲祭り1週間前でした。 まだ、ポツリとしか咲いてませんでしたが、風が心地よく吹いて気持ちよく歩きました。

田村 芙美子さんの投稿
5/18 🗻今日は国際ノルディックウォーキングディだったのですね。そうとは知らず 普段ポールウォーキングをしている私が ピピピと天の声を受け、珍しくノルディックポールを持って青木ケ原樹海ツアーに参加してきました。雨予報の上朝から新富士駅は霧が立ち込めていたのが 徐々に晴れ渡り 諦めていた富士山がこんな風にくっきり現れました。次回は反対側から仰ぐツアーをお願いしました。 次の噴火で富士山は二つに割れるかも・・・との話。 樹海、風穴の写真は後程。

新地 昌子さんの投稿
〜茨城の元気を応援するポールウォーキング〜 今日は笠間稲荷神社を散策ウォークです。ふるさと案内人でもある神田コーチのガイドのおかげで、みんなの慣れ親しんだお稲荷さんが、より自慢できる場所になりました。坂本九ちゃんの結婚式を生で見た!そんな話で盛り上がる楽しいポールウォーキングの時間でした😊さー、次はどこ案内してもらおうかな

とちぎポールウォーキング会さんの投稿
18日宇都宮市サン・アビリティーズでのUDe-スポーツ教室の様子。一人でのモグラたたきゲームやポールで支えての足踏みもぐら叩きゲームとポールで支えての徒競走を行いました。

台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
新手使用健走杖|入門篇指南 🌿

佐藤 ヒロ子さんの投稿
みんな 一緒!   皆バラバラ!    2025/5/20 #船橋ウォーキングソサイエティ #美姿勢ウォーキング #暑熱順化 #ハァハァ息を弾む中強度運動 希望する会員に    「#インターバル速歩トレーニング」 やってみるから歩く〜? 参加者全員が15分間トライ   3分ゆっくり   3分速く   3分ゆっくり   3分速く   3分ゆっくり スタート一緒!  てんでバラバラで ゴールの時間も一緒 出来そうな所でいいよ   仲間で歩くは     それがいいよね

田村 芙美子さんの投稿
5/21 江の島片瀬海岸ポールウォーキング 腰越組 暑くなると海岸は歩けなくなるので 江の島水族館横の湘南海岸公園でストレッチ、筋トレをして自分のペースで決められた時間まで歩きました。今年一番の暑さという予報でしたが、やや強めの潮風が気持ち良く 富士山も烏帽子岩(姥島)も見えませんでしたが、広い海に気持ちが大きく膨らみ鳶のように飛べそうな気分になりました。

長谷川 弘道さんの投稿
からだのチカラ、こころのミライ!|長谷川弘道

校條 諭さんの投稿
屋上庭園にトマトとバジルを植えました。 神田錦町にあるちよだプラットフォームスクウェアの屋上で行われている「ちよぷらアグリ」に今年も参加、今日は講習と植え付けでした。 一昨年のトウモロコシは猛暑のため出来がいまひとつでしたが、昨年のミニトマトはおいしくできました。そして、今年は中玉トマトとバジルです。 学んだことを生かして、自宅でもやろうと思います。 ※ちよだプラットフォームスクウェアはベンチャーや起業家、NPOなどのシェアオフィス。NPO法人みんなの元気学校としてお世話になっています。

田村 芙美子さんの投稿
5/22 テレジア包括支援センタのAさんが、待ちに待った体組成計2と、握力計2種、デジタル身長計を持ってきてくださいました。全身と両腕、両脚の筋肉率まで計測できるのにはびっくり。とりあえずは次回より定期的に毎回全身計測から始めます。

台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
很快的 #健走杖快閃第7閃來了 #台灣健走杖運動推廣協會 #彩虹眷村 #嶺東科技大學

スマイルチームさんの投稿
2025.5.19〜24 活動記録 ☺︎スマイルチーム光が丘 チェア体操21名 ☺︎上鶴間包括支援センター主催 ポールウォーキング教室参加10名スタッフ4名 福祉用具の業者3社の担当者がポールのカタログ等を持ってきて下さいました ☺︎健康体操 9名 ☺︎青少年部ブロック研修(欠席) ☺︎スマイルチーム上溝 リズムダンス22名 ☺︎リズムダンスサロン 17名 ☺︎上溝包括支援センター担当職員と今年度打合せ ☺︎星ヶ丘ポールウォーキング 6名 ☺︎相模原市文化協会総会

中村 理さんの投稿
佐久ポールウォーキング協会より〜 大雨も無事上がり〜 〜八重原台地〜青空の下のポールウォーキングでした。明神池の周りをロングとショートの2班に分かれて悠々散策❗️ 終了後は、皆さん其々池傍の♨️湯浴みやカフェでのランチ等楽しんで帰られた様でした〜‼️

新地 昌子さんの投稿
見上げれば青空 振り向けば静かな湖面 今日のポールウォーキングは東御市八重原の明神池! 東御市って実は食が豊かな土地です。 ぶどう、ワイン、胡桃、お米、じゃがいも、とうもろこし、こだわりを持って作られるハム、ソーセージ、豆腐、国産小麦のパン、そしてチーズなどなど。 東御びいきの私としてはついつい語りが熱くなります😊 あ、奥本さんのジャムは最高です🩷 あと、開花亭の焼きそば合い盛りも大好物です。

スマイルチームさんの投稿
ポールウォーキング講座3回コース3回目。市内某所高級リハビリ老人ホームのオープンスペースをお借りしての【ポールウォーキング講座】。リハビリウォーキングメインの方も多かったので,その辺りを重視し講座を行いました。皆さんに楽しんでいただき,ポールの良さを十分に伝えられた講座でした。 #スマイルチーム # 地域包括支援センター #ポールウォーキング #相模原市 #リハビリホーム

田村 芙美子さんの投稿
5/28 昨日までのどんよりしたお天気から爽やかな青空に! コアフィットや筋トレ・コグニサイズのあと 前々からお約束の月末茶話会。本日はメンバーの裏千家師匠による本格的野点です。 生菓子とお干菓子でニ服頂きました。鶯の囀ずり、心地よい風に吹かれながら素敵な時間でした。

 

来月以降の開催
長岡智津子さんの投稿
写真1件

遠藤 恵子さんの投稿
【ポールウォーキングベーシックコーチ資格取得4HRセミナー開催のお知らせ】 詳細、お申し込みお問い合わせは【日本ポールウォーキング協会公式ホームページ/資格取得セミナー】をご覧ください!! ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
【2025森心健康運動解方】大安森林公園森林療癒免費體驗課程

 

2.PW関連学術ニュース
2-1)超高齢期における認知機能低下とアルツハイマー病で異なる認知特性を発見-大規模な百寿者の全ゲノム関連解析でわかった分子メカニズムの違い

以下、当該論文に対する慶応大学医学部の2025年4月24日付のプレスリリースです。

要約
慶應義塾大学医学部内科学教室(神経)の西本祥仁専任講師、同百寿総合研究センターの新井康通教授、同大学再生医療リサーチセンターの岡野栄之教授、新潟大学脳研究所の池内 健教授らの研究チームは、百寿者を対象とした共同研究によって、加齢にともなう認知機能低下とアルツハイマー病との臨床学的な相違点を明らかにしました。さらにアルツハイマー病でアミロイド蓄積に関連するアポE遺伝子が主要なリスクとして知られていた事に対して、加齢にともなう認知機能低下ではシナプス(神経細胞同士のつながり)の維持に関わる遺伝子が関連していることを発見しました。

日本は世界に先がけて超高齢社会を迎えています。中でも認知症の患者をどのようにサポートしていくか、治療と介護の観点から社会で取り組むべき大きな課題となっています。長寿大国日本には9万人を超える100歳以上の方(百寿者)がおられ、健康長寿のヒントを我々に教えてくれています。慶應義塾大学医学部百寿総合研究センターでは30年以上にわたって百寿者研究を継続しており、世界でも注目されています。

百寿者の方にももの忘れはありますが、重度のアルツハイマー病になる割合が少ないこと、アルツハイマー病の危険因子であるアポE遺伝子4型を持つ割合も少ないことが、同センターの研究によっても明らかにされていました。本研究はこれまでに訪問調査にご参加いただいた1,017名の百寿者の中で、認知機能の詳細な評価と全ゲノムの遺伝子解析に協力して下さった638名を対象として、認知機能の特性を詳しく調査し、391名のアルツハイマー病患者と認知機能の特性を比較しました。その結果、アルツハイマー病の患者が苦手とするMMSE(ミニメンタルステート検査)での「3段階指示の実行機能」が、百寿者では保たれていることを発見しました。さらに、ゲノムワイド関連解析により、この百寿者の認知機能の特性には、シナプスの維持にとって重要なPTPRT(protein tyrosine phosphatase receptor T)遺伝子が関わっていることを明らかにしました。

今回の研究成果は、MMSEを日常的に用いる認知症の臨床現場で、アルツハイマー病と加齢にともなう認知機能低下を見分ける新たな手法として活用され、超高齢社会の健康長寿に寄与することが期待されます。また加齢にともなう認知機能低下の病態の解明につながることが期待されます。本研究成果は2025年4月15日(米国東部時間)に米国国立老化研究所(NIA)の公式誌である Alzheimer’s & Dementia誌に掲載されました。

1. 研究の背景と概要
全世界で認知症の患者数は2050年までに1億5千万人を超えると推測されています。なかでもアルツハイマー病は認知症の代表的疾患として知られており、近年は新たな治療法の出現とともに認知症診療の姿も大きく変わりつつあります。アルツハイマー病ではアミロイドベータ(β)が重なり合って脳の神経細胞のまわりに溜まることで細胞死を引き起こしており、遺伝学的にアポE遺伝子の型がアルツハイマー病になる確率に強く影響することも知られています。 また一方で、この数十年で世界の平均寿命は延び続けており、22世紀には100歳以上の方(百寿者)が世界で2,500 万人以上になると予測されています。加齢(エイジング)は認知機能低下の最も重要な危険因子であり、百寿者も例外ではありません。世界中の4,427人の約100歳の方を対象とした調査では、男性の58%、女性の65%が認知機能に何らかの障害を有していましたが、重度の認知機能障害に分類される方は百寿者では4分の1にとどまります。これまでの報告から百寿者の脳内ではアミロイドβが蓄積しにくい、つまりアルツハイマー病になりにくい体質の方が100歳に到達しやすいことが示されてきました。 そのため百寿者の認知機能の研究は、アルツハイマー病をはじめとした認知症への抵抗性(レジリエンス)のメカニズム解明の鍵を握る研究として世界で注目されてきましたが、そこには大きな壁がありました。もともと百寿者の母数が少ないこと(健康長寿の日本人でも総人口1,600人に1人の割合)、病院や研究施設に集まって認知機能テストや頭部MRIなどの画像検査を受けて頂くことが体力的に難しいこと、などの問題があったのです。

2. 研究の成果と今後の展望
今回、本研究では、1,017名の百寿者の方に訪問調査を繰り返す中でご協力頂き、そのうち研究条件を満たした638名の百寿者の認知機能を検討しました。この中には、105~109歳の方が366名、110 歳以上のスーパーセンテナリアンと称される方も24名含まれます。これは過去の世界中の研究に類をみない超高齢者を対象とした大規模研究でした。また、百寿者とアルツハイマー病患者との間で認知機能を臨床学的に比較し、遺伝学的に解析した初めての研究でもありました。 認知機能を詳細に解析した結果、加齢にともなう認知機能低下は、臨床症状においても、遺伝学的見地においてもアルツハイマー病とは異なっていることが明らかになりました。とくにアルツハイマー病で苦手とされる項目の1つ「口頭での 3 段階指示の遂行(Q8)」の能力が百寿者では維持されやすいことが、臨床的な特徴として示されました(図 1)。Q8 はもの忘れ外来で汎用されているMMSE(ミニメンタルステート検査)というテストの中で簡易に判断できるポイントです。これらの知見は、今後の認知症外来の現場で、アルツハイマー病と加齢にともなう認知機能低下を見分ける手段の1つとして活用されることが期待されます。 さらに今回の研究では全ゲノム解析技術を用いることで、百寿者における Q8 の能力維持が、どのような遺伝情報に関わっているのかを解析しました。その結果、百寿者のQ8の能力維持には、神経間の情報伝達を行う「シナプス」といわれる部分を調整する分子の遺伝情報が関わっていることが明らかとなり、アルツハイマー病とは独立した分子メカニズムが加齢にともなう認知機能低下に関わっている可能性が示されました。今回の発見が、加齢にともなう認知機能低下をくい止めたり、予防したりするための治療に将来的につながることも期待されます。

<図1>百寿者における口頭での3段階指示の遂行(Q8)の能力の維持
アルツハイマー病患者でQ8スコアが低下していくのに対し、百寿者ではQ8スコアが後期まで保たれる(灰色: 95%信頼区間)。Q8:右手にこの紙を持ってください、それを半分に折りたたんでください、それを床に置いてくださいという一連の指示に従えるかをみる検査。MMSE(ミニメンタルステート検査)の中の1項目
=>(注)『図1』は、同論文『図2』中の『図E』です。

3. 特記事項
本研究は、厚生労働省 長寿科学総合研究事業、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)医療研究開発革新基盤創成事業「産医連携拠点による新たな認知症の創薬標的創出」, 臨床ゲノム情報統合データベース整備事業「認知症臨床ゲノム情報データベース構築に関する開発研究」, 認知症研究開発事業, 長寿・障害総合研究事業「網羅的ゲノム解析とインフォマティクス統合解析による認知症の新規病態解析」, 認知症研究開発事業「認知症疾患コホートを活用したゲノム統合解析による認知症層別化と脳内病態メカニズムの解明」, 医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業「Biological signatures of cardiovascular, musculoskeletal and cognitive ageing in the very old(心血管系、骨格筋系、および認知機能の老化に関わる分子バイオマーカーの国際共同開発)」、JSPS科研費JP15KT0009, JP18H03055, JP20K20409, JP20K07792, JP21K07281, JP23H03337、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)リサーチコンプレックス事業(JP15667051)、地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)、慶應グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)の支援によって行われました。

4.論文
英文タイトル:Distinct patterns of cognitive traits in extreme old age and Alzheimer’s disease
タイトル和訳:超高齢者とアルツハイマー病における認知特性の相違について
著者名:西本祥仁、佐々木貴史、阿部由紀子、原 範和、宮下哲典、小西海香、江口洋子、伊東大介、広瀬信義、三村 将、J-ADNI研究グループ、池内 健、岡野栄之、 新井康通
掲載誌:Alzheimer’s & Dementia(オンライン版)
DOI:10.1002/alz.70155 3 / 5

【用語解説】
(注1) アルツハイマー病: 最も代表的な認知症疾患です。アルツハイマー病の患者の脳では、アミロイドβという物質が蓄積することが知られており、2023 年 12 月からレカネマブ、2024 年 11 月からドナネマブというアミロイドβの蓄積を軽減するための治療薬が使われ始めました。
(注2) 百寿者(センテナリアン): 100歳以上の方を百寿者と呼びます。とくに105歳以上の方はセミスーパーセンテナリアン(百寿者の12人に1人)、110 歳以上の方はスーパーセンテナリアン(百寿者の550人に1人)と呼ばれます。単に長生きされているというだけでなく、多くのスーパーセンテナリアンは100歳時点でも自立した生活を営まれていた方がほとんどです。2024年12月時点での国勢調査報告では、100歳以上の方は我が国で約9万人(うち女性は7万9千人)おられます。
(注3) MMSE(ミニメンタルステート検査): もの忘れ外来でも最もよく用いられている認知機能レベルを測る検査の一つです。11 項目30点満点で構成され、記憶力だけでなく、見当識や言語性認知、視覚・聴覚・読字による理解と実行能力、復唱、流暢性や計算能力、など複合的な認知項目の障害の概要を短時間に判断したいときに使います。
(注4) 全ゲノム解析: 遺伝子が存在する場所以外にも、その遺伝子を調節している周りの遺伝情報も含めて、1人1人のほぼすべての遺伝情報を解析する方法です。次世代シークエンサーが出現したあとも技術の進歩がめざましく、症状や病気の原因にかかわるゲノム上の異常を見つけたり、将来病気になる遺伝学的リスクを深く速く計算したりできるようになりました。
(注5) ゲノムワイド関連解析:全ゲノムで得られた情報をもとに、特定の症状や体質の違い に関連する遺伝情報がどこにあるのか、統計学的に見つけ出す解析方法です。
(注6) シナプス: 神経がとなりの神経あるいは別の細胞に情報を伝えるための線維の末端に存 在します。化学物質や電気の伝達によって次の細胞に信号を伝えており、シナプスが強まったり弱まったりすることが(可塑かそ性をもつことが)記憶や学習において重要であることが知られています。

***以下の図は、同論文の『図2』です***
百歳以上の高齢者とアルツハイマー病(AD)患者のMMSEサブスケールスコアの比較。(A) サブスケールに欠陥のない531人の百歳以上の高齢者のMMSE合計スコアは、各診察時のAPOE ε4の有無に基づいて算出された。100歳を超える高齢者においては、診察時の年齢とMMSE合計スコアの間に負の相関が認められた。R 2係数は、 APOE ε4の有無でそれぞれ0.026と0.153であった。灰色の領域は95%信頼区間(CI)を表す。調整済みR 2値はlm関数を用いて示されている。
(B) 極度の老化におけるAPOE ε4の有無によるMMSE合計スコアの差。 MMSE合計得点は、G1で17.3 ± 6.3と14.4 ± 6.6、G2で12.3 ± 6.3と11.9 ± 4.5、G3で7.6 ± 6.2と15であった(平均±標準偏差;110歳以上の百寿者(G3)のうち1名はAPOE ε4であった)。J-ADNI-新潟コホートにおける538名の百寿者に対するMMSE合計得点の調整後、 APOE ε4(-)AD群とAPOE ε4(+)AD群のMMSE合計得点はそれぞれ14.0 ± 3.4と13.8 ± 3.6であった。群G1:100~104歳、G2:105~109歳、G3:110歳以上。統計的有意差はウィルコクソンの符号順位検定を用いて評価した。
(C)(左)538人の百寿者と184人のAD患者(J-ADNI-新潟、65歳以上)におけるMMSEサブスケールの得点率(上)と満点を取った人の比率(下)。グループG1:100〜104歳、G2:105〜109歳、G3:110歳以上。QXは、各MMSE_QXの得点と満点の比率を表す。たとえば、MMSE_Q1の得点5は、Q1軸上で1.00としてプロットされた。(右)538人の百寿者と49人の調整済みAD患者(J-ADNI-新潟)におけるMMSEサブスケールの得点率(上)と満点を取った人の比率(下)。 MMSEスコアが5〜17(平均13.9)のAD患者49名のMMSE合計スコアを、100歳以上の高齢者538名(MMSEスコア1〜30、平均14.0)のMMSE合計スコアに調整した。グループG1:100〜104歳、G2:105〜109歳、G3:110歳以上。
(D)100歳以上の高齢者とAD患者184名(J-ADNI-新潟)の各合計MMSE層でのMMSE_Q8スコア(0、1、2、3)の割合。ADはMMSE合計スコア≤23と定義されたため、合計MMSE層9と10にはAD患者は含まれなかった。
(E)J-ADNIと慶応義塾大学病院の100歳以上の高齢者とAD群では、MMSE_Q8スコアの低下が異なっていた。 MMSE_Q8スコアは、百歳以上の高齢者と比較して、AD群ではMMSE総スコアの低下に伴って早期に低下した。
(F)および(G)MMSE_Q8スコアの低下率は、百歳以上の高齢者(n = 26(G1)、28(G2)、および1(G3))とAD群(n = 100)で異なっていた。= 81)。MMSE_Q8スコアは、百歳以上高齢者群とアルツハイマー病群(慶応義塾大学病院)でそれぞれ-0.04 ± 0.74/年と-0.26 ± 0.75/年であった(p = 0.042)。灰色の領域は95%信頼区間を表す。略語:CI:信頼区間;J-ADNI:日本アルツハイマー病神経画像診断イニシアチブ;MMSE:ミニメンタルステート検査;NA:該当なし。

 

2-2)『AlphaEvolve』は、AIが自らアルゴリズムを発見、進化させる
DeepMindは、AIが自らアルゴリズムを発見、進化させる『AlphaEvolve:高度なアルゴリズムを設計するための Gemini 搭載コーディングエージェント』を2025年5月14日に発表しました(著者:AlphaEvolveチーム)。

**以下、同発表文からの抜粋です**
新しいAIエージェントは、大規模言語モデルの創造性と自動評価者を組み合わせることで、数学とコンピューティングの実用的なアプリケーションのためのアルゴリズムを進化させます。

大規模言語モデル(LLM)は驚くほど汎用性が高く、文書の要約、コード生成、さらには新しいアイデアのブレインストーミングまで行えます。そして今、私たちはこれらの機能を拡張し、数学と現代コンピューティングにおける基礎的かつ非常に複雑な問題にも対応できるようになりました。

本日、大規模言語モデルを活用した進化型コーディングエージェント「AlphaEvolve」を発表します。これは、汎用アルゴリズムの発見と最適化を目的としています。

AlphaEvolveは、 Geminiモデルの創造的な問題解決能力と、回答を検証する自動評価機能を組み合わせ、進化的フレームワークを用いて最も有望なアイデアを改良します。

AlphaEvolveは、Googleのデータセンター、チップ設計、そしてAIトレーニングプロセスの効率性を向上させました。これには、AlphaEvolve自体の基盤となる大規模言語モデルのトレーニングも含まれます。また、行列乗算アルゴリズムの高速化や未解決数学問題への新たな解の発見にも貢献し、多くの分野への応用に大きな可能性を示しています(以下、続く)。
・詳細についてはホワイトペーパーをご覧ください。

***
発表文
https://deepmind.google/discover/blog/alphaevolve-a-gemini-powered-coding-agent-for-designing-advanced-algorithms/

ホワイトペーパー
https://storage.googleapis.com/deepmind-media/DeepMind.com/Blog/alphaevolve-a-gemini-powered-coding-agent-for-designing-advanced-algorithms/AlphaEvolve.pdf

関連情報
1)本発表についてのニュース記事がNature(15 May 2025)に掲載されています。
DeepMind unveils ‘spectacular’ general-purpose science AI
System improves chip designs and tackles unsolved maths problems, but has not been rolled out to researchers outside the company.
By Elizabeth Gibney
https://www.nature.com/articles/d41586-025-01523-z?utm_source=Live+Audience&utm_campaign=722926e35b-nature-briefing-daily-20250515&utm_medium=email&utm_term=0_b27a691814-722926e35b-51850632
(和訳)
ディープマインドが「驚異的な」汎用科学AIを発表
このシステムはチップ設計を改善し、未解決の数学の問題に取り組んでいますが、社外の研究者には公開されていません。
著者:エリザベス・ギブニー

2)DeepMindが開発したAI、『AlphaMissense』と『AlphaFold』については2023年10月のニュース、『AlphaFold 3 』については2024年5月のニュースで取り上げています。

 

2-3)岐阜大学医学部下畑先生からの最新医学情報(2025年5月)
・女性はなぜアルツハイマー病で重症化しやすいのか? ―性差医療の必要性―
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月3日FB投稿です**
アルツハイマー病(AD)は女性に多く,また病態の進行が速い傾向にあることが知られています.日本人においても女性に多く,認知機能低下の進行も女性で速い傾向が報告されています.久山町研究などの疫学データにより,この性差は単に寿命の長さによるものではなく,生物学的な違いが関与している可能性が指摘されています.また,APOE遺伝子ε4保有による発症リスクは女性でより高いことも知られています.最近,報告された欧米の2つの研究は,ADの性差の根底に「神経炎症・自然免疫応答の性差」が関与していることを示しています.
1つ目の研究は米国Stony Brook大学からのもので,死後脳を用いて,部位ごとの神経炎症の性差を検討しました.海馬,嗅内皮質,および頭頂葉皮質における神経炎症マーカーTSPOの結合密度を定量的オートラジオグラフィーで測定し,さらに炎症性miRNA(miR-146a,miR-34a,miR-125b,miR-155-5p)の発現を定量的PCRで評価しています.その結果,AD女性ではCA1や海馬支脚などの海馬領域においてTSPOの結合が顕著に高く(=神経炎症が強く;図1),さらにTSPOとタウ病理との間に有意な正の相関が認められました.加えて,炎症性miRNAの発現もAD女性でのみ増加しており,性特異的な神経炎症のエピジェネティック制御が示唆されました.
2つ目の研究はノルウェーのオスロ大学病院などによる研究で,285名のコホートを対象に,血漿および脳脊髄液中の9種類の自然免疫マーカーを測定し,性差やアミロイド病理との関連を検討しました.この結果,アミロイド陽性者(A+)の中でも特に軽度認知障害(MCI)段階において,女性はサイトカインMCP-1とIL-6の値が男性よりも有意に低く,またsTREM2(ミクログリア活性化の指標)やclusterin(補体抑制や炎症調節に関わるタンパク質)と神経変性マーカー(タウ,NfL)との相関が男性より強いことが明らかになりました(図2).一見すると炎症性サイトカインが低いことは良い徴候で,1つ目の論文と矛盾しているようにも思えますが,そう単純ではありません.MCP-1やIL-6は炎症の惹起だけでなく,アミロイドβの除去や神経保護にも関与します.つまり,これらのサイトカインが低値であることは,加齢性変化に対して必要な免疫応答が発動せず,防御機構がうまく働いていない可能性を意味します.この結果,女性では神経変性の進行が加速されると推測しています.
2つの研究はアプローチこそ異なりますが,いずれも「女性ではADの前段階から免疫応答や炎症反応に変調が生じ,それが病態進行を促進する」ことを示しています.今後,ADの予防や治療,診断バイオマーカーの解釈において,性差を考慮することが必要と考えられました.臨床試験の設計や集団解析においても,性差を考えることが求められると思います.つまり性差に注目することが,ADの病態の理解や個別化医療の実現に必要になるものと考えられます.
1. Acosta‐Martínez, M. et al. Sex- and region-dependent neuroinflammation in Alzheimer’s disease. Alzheimer’s & Dementia, 2025;21:e14603. DOI: https://doi.org/10.1002/alz.14603
2. Knudtzon, L. et al. Sexual dimorphisms in innate immune activation markers in predementia Alzheimer’s disease. Brain Communications, 2025. DOI: https://doi.org/10.1093/braincomms/fcaf161

・典型的な臨床3徴と画像所見を認めても,必ずしも特発性正常圧水頭症とは言えない!
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月5日FB投稿です**
★gooブログのサービス終了に伴い,Hatena Blogに引っ越しをしました(https://pkcdelta.hatenablog.com/).gooブログにアクセスいただくと,引っ越し先に自動で移動します.gooブログでは,ブログ開設から20年(7512日)お世話になりました.1387記事を執筆し,トータル閲覧数1178万1128PV,トータル訪問数551万3039回とのことです.本当に多くの方々にご覧いただき,どうもありがとうございました.今後ともどうぞ宜しくお願いいたします.
★さて引っ越し第一弾は,特発性正常圧水頭症(iNPH)です.これは歩行障害・認知機能障害・尿失禁からなる臨床3徴と,画像上のEvans indexの上昇やDESH(Disproportionately Enlarged Subarachnoid-space Hydrocephalus)と呼ばれる特異的な脳脊髄液貯留パターンを示す疾患です(図).
iNPHはシャント術(脳室短絡術)が著効する可能性があることから,正確な診断が求められます.しかしながら,iNPHと類似した症候や画像所見を呈する神経変性疾患も存在し,診断を誤ることで不要な手術に至ることや,効果があっても一時的であることがあります.当科でもこの問題を重視し,とくに進行性核上性麻痺(PSP)とiNPHの合併についての検討を行っています.山原らは少数例の後方視的検討ですが,「PSPとiNPHの合併例はPSP-RS(リチャードソン症候群)が多く,シャント術の効果予測において脳血流SPECTが有効である可能性」を示しました(文献1).現在,複数の施設にご協力をいただき,適切な治療に関する前方視的研究を進めています.
さてNeurol Clin Pract誌に,米国Mayo Clinicの古賀俊輔先生らの研究グループから,剖検により病理学的に確定診断したPSPおよびレビー小体病(LBD)を対象に,MRIでiNPH様の画像所見がどの程度存在するかを後方視的に検討した研究が報告されました(文献2).対象は,Mayo Clinic脳バンクに登録された剖検例のうち,アルツハイマー病や水頭症の原因となる疾患(髄膜炎や脳腫瘍など)の既往歴を除外したPSP 101例とLBD 89例の計190例です(平均年齢は76.8歳で,男性が約7割).
結果として,DESHはPSPでは3%(3/101例),LBDでは15%(13/89例)に認められ,LBDで有意に高頻度でした(p=0.004).一方,高Evans index(>0.30)の頻度はPSPで36%(36/101例),LBDで36%(32/89例)とほぼ同等でした.また全190例をまとめた検討で,iNPHの臨床3徴をすべて有していた患者群では,DESHや高Evans indexの頻度が有意に高いことも明らかとなりました(DESH:オッズ比6.4,p=0.007;高Evans index:オッズ比2.1,p=0.040).以上より,DESHや高Evans indexといったiNPHに特徴的な画像所見が,病理学的に診断を確定したPSPやLBDでも一定の頻度で認めることが証明されました.つまり画像所見のみでiNPHを診断してシャント術に踏み切るのではなく,臨床症候やより高度の画像診断やバイオマーカーの併用による総合的に評価することが重要と言えます.また個人的にはLBDの15%にDESHを認めるという知見は驚きでした.
本研究の要点をまとめると以下になります.
① DESHや高Evans indexはiNPHに特異的とは限らない
② iNPHに典型的な臨床3徴と画像所見を認めても,必ずしもiNPHを意味しない
③ iNPHの誤診により不要なシャント術が行われるリスクがある
④ 神経変性疾患でもグリンパティック系や脳脊髄液再吸収の低下などの脳脊髄液動態異常が関与する可能性がある
1. 山原直紀, 吉倉延亮, 下畑享良.進行性核上性麻痺および特発性正常圧水頭症の合併例の臨床的特徴とシャント術の効果.臨床神経2024;64:113-116. https://doi.org/10.5692/clinicalneurol.cn-001920
2. Kawazoe M, et al.Disproportionately enlarged subarachnoid-space hydrocephalus on MRI in pathologically confirmed progressive supranuclear palsy.Neurol Clin Pract 2025;15(2):e200431. doi.org/10.1212/CPJ.0000000000200431

・脳内の異常を免疫系はどのように感知しているのか?― 「脳免疫コード」という新たな概念
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月8日FB投稿です**
私たちの脳は,これまで免疫系から独立していると考えられていました.しかし近年の研究により,脳内の老廃物を排出する仕組みとして,グリンパティック系(glymphatic system)および硬膜リンパ管(meningeal lymphatics)が存在することが明らかになり,脳と免疫系が密接に関連していることが分かってきました.Immunity誌に,米国ワシントン大学の2人の教授が総説を発表し,これらの新たな知見をベースとして「脳免疫コード(brain immune code)」なる新たな概念を提唱しています.
まずグリンパティック系から髄膜リンパ管までの説明です.動脈周囲の血管周囲腔の脳脊髄液(CSF)は,アストロサイトに存在する水チャネル(アクアポリン4)を介して脳間質液(ISF)との間で交換され,脳実質内を循環します(図1).これにより脳の老廃物が脳から排出されます.特にノンレム睡眠時には,脳脊髄液と脳間質液の効率的な交換が促進され,老廃物除去が進みます(→このため質の良い睡眠は認知症予防に繋がる可能性があります).さらに,脳内から排出されたCSFはクモ膜下腔(SAS)を経由し,静脈洞(dural venous sinus)の近くに位置する「クモ膜カフ出口(arachnoid cuff exit:ACE)」という,最近発見された構造を介して硬膜リンパ管系(緑)に流入し,最終的に頸部リンパ節へと排出されます.つまりCSFが硬膜リンパ管系を通じて排出され,最終的に末梢リンパ系に移動します.この経路が脳と末梢免疫系をつなぎ,免疫細胞が脳由来の抗原を認識するわけです.
つぎに脳免疫コード(brain immune code)です.これは脳内の抗原がどのように免疫系に提示され,免疫細胞がそれにどう反応するかを示す概念です.脳由来の抗原は,免疫細胞に対してユニークなアミノ酸配列からなり,「バーコード」のような役割を果たします(図2).免疫細胞(特にT細胞)はこのバーコードをスキャナーのように読み取ることで,正常な脳機能を守るための適切な免疫反応を維持しています.具体的には,マクロファージなどの抗原提示細胞が脳由来の抗原を主要組織適合複合体(MHC)上に提示し,免疫細胞がそれを認識・対応します.このような仕組みによって,免疫系は脳内の異常を早期に感知し,適切に対処することが可能になります(図3A).
しかし,加齢や炎症,神経変性疾患などの病的な状況では,提示される抗原の種類(免疫系が認識できる物質の範囲)が変化してしまいます.つまり,「バーコード」の種類が変化し,これに伴い免疫反応のパターンも異常を来します.例えば自己免疫疾患の場合,炎症によって抗原提示の状況が変わり,脳免疫コードが変化してしまいます(図3B;黒→赤).特に多発性硬化症ではEBウイルス感染との関連が指摘されていますが,分子模倣(molecular mimicry)によって自己免疫のリスクが高まります.この変化により,本来は病原体排除を目的とした免疫細胞群が活性化され,自己組織への攻撃性が増加する可能性があります.
また加齢や神経変性疾患(例えばアルツハイマー病)では,老化に伴いグリンパティック系および硬膜リンパ管系の機能が低下し,脳内の老廃物の除去が不完全になり,慢性的な炎症が発生しやすくなります.これが脳免疫コードの変化を引き起こす原因となります(図3C).つまり提示される抗原の種類(免疫コード)が変化し,末梢免疫系が認識する抗原のレパートリーが変わってしまいます.また,特定のT細胞が認知機能の低下や神経変性に関与することも指摘されており,この免疫コードの変化が病態の進行にどのように影響するかは今後の重要な課題と言えます.
以上のように,脳と免疫の関係を新たな視点から理解することは,多発性硬化症やアルツハイマー病などの神経難病の治療法開発に多くく貢献するものと期待されます.
Kim, M.W., & Kipnis, J. (2025). Glymphatics and meningeal lymphatics unlock the brain-immune code. Immunity.
https://www.cell.com/immunity/fulltext/S1074-7613(25)00125-6

・アルツハイマー病に対する抗体療法の課題と将来の展望・改訂版
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月10日FB投稿です**
近森病院 細見直永部長,高知大学 松下拓也教授に貴重な機会をいただき,標題の講演をさせていただきました.昨年の7月に日本脳血管・認知症学会にて同じタイトルで大会長講演をさせていただきましたが,この10ヶ月の研究の大きな進歩を踏まえアップデートしました.具体的には以下の項目を追加しました.よろしければご覧ください.
◆ ARIAの危険因子に関する最新知見
◆ アミロイドβの血管沈着とARIAの病態メカニズム
◆ 抗体療法に伴う脳萎縮に関する2つの仮説
◆ 脳脊髄液アミロイドβ42の意義
◆ アミロイドβ沈着の上流の発見
◆ ウイルス感染と認知症・タウリン酸化
=>スライドへのリンク

・免疫抑制患者に見られる新たなウイルス性脳脊髄炎 ―Pegivirus関連脳脊髄炎(PAEM)―
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月12日FB投稿です**
最新号のNew Eng J Med誌の短報に,ドイツのCharité大学を中心とするチームが,ヒトペギウイルス1型(HPgV-1)による新たな中枢神経感染症「Pegivirus関連脳脊髄炎(Pegivirus-associated encephalomyelitis;PAEM)」を報告しています.免疫抑制状態にある4名の患者が進行性の視神経障害と脊髄障害を呈し,全例の脳脊髄液からHPgV-1(human pegivirus type 1)RNAが検出され,さらに死亡した2例では剖検脳および脊髄組織からも高ウイルス量が確認されました(これに対して,疾患対照として解析された脳炎患者100例の脳脊髄液からは検出されませんでした).これまでHPgV-1は無症候性の持続感染ウイルスと考えられてきましたが,中枢神経系における複製と病原性が示されたのは今回が初めてとなります.
HPgV-1は,フラビウイルス科ペギウイルス属に属する一本鎖RNAウイルスで,血液や性行為を介して感染し,世界中の人口の10~30%に持続感染しているとされています.これまで臨床的な病原性はほとんど認められておらず,HIV感染者ではむしろ免疫活性を調整し良好な予後に関連するとの報告もありました.しかし最近では白質脳炎や脊髄炎との関連を指摘する報告も出てきており,今回,初めて明確な病原性が示されたことになります.
患者は57~70歳で,腎移植後の免疫抑制状態が2例,骨髄移植後の慢性GVHDが1例,関節リウマチに対するTNF-α阻害薬とメトトレキサート使用中の1例と,いずれも明らかな免疫抑制状態にありました.数か月にわたり両側視力障害や,痙性対麻痺あるいは四肢麻痺,感覚障害が進行性に増悪しました.2名は発症後7か月および17か月で死亡し,残る2名も重度の後遺症を伴いながら,それぞれ25か月および40か月の経過観察がなされています.
MRIでは,全例において特徴的な所見が確認されました.具体的には,両側の視神経および視交叉にFLAIR画像で明瞭な高信号がみられ(図A),脊髄では錐体路および後索に沿って縦長のT2高信号が確認されました(図B).3例では両側錐体路にT2高信号が広がり,DWIでも拡散制限を伴っていました(図C-D).剖検例では,脳幹の錐体路部が肉眼的に軟化しており(図E),組織学的には異型のアストロサイト様細胞に核内封入体が認められました(図F).また病変部ではCD68陽性マクロファージとCD8陽性T細胞の強い浸潤が認められ,炎症性脱髄と考えられました(図G, H).
ウイルスの遺伝子配列を調べたところ,中枢神経系の中で他の部位とは異なるウイルスの集団が存在していることがわかりました.これは,ウイルスが中枢神経系で独自に増殖しており,その部位を好んで感染するという「神経向性(neurotropism)」の存在を示しています.さらに,ウイルス量は視神経と頸髄で特に高く,病変の分布と一致していました.
以上より,今後,進行性の視神経障害や脊髄障害を認める免疫抑制患者で,上述のような特徴的な画像所見を認めた場合には,HPgV-1の検査を考慮すべきと著者らは提案しています.なお,著者は本文中で明言していませんが,その臨床像から視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)やHAMなどが疑われるような症例で,鑑別診断として本疾患を挙げる必要があると感じました.
Scheibe F, et al. Pegivirus-Associated Encephalomyelitis in Immunosuppressed Patients. N Engl J Med. 2025 May 8;392(18):1864–1866.(https://doi.org/10.1056/NEJMc2501512)

・機能性神経障害(FND;ヒステリー)診療の近年の革命的変化─COVID-19の影響も踏まえて
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月13日FB投稿です**
「医学のあゆみ」誌の最新号(https://amzn.to/4mbk1C0)で,機能性神経障害(FND)の特集が組まれました.歴史的に,ヒステリー,心因性疾患,解離性障害,転換性障害,身体表現性障害,心気症,詐病などと呼ばれてきた疾患です.この特集号を企画された園生雅弘教授の巻頭言に,「ヒステリーってほとんどいないよね.皆詐病でしょう?」「ヒステリーは精神科で見なくなったと思ったら,みんな脳神経内科にかかっていたのか!」というある精神科医の言葉が紹介されています.この疾患の近年の状況を象徴していますが,一方で「脳神経内科医も精神疾患と思っているので真面目に対処も治療も考えることなく,ただ持て余すのみであった」と書かれています.しかし21世紀に入って,この状況に脳神経内科において革新的変化が起こり,現在も進行中です.園生教授がご執筆された「FNDの歴史と近年の革命的変化」では,この流れを歴史的かつ体系的に論じておられます.
日本神経学会も「機能性疾患/精神科領域疾患セクション」を立ち上げ,本年2月に開催されたウェビナーは800人を超える参加登録がありました.またFNDに関する初の教科書「機能性神経障害診療ハンドブック(https://amzn.to/3GS48QT)」も昨年6月に出版され,さらに複数の医学誌でも特集が組まれています.今回の特集号はコンパクトですが,本特集を通じて,FNDの考え方,診断,治療,そしてリハビリテーションに至るまでの体系的な理解を深めることができます.私も「機能性不随意運動」について執筆を担当いたしました.またニューロリハ領域を牽引される角田亘教授がFNDのリハビリテーションについて明快かつ実践的にご執筆されています.ご一読を賜れば幸いです.
目次
◆はじめに(園生雅弘)
◆FNDの歴史と近年の革命的変化(園生雅弘)
◆機能性筋力低下(園生雅弘)
◆機能性不随意運動(下畑享良)
◆心因性非てんかん発作─脳神経内科医・精神科医のための実践的アプローチ(斉藤聡志・谷口 豪)
◆新型コロナウイルス感染症後遷延症状およびCOVID-19ワクチン接種とFND(大平雅之・髙尾昌樹)
◆FNDと神経生理(神林隆道・園生雅弘)
◆脳神経内科医によるFNDの治療(渡辺宏久)
◆FNDのリハビリテーション(角田 亘)

・レカネマブに伴う症候性ARIAのリスクは認知機能の差(CDRスコア0.5と1)で15倍も変わる!
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月15日FB投稿です**
アミロイドβを標的とした抗体薬レカネマブは,アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)および軽度認知症の治療薬として臨床応用されています.JAMA Neurology誌にワシントン大学から,治療を導入した234名の治療後の経過を検討した研究が報告されています.
対象患者は平均年齢74.4歳,CDRスコア0.5(MCI)または1(軽度認知症)の診断で,治療期間の平均は6.5か月でした.CDR-SB(臨床的認知機能評価のサブスコア)変化率は年間1.11ポイント(軽度認知症では1.56,MCIでは0.99)でした.副作用に関しては,インフュージョンリアクションは全体の37%に発生しましたが,多くは軽度でした.一方,注目されるアミロイド関連画像異常(ARIA)は,234人中194人が評価され,42人(22%)に認められました.そのうち,11人(5.7%)が症候性ARIAを発症し,2人(1.0%)は入院を要する重篤な症状を呈しましたが,死亡例や大出血はありませんでした.症候性ARIAを発症した11人の患者のうち,8人は症状が完全に回復しました.残る3人では,軽度の失語・混乱,慢性頭痛の増悪,精神症状の悪化といった後遺症がみられました.治療を中止したのは全体の9.8%(23人)であり,そのうちARIA関連の中止は4.3%(10人)でした.
この研究でもっとも印象的だったのは図1で,ARIAが時間経過とともにどのように出現するのか視覚的に分かります.治療開始後,ARIA-E(浮腫;オレンジ)は早期(最初の2〜4か月)に集中して発生し,その後の出現頻度は低下します.一方,ARIA-H(微小出血など;緑)のみを呈する症例は時間とともに徐々に増加していく様子が明らかになりました.つまりすでに周知されているように,開始初期のMRIモニタリングは重要ですが,ARIA-Hは治療期間を通して注意する必要があると言えます.
また,CDR 1の患者では症候性ARIAの発生率が27%と高く,CDR 0.5の患者(1.8%)に比べて15倍もリスクが高いことが示されました.症候性ARIAを呈した患者の多くは回復したものの,上述した通り,3人に後遺症(失語,頭痛,精神症状の増悪)が残存し,治療中止に至った例もみられました.つまりCDR 1の患者に対しては,副作用の頻度と重症度が相対的に高くなることを踏まえた協働意思決定(shared decision making)が必要になると考えられます.とくにAPOE ε4ホモ接合体である患者ではリスクが高くなるため(ホモ接合でのARIA-Eの頻度は38%),治療開始にあたっては,リスクとベネフィットを明確に説明し,共に考える姿勢が必要だと思います.
また図2も重要です.ARIA-EとARIA-Hの画像上の重症度を縦軸と横軸に取り,それらの組み合わせにおいて,患者が症候性であったか無症候性であったかを可視化しています.無症候性ARIA(図2A)の多くは,軽度〜中等度のARIA-Eと軽度のARIA-Hにとどまりました.一方,症候性ARIAはすべてARIA-EとARIA-Hの両方を有しており,とくに症状が重篤である症例(赤)では,中等度以上のARIA-Eと中等度以上のARIA-Hの組み合わせで認めることが分かりました.
研究の限界は,ほとんどが白人であり,人種的多様性に欠けている点と,単一施設でのデータである点かと思います.
個人的な疑問としては,ARIAを来しても多くは治療継続可能であることが示されましたが,ARIA後も単なる可逆的副作用と考えて継続した方が良いのか,それとも警告発作と考えたほうが良いのか(つまり再発や進行はないのか),明らかにする必要があると思いました.いずれにせよ,本研究はレカネマブのリアリワールドにおける安全性データを示すとともに,患者さんに対する科学的根拠に基づいた協働意思決定を支援するという現代医療のあり方に繋がると思います.本剤を処方する医師はよく理解しておく必要がある論文だと思います.
Paczynski M, et al. Lecanemab Treatment in a Specialty Memory Clinic. JAMA Neurology. Published online May 12, 2025.(doi.org/10.1001/jamaneurol.2025.1232)

・神経変性疾患に対する免疫療法の幕開け ―制御性T細胞(Tregs)を標的としたALS免疫治療―
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月19日FB投稿です**
筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対する治療として近年,複数の新たな試みが進行中です.最新号のLancet誌に,低用量のインターロイキン2をリルゾールに追加して皮下注する新たな免疫療法の有効性と安全性を検証した多施設共同第2b相二重盲検無作為化プラセボ対照試験(MIROCALS試験)がフランスから報告されました.この薬剤が選択された背景には,ALSの病態における免疫異常と神経炎症の関与があります.なかでも,自己免疫の制御に重要なCD4⁺CD25⁺FOXP3⁺制御性T細胞(いわゆるTregs;免疫のブレーキ役)の数および機能の低下がALSの進行や重症度と相関することが報告されており,Tregsを標的とした治療戦略が注目されたわけです.IL-2は,Tregsの増殖と維持に不可欠なサイトカインであり,その低用量使用によりエフェクターT細胞を刺激せず,選択的にTregsを増加させることが可能とされています(エフェクターT細胞まで刺激されると,サイトカイン放出やミクログリアなどの活性化が起きてしまいます).この治療戦略はすでにSLEや1型糖尿病などでも検討されており,ALSへの応用が期待されていたそうです.
この試験では,18〜76歳の,発症から24か月以内のALS患者220名を対象に,リルゾールを導入後に低用量IL-2(2MIUを皮下注,28日ごとに5日間)または偽薬を18か月間皮下注しています.主要評価項目は640日後の生存率です.結果として,未調整解析ではIL-2群で死亡リスクが19%低下したものの有意差は得られませんでした(ハザード比 0.81,p=0.33).しかし,年齢,ALSFRS-Rスコア,Treg数,血漿CCL2,脳脊髄液中リン酸化ニューロフィラメント重鎖(CSF-pNFH)などの予後因子で調整した解析では,IL-2群で死亡リスクが68%有意に低下していました(ハザード比 0.32,p=0.007).CSF-pNFH値は聞き慣れないバイオマーカーでしたが,値のよって3群に分けると生命予後を予測できることが示されています(図1).そしてCSF-pNFH値が低い患者群(750–3700 pg/mL)では,IL-2群において死亡リスクが48%有意に低下し(ハザード比 0.52,p=0.016),この層では機能スコアの低下速度(ALSFRS-R)も有意に遅延しました(図2).一方で,CSF-pNFHが高い群ではIL-2による有意な改善は認めませんでした.このことはより早期,軽症の患者でこの治療が有効である可能性を示唆しています.
また,低用量IL-2によりTregsの数および割合は有意に増加し,炎症マーカーである血漿中CCL2濃度(=MCP1;単球やT細胞などの免疫細胞を炎症部位に呼び寄せるケモカイン)も有意に低下しました.副作用としては注射部位の反応やインフルエンザ様症状が多く報告されましたが,いずれも軽微であり,低用量IL-2は18か月間の長期使用でも概ね安全に使用できることが示されました.
本試験は,ALSにおける治療法として,免疫修飾による病態制御の可能性があることを示した点,そしてCSF-pNFHのようなバイオマーカーを用いた層別化医療の重要性を示した点で重要と考えられます.今後の第3相試験に期待したいと思いますし,他の神経変性疾患でも同様の免疫療法というアプローチが拡大する可能性があると思います.
Bensimon G, et al. Efficacy and safety of low-dose IL-2 as an add-on therapy to riluzole (MIROCALS): a phase 2b, double-blind, randomised, placebo-controlled trial. The Lancet. Published online May 9, 2025. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(25)00262-4

・ナルコレプシーに対するオレキシン作動薬の夜明け
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月24日FB投稿です**
第66回日本神経学会学術大会3日目,睡眠医学研究の第一人者,筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長の柳沢正史先生のご講演を拝聴しました.①起立性調節障害の多くは睡眠相後退症候群であること,②ノンレム睡眠中の一時的なドーパミン濃度の上昇(dopamine surge)が扁桃体の賦活を引き起こし,それがレム睡眠の開始に不可欠であること,③睡眠不足は認知症,心疾患,肥満等につながること,④人は自分が眠れているかどうかを正しく判断することはできないこと(睡眠誤認)など大変勉強になりました.柳沢先生は覚醒の維持に関わる神経ペプチド,オレキシンを発見されたことでも有名ですが,これに関連してナルコレプシー1型の治療のお話もありました.
ナルコレプシー1型は,日中の過眠やカタプレキシー(情動脱力発作),夜間の睡眠の分断など,生活の質を著しく損なう疾患です.図はオレキシン神経の分布と機能,およびナルコレプシー1型との関係を示しています.図1Aでは,オレキシン神経が外側視床下部に存在し,覚醒を促す乳頭体核を刺激し,睡眠を促す腹外側視索前野を抑制することで覚醒状態を維持していることが示されています.ナルコレプシー1型では,これらの神経が著しく失われます.Bでは,オレキシンAおよびBが,プレプロオレキシンから産生され,それぞれOX1RおよびOX2Rという受容体に結合する様子が書かれています.オレキシンBはOX2Rに選択的に作用し,オレキシンAはOX1Rにも結合して報酬系に関与します.近年,OX2Rに選択的に作用する作動薬「oveporexton(TAK-861;Takeda社)」が開発されました.ナルコレプシー1型に対する効果を検証した研究が,最新号のNew England Journal of Medicine誌に報告されています.この薬剤は経口投与が可能で,血液脳関門を通過します.
日本を含む多国籍の多施設共同二重盲検無作為化比較試験で,112名のナルコレプシー1型患者が対象となり,実薬または偽薬を8週間にわたって使用しています.主要評価項目は,覚醒維持検査(Maintenance of Wakefulness Test:MWT)における平均睡眠潜時(入眠までの時間)の変化であり,副次評価項目としてEpworth Sleepiness Scale(ESS)スコア,週あたりのカタプレキシーの回数,Narcolepsy Severity Scale for Clinical Trials(NSS-CT)などが含まれています.治療群は4つで,1つ目は0.5 mgを1日2回投与する群,2つ目は2 mgを1日2回投与する群,3つ目は最初の2週間に2 mgを1日2回投与し,その後は朝のみ5 mgを投与する漸増群,4つ目は7 mgを朝1回のみ投与する群です.いずれの群も8週間継続されました.結果は以下の通りです.
1) MWTにおける平均睡眠潜時(眠るまでの時間)は,実薬投与のすべての群で有意な改善(12.5〜25.4分の延長)を示し,特に2mg→5mgの群で最も改善が顕著であった(睡眠潜時が健康人レベルに到達した割合が最大81%).(図2A)
2) ESSスコアは,ベースラインの18〜19点から,偽薬群では−2.5点,実薬群では−8.9〜−13.8点と有意な低下.(図2B)
3) カタプレキシー発作回数は,最大で週あたり15.7回から2.1回に減少し,偽薬群との比較で有意差あり(p = 0.003).
4)NSS-CTスコアも実薬群では28.7→8.1〜14.5と著明に改善した.
副作用は,不眠(48%),尿意切迫感(33%),頻尿(32%)を認めましたが,いずれも軽度から中等度であり,ほとんどが1週間以内に自然軽快しました.肝障害は認められませんでした.
以上のように,oveporextonはナルコレプシー1型に対して病態機序の本質に迫る新しい治療戦略として期待され,現在第3相試験(NCT06470828)も進行中とのことです.患者さんのQOLが大きく変わるものと期待されます.
Dauvilliers Y, et al. Oveporexton, an Oral Orexin Receptor 2–Selective Agonist, in Narcolepsy Type 1. N Engl J Med. 2025;392(19):1905–1916.(doi.org/10.1056/NEJMoa2405847)

・自己免疫性脳炎の免疫病態と進行中の臨床試験 ―なぜこの薬が選ばれたのか?―
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月28日FB投稿です**
自己免疫性脳炎(autoimmune encephalitis:AE)は特定の自己抗体が機能障害を引き起こし,記憶障害やけいれん,運動異常症,精神症状など多様な症候を呈します.早期の免疫療法によって改善が望めるものの,十分なエビデンスに基づく治療はまだ確立されていません.このため,現在,AEに対する新しい免疫療法の臨床試験が国際的に進められています.これらを分かりやすく解説した総説がNeurology誌に掲載されています.代表的な4つの試験と,なぜそれらの薬剤が選ばれたのかが理解できます.
【現在進行中の主要な臨床試験】
① EXTINGUISH試験
対象:NMDAR抗体陽性の成人および青年
治療薬:イネビリズマブ(CD19陽性B細胞・一部形質芽細胞を標的)
② LEGIONE試験
対象:LGI1抗体陽性の成人
治療薬:ロザノリキシズマブ(FcRn阻害)
③ CIELO試験
対象:NMDARまたはLGI1抗体陽性の新規例および難治例
治療薬:サトラリズマブ(IL-6受容体阻害)
④ GENERATE-BOOST試験
対象:重症の細胞表面抗原抗体陽性例(リツキシマブ使用後)
治療薬:ボルテゾミブ(プロテアソーム阻害薬)
【病態と薬剤選定の理由】
図1では,AEがどのような要因で発症し,どの免疫細胞が関与しているかが示されています.誘因には特発性,腫瘍,ウイルス感染後,医原性(免疫チェックポイント阻害薬)があり,発症にはHLAや自己免疫疾患体質,炎症促進の環境が関係します.免疫病態の中心にはT細胞,B細胞,自己抗体があり,これらが大脳皮質,辺縁系,基底核,小脳,脳幹を標的にして多彩な症候を引き起こします.
図2では,免疫応答の各段階における治療薬の作用点が示されています.抗原提示細胞がT細胞を活性化し,それがB細胞を刺激.IL-6の助けを借りてB細胞が形質芽細胞に分化し,病原性抗体を産生.産生された抗体は血中や脳脊髄液中に放出され,血液脳関門を通過して中枢神経へ到達.細胞表面抗原と結合し,受容体等の内在化・機能阻害・細胞障害を引き起こす.さらにT細胞の浸潤,ミクログリアの活性化,サイトカイン(IL-6など)放出,これらの結果として中枢神経系での炎症性環境が形成される.さらにB細胞から形質芽細胞,形質細胞へと至る過程で,髄腔内で抗体が産生され,これが機能障害を引き起こす.種々の薬剤は,この免疫カスケードの異なる段階を標的にしています:
◆ステロイド,IVIg,血漿交換(非特異的免疫抑制)
◆抗CD20抗体(リツキシマブ):B細胞除去
◆抗CD19抗体(イネビリズマブ):B細胞に加え一部の形質芽細胞も標的
◆プロテアソーム阻害薬(ボルテゾミブ):形質細胞をアポトーシスへ導く
◆FcRn阻害薬(ロザノリキシズマブ):IgGの再利用を防ぎ,病原性抗体を減少させる
◆IL-6受容体阻害薬(サトラリズマブ):形質芽細胞への分化を抑制
脳炎ごとにどの過程を抑制するのが最も効果的なのか明らかにする必要があります.
【AEの臨床試験における共通課題】
臨床試験の実施にあたっての課題も記載されています.
1.症例数の少なさ
2.疾患の多様性
抗体の種類や病態が異なるため,対象を広げると効果が不明確になり,絞ると対象が少なくなるというジレンマがある.このためCIELO試験ではバスケット試験を行っている.
3.アウトカム評価の難しさ
AE特有の認知機能障害や睡眠,自律神経症状などを十分に評価できるスケールがない.
4.標準治療との関係性
ステロイドやリツキシマブなど既存治療が既に広く使われており,これらを使用している患者をどう扱うかが設計上の課題となる.
以上のように,AEの治療は免疫病態を正しく理解したうえで適切なターゲットを治療する時代へと移行しつつあります.現在進行中の臨床試験はその先駆けと言えます.一方,希少疾患に特有の課題を克服するためには,研究者・医療者・患者さんが一体となった取り組みが求められると思いました.
Titulaer MJ, et al. The Clinical Trial Landscape in Autoimmune Encephalitis: Challenges and Opportunities. Neurology. 2025;104:e213487. https://www.neurology.org/doi/10.1212/WNL.0000000000213487

・パーキンソン病では生命予後・機能予後を増悪させないためにCOVID-19罹患を防ぐ必要がある!
**岐阜大学医学部下畑先生の2025年5月30日FB投稿です**
個人的にはずっと結果を知りたかった,COVID-19がパーキンソン病(PD)患者の長期的な転帰に及ぼす影響を明らかにした研究が,ついにアルバート・アインシュタイン医科大学から European Journal of Neurology 誌に報告されました.本研究では,2016年から2023年にかけて同医療圏で診療を受けたPD患者3512名のうち,COVID-19のPCR検査で陽性となった293名と陰性の1649名を比較対象とし,観察期間は最長3.5年に及んでいます.評価されたアウトカムは,全死因死亡率,主要心血管有害事象(MACE),呼吸困難,疲労,転倒など多岐にわたります.
注目すべき結果として,COVID-19に罹患したPD患者は,感染していないPD患者と比較して,全死因死亡率(調整ハザード比[aHR] 1.58),呼吸困難(aHR 1.44),MACE(aHR 1.72),疲労(aHR 1.49),転倒(aHR 1.39)といずれのリスクも統計学的に有意に高いことが示されました.図1には,感染14日後からのKaplan–Meier生存曲線が描かれており,COVID-19陽性群では感染後3か月以内に死亡率が急激に上昇し,その後も高い死亡率が持続していることが明瞭に示されています.
また,図2では,MACE,呼吸困難,疲労,転倒といったアウトカムについて,COVID-19陽性群と陰性群で時間の経過とともに累積発生率に差が生じていく様子が示されており,感染が長期的な身体的リスクを高めることが視覚的に理解できます.
さらに注目すべき点として,COVID-19陽性群では感染後にレボドパ換算投与量(LED)が有意に増加していました.具体的には,感染前のLED中央値は687 mg/dayであったのに対し,感染後には727 mg/dayへと有意に増加していました(p < 0.001).この増加は,男女いずれの群でも確認されましたが,その後の経過には性差がみられました.特に男性患者では,感染後の経過に伴ってLEDが月ごとにわずかに減少する傾向がみられましたが(p = 0.01),女性ではそのような変化はみられませんでした(p = 0.84).
著者らは,COVID-19がPD患者の転帰を悪化させる背景として,ウイルス感染に伴う神経炎症,酸化ストレス,ドパミン作動性神経細胞への障害,さらにはαシヌクレイン凝集の促進などを指摘しています.加えて,パンデミック下での社会的隔離や心理的ストレスといった社会的要因も,症状の悪化に影響を与えている可能性があると考察されています.おそらく同様のことはPD以外の神経変性疾患でも生じうる可能性があります.
本研究は,3.5年という長期にわたるフォローアップと,多様な人種・民族背景を有する都市部のPD患者を対象とした点で評価されます.COVID-19に罹患したPD患者は,急性期を乗り越えた後も継続して注意深く経過観察する必要があります.またCOVID-19の流行は今後も繰り返しますので,感染予防やワクチン接種を励行する必要があることを患者さんに伝える必要があります.
Hadidchi R, et al. Impact of COVID-19 on long-term outcomes in Parkinson’s disease. Eur J Neurol. 2025;32:e70013.(doi.org/10.1111/ene.70013)

(作成者)峯岸 瑛(みねぎし あきら)

カテゴリー
Long COVID パーキンソン病 ミトコンドリア 筋萎縮性側索硬化症 脳のニューロン数 認知症予防 認知症薬 転倒予防

2024年12月のニュース

我が国では、65歳以上の約30%が1年間に一回以上転倒しているようです。今月の学術記事は、転倒予防と、岐阜大学医学部下畑先生からの最新医学情報です。

1.2024年12月の活動報告
創意溢れる指導によって、ポールウォーキングは、歩行の改善・健康づくりに加え、楽しい集いの場にもなっています。

田村 芙美子さんの投稿
12/1 池上本門寺① 本蒲田1丁目から池上本門寺まで大田区の楽校の皆さんと数年振りにPWを楽しみました。昔の教え子さんたちは校長先生になられたりご立派に成長されたのに私はただ歳を重ねただけ。 本門寺で富士山を仰いで解散後ナマ友・FBFの事務局長さんに境内を案内して頂きました。鎌倉とも縁の深い日蓮宗のお寺は江戸時代の立派な珍しい墓地がたくさんあります。歴史上の方々始め有名人のお墓を巡らせて頂き、境内が広すぎて足が棒。

田村 芙美子さんの投稿
蒲田PW行進曲  今日は蒲田でPWイベント。 長く続けていたお陰で 懐かしい方々に再会できました。池上本門寺ご案内下さったYさんありがとうございました。北鎌倉を歩きませんか。

田村 芙美子さんの投稿
12/2 鎌倉ミステリーNo.10-① 鎌倉🍁のメッカ獅子舞から鎌倉アルプスの大平山~覚園寺を歩きました。イチョウの💛絨毯を踏みしめながら、始まったばかりの紅葉の🍁燃える色を見上げながらニコニコ元気に完歩。8日の②は後半のコースを変えます。 ご参加ありがとうございましたm(_ _)m

スマイルチームさんの投稿
2024.11.29〜12.2 活動記録 ☺︎スマイルエクササイズ 13名  和室で出来るコンディショニングも  とりいれました ☺︎上鶴間PW教室 14名  3回コース無事修理  半数の方がポール購入  自主サークル化決定 ☺︎上溝公民館自主企画事業打合せ  5回コースでのリズムエクササイズ  体験と発表  女性学級で1講座やらせて頂き好評  につき、自主企画事業として行う事  になりました ☺︎スマイル光が丘 20名  ラストに言葉遊びチェア体操で沢山  笑いました ☺︎公民館利用団体施設予約 5団体分

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【楽しい街歩き】  船橋にこんな所があったの!  そんな驚きの声が聞かれます   #火曜日美姿勢コース   #路地に佇む社寺を訪ねる街歩き       天気良し     案内の解説良し    聞くマナー良し    歩くマナー良し      皆がHAPPYで      良かったな〜💞 #船橋ウォーキングソサイエティ #船橋寺町巡り #日本一小さい東照宮 #因果地蔵尊 #飯盛り大仏 #お女郎地蔵 #桜桃忌 #太宰治

田村 芙美子さんの投稿
12/3 広町緑地公園で黄葉ポールウォーキング 昨日の天園の写真と紛らわしい こちらは泥濘がありませんが坂道階段は頻繁にあります。12/22は公園主催の紅葉散策(自由参加)イベントがあります。全体が色づくのはまだまだ先なんですね。 富士山も目の前に!

田村 芙美子さんの投稿
12/4 北鎌倉 爽やかで暖かな小春日和 テラススタジオでNewプログラム 鎌倉まで色づく秋を楽しみながらのんびり歩いて帰りました 円覚寺~東慶寺~途中 鉢の木でランチ~~~

台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
2024【日式健走 Advance Coach 進階教練培訓課】 課程圓滿結束!🎉 為期2天的進階教練培訓課程在滿滿的收穫中劃下句點!👏💪 在專業講師的悉心指導下, 學員們不僅深入學習了健走杖運動的進階技巧, 更強化了教學能力與團隊帶領能力, 為推廣健康運動邁出了關鍵一步!🌟🚶‍♂️🚶‍♀️ 這是一場充滿挑戰與成長的旅程, 學員們在理論與實作中不斷突破自我, 展現了對健走運動的熱忱與專注🔥。 每一步都走得穩健,每一次學習都收穫滿滿!📚✨ 感謝所有參與的學員與教練們, 因為你們的投入與努力, 讓這次課程充滿活力與意義💖! 接下來, 讓我們一起期待未來更多的健走推廣計畫, #共同邁向更健康更精彩的生活!🌏💪 #日式健走AdvanceCoach進階教練培訓課

新井 恵さんの投稿
#スマイルチーム#四季彩の杜#薬師池 #ポールウォーキング#紅葉#お弁当 #プラントベースのお弁当 ポールウォーキング12月は大人の遠足ポカポカ陽氣で氣もち良く楽しい遠足でした〜😘

田村 芙美子さんの投稿
12/6 渋谷PW教室3学期最終日 計測・ポールゲーム・お一人ずつモデルウォークでシメマシタ。全員の歩幅が、広がったのは素晴らしいです。 渋谷の街は少し寂しげ、クリスマス🎄🎅🎁✨の華やかさはショップのウィンドウのみ。夜になるとイルミネーションが綺麗なんでしょうね。あの幻想的な青の洞窟🟦とか。

スマイルチームさんの投稿
2024.12.7 活動記録 活き活き中屋敷ライフ  ポールウォーキング  10名 中屋敷中央公園集合  準備体操をして、境川沿いにウォーキング🐾本郷公園まで周りの景色を楽しみながら、今日の先導は89歳のゴローさん、しっかりしたウォーキングで交差点や横断歩道での確認、誘導までを行って下さいました。 公園ではみんなでおしゃべりタイム、自治会長から色々な情報もいただきました。帰路は親生会会長が先導、ゴローさんはしんがりで皆様を見守りながらのウォーキング。 帰路では珍しい青パパイヤの木にパパイヤもなっているし可愛らしいお花も咲いているのを見る事ができました。 中央公園にもどり整理体操と次回の連絡等、締めはゴローさんの『みなさん良いお年をね』で解散。 お天氣良く、氣温もウォーキングにちょうど良く、大変氣もちの良いウォーキングが出来ました😄 #ポールウォーキング #スマイルチーム #活き活き中屋敷ライフ

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【急がば回れ】  基本振り返りからの    インターバルへ 2024/12 /7 #船橋ウォーキングソサイエティ  #2本のポールを使うウォーキング #土曜日海老川ロード  #ノルディックウォーキング #ノルディックウォーク #ポールウォーキング  #インターバルウォーキング #トレーニング3原理5原則

台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
感動~

日本ポールウォーキング協会 npwaさんの投稿
12月7日にスキルアップ研修会福岡会場を開催しました。 福岡の藤崎MCプロをメイン講師に、アットホームな感じのセミナーでした。 長崎の平山MCプロも参加して下さり、充実した内容になりました。 参加者同士の情報交換もでき、有意義なセミナーとなりました。

Naomi Sakaiさんの投稿
鎌倉ミステリーウォーキングvol.10 今回はアクティブ獅子舞谷コース。 12月2日(18名)と8日(25名) 2回の開催で鎌倉の紅葉🍁を楽しみながらたくさんの方に参加していただきました。 泥濘や丸太の橋を恐々と渡ったり… 銀杏の葉で黄色に染まった道を登りながら見上げると紅葉のグラデーション🍁とても綺麗でした。 そして楽しかったです。 ありがとうございました😊

田村 芙美子さんの投稿
12/12 お昼前、一瞬でしたが小町通を歩いていたら 霙(みぞれ)のような粒が降りました。寒い筈ですね。 高齢者センターもクリスマスの飾りつけがされています。そしてどのPWサークルも忘年会の話で盛り上がっていますが、コロナや帯状疱疹にも気を付けなければ。

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【寒さは何処に〜】 2024/12/12   ウォーキングとウォーキング      の間に    色んな筋トレが次から次へと     入ります    これが楽しい〜♫      #船橋ウォーキングソサイエティ #2本のポールを使うウォーキング #木曜日行田公園 #サーキットトレーニング #脂肪燃焼 #持久力UP #筋力UP

スマイルチームさんの投稿
2024.12.13 活動記録 青空ポールウォーキング 9名 昨年包括支援センターでの事業で教室を行い、その後自主化し今年の1月から活動開始しました 私がコーチで一緒に行う日と、集まった仲間で自主練をする日の月2回の活動です 今日は私とアシスタントのMちゃんを除くと平均年齢80歳超えのハイシニアチームでした😆 楽しいが1番 集まって体操しておしゃべりして歩いて、お天気は少しどんよりでしたが 良く笑って皆さん明るい笑顔で帰っていかれました 楽しいと続けたくなるよね〜♡ #ポールエクササイズ #ポールウォーキング #スマイルチーム #みかん狩り #地域包括支援センター

校條 諭さんの投稿
紅葉・黄葉ラストチャンス 12月の「気ままにポール歩き」は、地元コースでした。 善福寺川緑地・和田堀公園、大宮八幡宮、おおぞら公園、神田川遊歩道、塚山公園、柏の宮(かしのみや)公園 予報では昼頃でも気温12度で、おまけに風が強いということでしたが、快晴のひざしに当たりながら快適なウォーキングでした。 ウォーキングのあとは、おなじみ浜田山駅前のネパール料理店「まいた」でランチ忘年会を楽しみました。

柳澤 光宏さんの投稿
先週「ぴんころウォーク」の実行委員会が開かれ、9月実施の最終的な報告があった。参加人数745名(市内309名、市外201名、県外から235名)。多くの方に参加いただきました。ありがとうございました。「健康」×「観光」が融合したよい大会になってきたと思います。特にプルーン食べ放題が大きなフックになっています。 しかし大幅に人数が増えたことで課題も浮き彫りに。アンケートでは駐車場の問題、農道など細い道や草の問題、開会式のマイクが後ろまで聞こえていなかったなど。概ね好評でまた来たいという内容が大多数だが、実行委員長としてこれらの問題をできるだけ解決し、次回さらによい大会にしたいと思います。あとは収支の問題も大きい。これまでは元気づくり支援金を活用し収支がトントンの事業だったが、次回以降は支援金なしでしっかり黒字にしないといけない。とはいえ700名以上集まる「ぴんころウォーク」なので、まずはそこに魅力を感じてくれる地元企業から協賛を募っていきたい。これを見た経営者の皆さん宜しくお願い致します。応援してください(^.^)

佐藤 ヒロ子さんの投稿
#シニアポールウォーキング    2024/12/16 社会性は満点のメンバーです #転倒 #認知症予防 その二つに絞って  講堂内をフル活用 最期に一言スピーチ テーマは 「今年の自分を褒めてあげましょう」 皆さん、ニコニコしながら話します メンバーは今年も 充実した生活だったようです #船橋ウォーキングソサイエティ #ポールウォーキング #ノルディックウォーク #法典公民館

田村 芙美子さんの投稿
12/16 本日は渋谷。 友達とブツの受け渡し+お茶 そして、渋谷区役所で年に1度の渋谷介護事業の横繋がりの MTGがありました。社協、包括支援、健康はつらつ事業、元気すこやか事業その他充実したフレイル予防等プログラムの各担当など合同のミィーティングで大変有意義な意見交換会でした。大田区もポール事業では1歩大きく進展していますが、文系・運動系両方をここまで進めているのは都内で唯一の充実活動だと思います。渋谷区民は幸せです☘️ これからzoomです。(スマホばかり使ってPCを放置していたので動かなくなってしまいました😢 仕方なくスマホで参加)

森川 まことさんの投稿
2024年、年忘れウォーキング。

田村 芙美子さんの投稿
12/17 青い空 風もなく暖かい冬の朝 広町緑地で輪になってストレッチ・筋トレを済ませ、今日は忘年会✨🍹🎶 at homeな腰越サークルはもう何年目になりますか。継続のコツは「楽しい」こと。お花見🌸会や忘年会も交流を深めます。20名のメンバーのうちスマホを使わないお一人(電話連絡)以外はLINEで繋がりました。

佐藤 ヒロ子さんの投稿
昨日の様子です #船橋ウォーキングソサイエティ #火曜日美姿勢ウォーキング 2024/12/17 #行田公園イベント広場で #サーキットトレーニング 程よい高さの石垣で  #腕立て伏せ   #ボート漕ぎで腹筋  バラエティに富んだ筋トレが 出来ます  全天候型舗装になったので ウォーキングも思い切り 歩けるようになりました〜 目線は前に 中々良い調子です    がっちりトレーニング 程々トレーニング  皆、自分の良い加減でね ♫

新地 昌子さんの投稿
ポールウォーキングを始める動機は人それぞれ。同級会で同い年の歩きを見て、年寄りくさくて驚いたというFさんの変化ご覧ください。 #ポールウォーキング #ウォーキング #笠間市 #地域交流センターともべ

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【根気よく身体に覚え込ませる】  2824/12/21 しっくり落ちるのは  どの表現  ポールを使って歩くウォーキング     本日も感覚を身体に染み込ませます #船橋ウォーキングソサイエティ #2本のポールを使うウォーキング #ノルディックウォーキング  #ポールウォーキング #ノルディックウォーク

Naomi Sakaiさんの投稿
みなとみらいわくわくポールウォーキング ステッキ工房の店長さんのご紹介で変形性膝関節症の方、腰痛の方が初めて体験にいらしてくれました。 歩き始めは痛そうで心配しましたがポールに慣れてくると、 「ポールがあると楽に歩けます」 「腰痛が楽になりました」と。 ポールの効果はお2人を笑顔にしてくれました♪良かった! 今年始めたM Mわくわくポールウォーキングはシナノ ステッキ工房さんのご協力もあり多くの方に参加いただきました。 また来年、楽しく歩きましょう。 次回は1月10日(金)です😊 #みなとみらい #ステッキ工房 #わくわくポールウォーキング #楽しい仲間たち #アメリカンポーク試食会

校條 諭さんの投稿
夕暮れ時の八丁堀~隅田川畔~小網町~人形町あたりの雰囲気を満喫 杉並ポール歩きの会(2023年休止)で講師としてお世話になってきた藤井直子さん(ポルク主宰)が企画された“ポール遠足”に参加しました。(2024/12/21) 江戸情緒の残る界隈をキョロキョロしながらノルディックウォーキング。クールダウンのあとは、人形町の名前から想像しなかった「生ハムとワインの店」で忘年会でした。 年のしめくくりのハッピーウォーキング。藤井さんと忘年会企画でお世話になった木村研一さんに感謝です。 ※当初、藤井さんのお立場を間違って書いていたので修正しました。(12/23)

田村 芙美子さんの投稿
12/22 午前中は逗子で PW教室(年内歩き納め)① 午後は葉山の🥑ファームで冬支度。

台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
【2024健走杖輕旅行 宜蘭冬山站】活動圓滿結束! 🌿🚶‍♂️🚶‍♀️ 在宜蘭的冬山美景中, 一場健康活力的健走杖輕旅行順利完成!🌞💪 夥伴們在清新空氣與自然美景的陪伴下, 一邊健走,一邊享受身心舒暢的美好時光。🍃🏞️ 感謝所有參與的朋友們熱情投入, 讓活動增添了滿滿的活力與歡笑聲!😄👏 還有協會教練們的專業帶領, 讓大家體驗到了健走杖運動的多重益處,既健康又有趣!✨🎯 期待下次的健走旅程,與大家再次相見, 共同走出健康新里程!🚶‍♀️🚶‍♂️🌟 #雷公農園 #健走杖輕旅行宜蘭冬山站 #台灣健走杖運動推廣協會

中村 理さんの投稿
佐久ポールウォーキング協会より 〜eveの日〜❗️ 佐久大学看護学部/1年生のPW実習報告会がありました。 毎年1年生がポールウォーキングをし参加者とふれあい佐久地域と皆さんの健康的な生き方の調査?が目的です。 コロナ時に始まり4年目で、その時体験した4年生も参加し新旧入り混じった和やかな報告会でした。 生徒の皆さん〜 同席したコーチの皆んな〜 お疲れ様でした。 〜Have a fun eve〜❣️

佐藤 ヒロ子さんの投稿
#2024年歩き納め #船橋ウォーキングソサイエティ #2本のポールを使うウォーキング #木曜日行田公園 暖かで軽やかに2024年を締めくくり 皆で集まるから元気になっちゃうね〜 そんなこんなの1年間  小さな元気の積み重ねが嬉しいね   みんな今年も ありがとう〜

来月以降の開催
みんなの元気学校さんの投稿
志木いろはウォークフェスタ 第9回ノルディックウォーキング・ポールウォーキング全国大会(埼玉県 志木市中宗岡1-1-1 志木市役所グランドテラス)

 

2.PW関連学術ニュース
2-1)転倒予防
65歳以上の約30%が1年間に一回以上転倒し、転倒の約5%で骨折が発生し、しかも、転倒発生と転倒恐怖保有の割合は、加齢と共に増加し、いずれも女性の方が高い傾向にあります(筑波大学山田実教授のユーチューブ動画より)。

10月10日は『転倒予防の日』ですが、2024年9月10日の政府広報オンライン『たった一度の転倒で寝たきりになることも。転倒事故の起こりやすい箇所は?』と題する以下の記事が掲載されています。

家の中や家の周りで、つまずいたり滑ったりして転びそうになったことはありませんか。年を重ねるにつれて転びやすくなり、骨折などのけがをしやすくなります。特に65歳以上の高齢者は要注意です。骨折がきっかけで寝たきりになってしまうことも。転倒事故が起こりやすい家の中や周囲の危険な箇所をチェックしながら、事故を防ぐための注意点を紹介します。

動画
転倒予防に足もとチェック! 交通事故の3倍!?暮らしの中の危険【字幕付】
(2分59秒)
年齢と共に増える、暮らしの中の危険。簡単にできる「足もとチェック」で転倒事故を防ぎましょう。【字幕付】ナレーション:貫地谷しほり

目次
1.高齢者にとっての転倒の危険性とは?
2.転倒の主な原因は?
3.自宅で転倒リスクがある場所は?
4.外出時に転倒リスクがある場所は?

1高齢者にとっての転倒の危険性とは?
高齢者にとって、転倒・転落は骨折や頭部外傷等の大けがにつながりやすく、それが原因で介護が必要な状態になることもあります。たとえ、骨折の症状が軽くても若いときに比べると回復に時間がかかります。さらに、転倒による不安や恐怖で何事にも意欲がわかず、気力がなくなり、活動性が低下し、活動性の低下が転倒リスクの増加を招くという悪循環につながっていきます。
「令和4年国民生活基礎調査(厚生労働省)」によれば、高齢者の介護が必要となった主な原因は、認知症、脳血管疾患(脳卒中)に続き、「骨折・転倒」が13.9%を占め、高齢による衰弱より多くなっています。
また、「令和4年人口動態統計(厚生労働省)」によれば、高齢者の転倒・転落・墜落による死亡者数は10,809人で、交通事故による死亡者数の5倍以上となります。こうした転倒の危険性を、高齢者本人だけでなく、家族や地域の方など身近にいる方々も気づき意識し転倒事故を防ぎましょう。

2転倒の主な原因は?
転倒の主な原因は、(1)加齢による身体機能の低下、(2)病気や薬の影響、(3)運動不足です。
加齢に伴い身体機能が徐々に低下し、筋力、バランス能力、瞬発力、持久力、柔軟性が衰え、とっさの反射的防御動作が、素早く力強く行えなくなります。また、自分自身の予測・期待する動作と現実の動作との間に齟齬が生まれて転倒を引き起こすことがあります。
また、年を重ねると、いくつもの病気を抱え、何種類も薬を飲んでいる人も少なくありません。薬の作用・副作用によって、立ちくらみやふらつく症状が出るなどして転倒しやすい状態になっている場合がありますので、定期的に薬の種類と量を、主治医と薬剤師に相談しましょう。
さらに、自宅で閉じこもりがちになると、日常的な身体活動が減少して、運動機能や感覚機能が弱まり、その結果、転倒のリスクが高まります。転倒を防ぐには、日頃から可能な限り体を動かし、身体機能の維持に努めましょう。

3自宅で転倒リスクがある場所は?
高齢者の転倒事故の多くは、住み慣れた自宅で発生しています。東京消防庁によれば、およそ6割は自宅で転んでおり、具体的な場所は、居間・寝室、玄関、階段・廊下、浴室です。こうした実態を知り、身近な場所に転倒リスクがあると意識しましょう。そして、高齢者の生活環境を確認し、段差をなくす、雑誌や新聞を片付けるなど少しでも危険を減らし、万が一、転倒しても大けがに至らない工夫をする必要があります。

居間
1. コードの配線は歩く動線を避ける。壁をはわせるか、部屋の奥にまとめる
2. 引っ掛かりやすいカーペットやこたつ布団は使用しない。めくれやすいカーペットの下には滑り止めを敷く
3. 床に物を置かない
4. 1cmから2cmの段差はつまずきやすいので、スロープをつけるか、手すりをつける

玄関
1. 手すりをつける
2. 玄関マットの下には滑り止めを敷く
3. 靴の着脱のために椅子を置く
4. 上がりかまちが高い場合は踏み台を置く

廊下・階段
1. 手すりをつける
2. 床に物を置かない
3. 転倒の原因になる滑りやすい靴下やスリッパは使用しない
4. 足元がよく見えるよう照明を明るくする
5. 階段にすべり止めをつける

ベッド
1. ベッドを壁に面するように配置し片方からの転落リスクをなくす
2. ベッドガードと呼ばれる柵を利用する(※)
3. 万が一、転落しても衝撃が緩和できるよう低床のベッドに変更する
※ベッドガードを使用する際には、柵やベッドとのすき間に首や体の一部が挟まらないように注意してください。

浴室
1. 椅子に座って着替える
2. 入口の段差が高い場合は、すのこやスロープで段差を小さくする
3. すべりにくい床材にするか、すべり止めマットを敷く
4. 手すりをつける

4外出時に転倒リスクがある場所は?
近所の散歩や買い物でちょっと外へ。そんな身近な場所でも転倒しやすい場所があります。特に雨の日は、道路や建物内の床が濡れて滑りやすいため注意が必要です。また、スーパーなどでの買い物中は商品に気をとられすぎないよう、足元や周囲にも気を付けましょう。危険だと感じたらお店の方へ伝え、安全策をとってもらいましょう。

店舗内
• 床の水濡れで転倒(雨やケースからの水たれ)
• 商品箱や荷物用台車にぶつかる
• 野菜くずや落下物につまずく
• 階段や段差で転倒

店舗入口
• 床の水濡れで転倒(雨など)
• 段差につまずく
• マットのふちにつまずく
• 濡れたスロープで滑って転倒

道路
• 濡れた道路(雨など)で転倒
• 濡れたマンホールのふたやグレーチングで滑って転倒
• 歩道と道路の段差につまずく・足を踏み外す

駐車場
• 車止めにつまずく
• 側溝につまずく
• 段差につまずく

参考
• 消費者庁「10月10日は「転倒予防の日」、高齢者の転倒事故に注意しましょう!-転倒事故の約半数が住み慣れた自宅で発生しています-」
(取材協力:消費者庁 文責:政府広報オンライン)

関連リンク
• 消費者庁「みんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故」

関連情報
筑波大学大学院人間系の山田実教授が、転倒予防に関する情報を2つ、最近、発信されています。『転倒予防に関するユーチューブ動画No.180~No.186』と、書籍『転ばない足腰―老年学の専門家が教える100歳になっても自分でしっかり歩ける身体をつくる「21の体操」と「習慣化の秘訣」』です。

前者は、山田教授の『web版集いのひろば』の登録者向け動画です(先生の研究室『筑波大学介護予防研究室』のホームページ(https://www.yamada-lab.tokyo/)から登録でき、年会費などの費用は不要です)が、最新の研究成果を分かりやすく解説しています。
後者は、一般読者向けの啓蒙書です(https://str.toyokeizai.net/books/9784492047743/)。

 

2-2)岐阜大学医学部下畑先生からの最新医学情報(2024年12月)
2-2-1)ヒトの脳のニューロン数は本当に860億か?科学的根拠を再検討する
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年12月1日のFB投稿です**
ヒトの脳のニューロン(神経細胞)数は「860億」と広く知られています(図3).しかしこの数値が科学的にどれほど正確なのか疑問を投げかける興味深いエッセイがBrain誌に発表されました.このエッセイの著者はオックスフォード大学の数学者Alain Goriely教授です.Goriely教授は,科学におけるデータの扱い方に厳密さを求める立場から,この「860億」という数字の根拠を詳細に検討しています.
論文によると「860億」という推定値は,2009年に発表された研究で,「等方性フラクショネーター法」という手法を用いて,4名(!)の成人男性(年齢50歳から71歳)の脳を解析し得られたものだそうです.この方法は,脳全体の細胞数を効率的に推定するために開発された方法で,具体的には,脳組織を物理的・化学的に均一なスラリー(液状混合物)に分解し,その中に含まれる細胞核を染色してカウントするようです.ニューロンを特定するためのマーカーとしてNeuNというタンパク質に対する抗体を使用しています(図2).しかし,NeuNはすべてのニューロンで一様に発現するわけではなく,ニューロンの成熟度や種類によって発現レベルが異なるため,すべてのニューロンが正確にカウントされる保証はないそうです.
さらに対象者がわずか4名という小規模なサンプルサイズだったため,統計的な信頼性に限界があります.860億という平均値が得られたものの,実際の信頼区間は730億から990億という幅広い範囲を持つことを計算で示しています.
2013年には,71歳から84歳の女性5名を対象に,同じ手法を用いた別の研究が行われました.この研究では平均ニューロン数が673億と報告され,信頼区間は615億から731億と推定されています.図1は,この研究で得られた脳重量とニューロン数の関係が示されていますが,重量が軽い脳が多くのニューロンを持つなど,両者の間には相関が見られないことが一見して分かります.
以上の結果から,「860億」という数字を断定的に使用することには慎重であるべきだと著者は主張しています.このような推定値が誤用されると,これに基づく研究や議論が偏った方向に進むリスクも指摘されています.
Goriely教授は,「ヒトの脳のニューロン数が正確にいくつか?」という問いに対する答えとして,現時点では「正確な数は分からない」と述べています.この「ヒトの脳のニューロン数が正確にいくつか?」と問いは,単なる知的好奇心をくすぐるというだけでなく,同時に科学的な厳密さとデータ解釈の重要性を考え直すきっかけを与えてくれるものとなりました.
Brain, awae390, https://doi.org/10.1093/brain/awae390

2-2-2)ミトコンドリアの真の姿
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年12月3日のFB投稿です**
ミトコンドリアはパーキンソン病,脳卒中,認知症や老化など様々な病態において重要な役割を果たしています.動画はコロンビア大学のMartin Picard先生(@MitoPsychoBio)がSNSに投稿した,1つの細胞内のミトコンドリアを示したものです(オリジナルは@chillinwithpfn1).何百もの曲がりくねった細胞内小器官がエネルギーと情報を感知し,処理し,信号を送っています.初めてミトコンドリアの真の姿を示した動画を見たときには感動しましたし,教科書とのあまりの違いに驚きました.科学にはこういうことがまだまだたくさんあるのだろうと思います.

2-2-3)オリーブオイル摂取を増やし,マヨネーズをオリーブオイルに換えると認知症を予防できそう!
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年12月7日のFB投稿です**
アメリカのハーバード大学を中心とする研究チームによる大規模なコホート研究が,JAMA Network Open誌に掲載されています.この研究では,認知症予防に有効らしいとされてきた地中海式食事(野菜や果物,全粒雑穀類,豆類,オリーブオイル,適量のワイン等;図1)のなかでオリーブオイルに着目し,米国成人において認知症予防に有効かを検討しています.具体的にはオリーブオイル摂取量が,認知症関連の死亡リスクを減少させるかを調べています.またマーガリンやマヨネーズ,バター,植物油といった他の脂質をオリーブオイルに置き換えることで,死亡リスクに変化が生じるかも評価しています.
方法としては,なんと28年間にわたり医療従事者を対象に実施された「看護師健康調査(NHS)」と「医療従事者追跡調査(HPFS)」のデータを用いています.対象は1990年時点で心血管疾患やがんを持たない9万2383人で,4年ごとに行われた食品摂取頻度アンケートを基にオリーブオイル摂取量を推定しました.摂取量は「月1回未満,0〜4.5g/日,4.5〜7g/日,7g/日以上」の4つのカテゴリーに分類し,認知症関連死亡リスクとの関連を分析しています.食事の質は,地中海式食事スコア(AMEDスコア)およびAlternative Healthy Eating Index(AHEI)で評価しました.
さて結果ですが,1日7g以上のオリーブオイルを摂取する群は,月1回未満の群と比較して認知症関連死亡リスクが28%も低いことが示されました(ハザード比[HR] 0.72, 95%信頼区間0.64-0.81, 図2).この効果は,遺伝要因であるAPOE ε4遺伝子や食事の質(AMEDスコアおよびAHEI)で調整した後でも認められました.ただし性差では,女性でこのリスク低下の効果が顕著であったのに対し(HR 0.67),男性では0.87で有意差は認められませんでした(残念).
さらに,マーガリンやマヨネーズを1日5 gのオリーブオイルに置き換えた場合,認知症関連死亡リスクがそれぞれ8%(HR 0.92, 95% CI 0.88-0.96)および14%(HR 0.86, 95% CI 0.80-0.93)低下しました(図3).しかし,バターや他の植物油(大豆油,菜種油など)と置換しても効果は認められませんでした.
以上より,オリーブオイルの摂取を増やし,マーガリンやマヨネーズをオリーブオイルに置換することで認知症予防につながる可能性があるようです.オリーブオイルにはモノ不飽和脂肪酸や抗酸化物質(ビタミンE,ポリフェノール)が含まれ,これらが抗炎症作用や神経保護作用を通じて認知症リスクを低減している可能性があります.研究の限界としては,観察研究であるため因果関係の確定ができない点や,対象者が医療従事者のみであった点が挙げられると思われます.またオリーブオイルの種類(エクストラバージン,バージン,ピュア,精製)による違いは分かりません.しかし,28年という長期の追跡期間と大規模なデータを用いている点はこの研究の強みと思います.
おそらく高品質のエクストラバージンオイルを,1日7g以上を目安に取ると良いように思います.大さじ1杯(約13.5g),小さじ1杯(約4.5g)なので,小さじ1杯半程度になります.サラダ1人分に小さじ1~2杯をかけたり,フランスパンにつけたり,パスタやスープに小さじ1杯をかけるという感じかと思います.女性で効果が顕著ですが,私も試してみようと思います.
Tessier AJ, et al. Consumption of Olive Oil and Diet Quality and Risk of Dementia-Related Death. JAMA Network Open. 2024;7(5):e2410021.(doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2024.10021)

2-2-4)パーキンソン病と頭痛の意外な関係@第52回頭痛学会総会(新横浜)
**岐阜大学医学部の下畑先生の2024年12月7日のFB投稿です**
第52回頭痛学会総会(大会長 永田栄一郎先生)において,シンポジウム「片頭痛と神経疾患」のなかで,「パーキンソン病と頭痛」という講演をさせていただきました.8年前の頭痛学会で,同じテーマでシンポジストを担当し,歯が立たなかった内容ですが,今回,再挑戦の機会をいただきました.①片頭痛患者さんがパーキンソン病を発症すると片頭痛が改善する理由,②ドパミン作動薬が一部のパーキンソン病患者の片頭痛を改善する理由.③片頭痛がパーキンソン病の危険因子である理由,について考察しました.スライドは以下よりご覧いただけます.座長の立花久大先生,松浦徹先生,どうもありがとうございました.
https://www.docswell.com/…/800…/K82W61-2024-12-07-202408

2-2-5)脳にダメージ「コロナ後遺症」なぜ起きる?記憶や注意力が障害されるわけ@withnews / Yahooニュース
**岐阜大学医学部の下畑先生の2024年12月9日のFB投稿です**
取材をいただき,新型コロナ感染症による神経後遺症について,最新の知見を分かりやすく記事にしていただきました.ワクチン接種についてはいろいろな考え方があって良いと思いますが,まず判明している科学的な事実を知って頂くことが大切だと思います.

2-2-6)アミロイドβ抗体薬による脳萎縮は「アミロイド除去関連偽萎縮である」は本当か?
**岐阜大学医学部の下畑先生の2024年12月17日のFB投稿です**
アルツハイマー病では,脳の萎縮(=体積の減少)が病態の進行を示す重要な指標とされてきました.しかし,アミロイドβを除去するアミロイドβ抗体薬(レカネマブ,ドナネマブなど)の臨床試験では,治療群において脳体積が対照群よりも速く減少するという「矛盾した」結果が報告されています.過去のブログでも紹介しました(https://tinyurl.com/2bzfv7wq).
これに対してLancet Neurology誌の「personal view」欄に「アミロイド除去に伴う偽萎縮(pseudo-atrophy)」という新しい解釈が提唱されています.この抗体薬による脳萎縮は神経変性の加速を意味しないという説です.
この論文の中でも重要なのは図1A-Fの6つのグラフです(AとEのみ提示).
A. 脳全体の体積減少とアミロイド除去量:
抗体薬によるアミロイド除去が多いほど,脳全体の体積減少が顕著となる.
B. 脳室体積拡大とアミロイド除去量:
アミロイド除去量が多いほど,脳室拡大が顕著となる.
C・D. ARIA発生率との関連:
ARIAの発生率が高い抗体薬では,脳の体積減少や脳室拡大がより顕著となる.
E・F. 臨床転帰(CDR-SBスコア)との関連:
脳の体積減少や脳室拡大は,必ずしもCDR-SBスコアの悪化と相関していない.
著者らはこのE,Fのデータより,治療群では脳体積が減少しながらも認知機能の低下は抑制される傾向があるとし,脳の体積減少が「治療の悪影響」ではなく,アミロイドβ除去による反応と捉えています.そして脳体積の減少は,アミロイドの除去,その周囲のグリア細胞や炎症細胞への影響,アミロイド関連画像異常(ARIA)や液体シフト(脳脊髄液動態への影響)に関連する可能性が高く,真の萎縮ではなく,「偽萎縮」と呼ぶのが適切であると述べています.つまりこれらの脳体積変化は治療効果の一部だということです.
しかし著者らも述べていますが,この脳萎縮が真に「安全」かつ「治療効果の一部」と言えるかについては,長期的なデータが不足しています.議論された臨床試験は18〜24か月程度の観察に留まっており,脳萎縮を呈した患者の認知機能の長期フォローアップが必要だと思います.また個々の症例データが議論されていない点も問題で,ApoE遺伝子多型やARIA,さらにドナネマブで報告されている24週の時点のNfLの一過性増加(=神経軸索の損傷)などと脳萎縮の関連を検討する必要があると思います.
私の感想をまとめると,興味深い「personal view」とは思いますが,現時点で「脳萎縮は安全」と結論づけるにはデータが不十分で,長期試験や個々の患者レベルのデータ解析が必要だと思います.今後の臨床試験や症例報告にて,脳の体積変化に注目することが重要だと思います.最後にもう1点,この論文の利益相反(COI)ですが,7名の著者中,Biogenの記載があるのが5名,Eisaiが4名,Lillyが3名です(いずれともCOIがない著者は2名).論文の透明性が確保されているわけですが,最終的にはこの情報をもとに読者が批判的に論文を評価することが求められます.
Belder CRS, et al. Brain volume change following anti-amyloid β immunotherapy for Alzheimer’s disease: amyloid-removal-related pseudo-atrophy. Lancet Neurol. 2024 Oct;23(10):1025-1034.(doi.org/10.1016/S1474-4422(24)00335-1)

2-2-7)筋萎縮性側索硬化症ではglymphatic systemの障害が生じている
**岐阜大学医学部の下畑先生の2024年12月21日のFB投稿です**
筋萎縮性側索硬化症(ALS)と原発性側索硬化症(PLS)におけるglymphatic systemの機能を縦断的に評価した研究が,カナダ・カルガリー大学等からBrain誌に報告されました.
対象はALS患者18名,PLS患者5名,健常者22名の合計45名で,0か月,4か月,8か月の3つの時点でMRIを用いてglymphatic systemの機能を測定しました.方法は拡散テンソルイメージング(DTI)を用いてglymphatic systemを間接的に評価するDTI-ALPS法というものです.
さて結果ですが,ALS群のglymphatic機能(DTI-ALPS指数)は,健常者およびPLS群に比べて有意に低下していました(図1).この低下は,4か月,8か月と,病期が進行しても持続していました(図2).一方で,PLS群では健常者と同等にglymphatic機能が維持されていました.またALS患者におけるDTI-ALPS指数の低下は年齢とともに顕著になりましたが(図3),疾患の進行度や機能評価スコア(ALSFRS-R)との関連は認めませんでした.
以上より,ALSの病態機序にglymphatic systemの障害が関与する可能性が示唆されました.また同じ運動ニューロン疾患であっても,ALSとPLSではglymphatic systemの障害に関しては異なることが示されました.つまり両疾患で,異常タンパクの蓄積具合が異なる可能性があります.
今後,glymphatic systemの評価指標が,ALSの診断バイオマーカーや治療標的に応用できるか検討されるものと思われます.またglymphatic systemは睡眠と密接な関連がありますので,ALSにおける睡眠障害が影響しているか,今後明らかにする必要があると思いました.もしかしたらALSにおける睡眠の改善が治療になるということもあるかもしれません.
Sharkey RJ, et al. Longitudinal analysis of glymphatic function in amyotrophic lateral sclerosis and primary lateral sclerosis. Brain. 2024 Dec 3;147(12):4026-4032.(doi.org/10.1093/brain/awae288

2-2-8)AIモデルに「認知機能検査」をして分かったその弱点@BMJクリスマス論文より
**岐阜大学医学部の下畑先生の2024年12月24日のFB投稿です**
世界五大医学誌の一つBMJ誌は,毎年,クリスマスの時期になるとイグノーベル賞を凌駕するような面白論文の特集号を公開します.今年の原著論文は4つで,変形性手関節症患者の手指機能に対する電気加熱ミトンの効果を調べた論文や,タクシー運転手と救急車運転手におけるアルツハイマー病による死亡率を分析した論文などが報告されていますが,個人的に面白かったのは,今年急速に広まった大規模言語モデルであるChatGPT(OpenAI開発),Claude(Anthropic開発),そしてGemini(Alphabet開発)の「認知機能」を人間と同じようにテストした研究です.エルサレムにあるハダサ医療センターの脳神経内科チームが中心に行ったものです.
施行したのは軽度認知障害(MCI)の診断のために作られた「MoCA(Montreal Cognitive Assessment)」という認知機能検査です.視空間・遂行機能,命名,記憶,注意力,復唱,語想起,抽象概念,遅延再生,見当識などを評価します.所要時間は約10分です.
さて結果ですが,ChatGPT 4oが最高スコアの26点を獲得し,ClaudeとChatGPT 4が25点,Gemini 1.5が22点,そしてGemini 1.0が16点という結果でした.MoCAテストの基準では30点中26点以上が正常範囲とされるため,大半のモデルが軽度認知障害(MCI)に該当するスコアであることが分かりました.とくに興味深いのは,抽象化や言語課題など,テキストベースの領域では高い成績を収めた一方,すべてのモデルが視空間および遂行機能において低いパフォーマンスを示したことです.例えば,図1は視覚的な注意機能を評価するトレイル・メイキングB課題(経路描画課題)を行っていますがいずれも不正解です.立方体の模写もかなり苦戦しています.ChatGPT 4oはASCIIアートを用いることで正確な図を描くことに成功しています.
印象的なのは図2の時計描画タスクで,数字を正しく配置できなかったり,時刻を正確に示せなかったりと,人間の認知症患者に似たエラーが見られました.ChatGPT 4oは写真のように美しい時計を描きましたが,針の位置を間違えました.Gemini 1.5が描いた時計(E)を著者は「アボカドのような形」と評していますが,ユニークで笑いを誘う一方,アルツハイマー病患者の特徴的な描画に類似しています.AIの課題を浮き彫りにするものです.
以上の結果は,AIが医療分野でどの程度人間の役割を代替できるのかを考える上で重要な示唆を与えます. 大規模言語モデルは高度な認知能力を持ちながらも,視空間認知や遂行機能において人間の医師を完全に代替するには至らないことを示しています.医療分野におけるAIの活用が急速に進む中,AIにはなかなか敵わないという雰囲気があったので,まだまだ人間も捨てたものではないという気持ちになりましたが, AIのこの弱点も早晩,改良されそうな気もしています.
Dayan R, Uliel B, Koplewitz G. Age against the machine-susceptibility of large language models to cognitive impairment: cross sectional analysis. BMJ. 2024 Dec 19;387:e081948.(doi.org/10.1136/bmj-2024-081948)

関連情報
岐阜大学医学部下畑先生は最新の医学情報を活発に発信されています。前月中のFB投稿については『2024年11月のニュース』をご覧下さい。

 

(作成者)峯岸 瑛(みねぎし あきら)

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2024年11月のニュース

トランプ米大統領の再登場で、米国や世界の情勢はどのように変わるのでしょうか?
我が国では今までほとんど公に議論されることがなかった『安楽死』の問題についても、岐阜大学医学部の下畑先生が貴重な情報を発信されています。

1.2024年11月の活動状況
中村 理さんの投稿
佐久ポールウォーキング協会より 長野県スポーツ推進委員研究協議会in佐久〜 基本講演(講師:佐久大学 坂江千鶴子 学長)後の分科会で県下のスポーツ推進委員の方々にポールウォーキングを体験して貰いました。 ホームの駒場公園〜茨城牧場のひとまわり3.5kmのPW散策でしたが皆さん良い汗かいたと述べてくれました〜❗️ お疲れ様でした。

森川 まことさんの投稿
茨城県県立水郷県民の森にて。 ポールウォーキング。 気持ち良く、空気の美味しい1日でした。

田村 芙美子さんの投稿
11/5 鎌倉市 健康診査 腰越PWサークル 今日は緑地公園を歩かずセンターで測量会。 市民健康課といつもお世話になっている包括支援センターテレジア1 & 2 の共催で令和5年の健康チェックが行われました。その後30分はポールを使って貯筋体操で汗を流し それぞれの計測結果にざわざわお喋り。 40cm台からの片足立ち上がりが難しかったようです。 次回も今日の結果より下がっていませんように。

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【徐々に 徐々に】 インターバルは  少しだけ負荷をかけながら それがとっても気持いい   2024/11/5 #船橋ウォーミングソサイエティ #美姿勢ウォーキング #行田公園 #継続は力なり #インターバルウォーキング #ストレッチ筋トレ #健康ウォーキング指導士

田村 芙美子さんの投稿
11/6 朝は北鎌倉テラススタジオで青空を仰ぎながらストレッチ。外のマット運動は風や木々の揺らぎのなかでこの上なく気持ちが良い。午後は西鎌倉サークルに移動。PWですてきな洋館を見ながら藤沢方面に歩きました。

スマイルチームさんの投稿
2024.11.5〜7 活動記録 ☺︎中屋敷チェアエクササイズ 21名 ☺︎スマイルエクササイズ.チラシ作成 ☺︎健康体操サークル 12名 ☺︎スマイルポールウォーキング 6名 ☺︎高齢者健康づくり支援士資格更新教育単位証明書発行手続き

田村 芙美子さんの投稿
11/8 早朝から三本立てで夜まで働き(?)ました。 朝のPW教室は会館の非常用内階段を借りてSTEP昇降練習。 ポールがあると楽々ですね、と感激の声。でも気をつけて、油断しないでくださいね。お昼から特別パーソナルNWクラスを駒沢オリンピック公園で。腕振りに苦労した甲斐あって2キロ目は上手に捌いて初心者には見えませんでした。PWとの違いをはっきりさせて。後ろで衝くと思いがけず前へ進める!とこちらも感激の声。 夕方は二子玉途中下車で分倍河原まで足を伸ばし今帰路です。街はキラキラXmasです。

校條 諭さんの投稿
つかの間の?秋を満喫、「気まポ」(気ままにポール歩き)は中野南コース JR東中野駅前に集まって、映画館ポレポレ東中野前から、神田川沿いにしばらく歩き、桃園川緑道(暗渠)をたどって中野駅まで進みました。コース計約5km。 途中寄ったのが氷川神社。参加者のうち2人が幼い頃縁があった神社です。ひとりは小1の頃、よく遊んだところで、お祭りや飯ごう炊さんの思い出があるそうです。もうひとりは、自分では当然覚えてないけどお宮参りの場所だったとか。 もう1箇所、緑道からはずれて紅葉山公園に寄りました。林の中の起伏のある散歩道を気持ちよく散策しましたなかのZERO(ホール)や区立中央図書館もあります。 ついこの前までは暑かったのに、朝晩は冷え込む昨今ですが、ウォーキングには最高でした。 写真は、私と運営仲間の田村和史君撮影です。

中村 理さんの投稿
佐久ポールウォーキング協会より 本日は11月PW駒場例会でした。 朝6時の気温0℃〜初氷まだ不成! 元気シニア(若い?50代もチラホラ〜)が集まり、歩き出し10時前後には10℃に上がり太陽が眩しく温かい公園〜牧場のひとまわり散策でした。 外歩きは12月例会で終了です。1月2月は室内/総合体育館での〜室内ポールウォーク〜となります。 11月残りのイベントは、 来週11/17(日)健康講演会+PWは佐久大学で9時開始です❗️ 大学へ聴講においで下さい❗️

スマイルチームさんの投稿
2024.11.8〜10 活動記録 ☺︎青空PW 7名 ☺︎中屋敷親生会 20名  チェアエクササイズ ☺︎神奈川県青少年指導員大会

中嶋  佳奈恵さんの投稿
【犀川ポールウォーキング大会 秋編】 11月10日日曜日 エコチーム犀川主催 犀川ポールウォーキング大会が開催されました。 大桑ぐるぐる公園発着 秋晴れの良い日に歩く事ができました。 ありがとうございました! また来春に犀川歩きましょう。 今年度のポールウォーキングイベントは終了になります。 来年度もよろしくお願いします。 担当 澤田MCpro・小高AC

台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
📢 2024健走杖健康活力輕旅行 11/10(日)福隆站活動圓滿結束!🎉 福隆站活動在細小的雨🌧️及清新的海風🌬️吹拂下順利完成🌊🚶‍♂️🚶‍♀️, 感謝每一位參加的朋友們, 尤其要感謝站長的細心帶領, 讓整個活動進行得如此順利! 感謝 @護老長照 團隊帶領長者們一同參加, 讓大家感受到滿滿的溫暖與支持💙。 看到大家享受健走的樂趣, 並且在福隆美麗的景色中揮灑汗水, 真的讓人覺得無比動容與欣慰🌞💪。 期待我們未來的站點有更多朋友一起參與, 共同享受健走杖的活力與健康! #2024健走杖健康活力輕旅行

がんばっぺ チャリンコさんの投稿
2024年11月11日(月) 「郡山市制施行100周年記念事業」 11 月11日 ポールウォーキングツアー 安積開拓「一本の水路」の物語 郡山市長、郡山駅長、久留米観光ガイド会長、久留米ふるさと大使等を招いてポールウォーキングで開成山公園をガイド 勿論、リーダーは日本ポールウォーキング協会長岡智津子MCPROだ。 取り急ぎ、全体集合写真をメインにスタート前準備から打上げまでの様子を紹介しておこう(^O^☆♪

堀 和夫さんの投稿
秋の木曽路 中山道馬籠 夜明け前ウォーキング2024 落合宿からの石畳を登り馬籠宿から馬籠峠まで 木曽路の秋を堪能しました。 恒例の馬籠黎明太鼓に後押しされ坂道を攻略しました。

鈴木 ゆみ江さんの投稿
[報告会] 先月行われたアルツハイマーデーイベント「オレンジフェスタ」の報告会でした。 先ず各グループで作業しながら振り返りをし、それを元に発表を。昨年は芋煮のメンバーとしてハッスルしました。今年は、企画会で「ボッチャをやりたい」と提案。「スポーツ縁日」と題してボッチャの他、けん玉(支援学校卒業後介護施設に就職してるセミプロが演技し子達は大喜びだったそうです) 輪投げ、駒回し、ストラックアウトを行ったのですが… 区長がボッチャ体験をしたり、お子達に人気で行列が…と、評判良く「このメンバーでまたやろう」の声が出てちょっと嬉しい🎵 今年の豚汁も美味しかったらしい…商店街を巻き込んでクイズ解きながらのウォーキングは、高齢者や認知症カフェ利用者とスタッフも参加したとか。このグループも区内の商店街(100以上ある)を来年以後も次々回るとか。八潮をスタートしてマラソンとか… 聞く話は随分外は盛り上がっていたらしいです。体育館のボッチャに掛かり切り3時間半、行列は途切れなく(大袈裟かな?)おおよそ250人が体験してくれたらしいです。 片付けて18時過ぎ… オレンジのキャンドルの元くるみちゃんとパチリ📸してもらった写真も…(今年もキャンドル作りが賑わっていたらしくたくさんの暖かい灯りが素敵でした

田村 芙美子さんの投稿
11/14 午後の貯筋クラスでは筋肉貯金残高チェック。 静的・動的バランス、下肢筋力、敏捷性等々8つの項目をチェック。大股でどのくらい歩き続けるかも試してみました。そして包括支援センターからスタッフさんが配布の住宅防火チェックシートも✅ 火災警報器の取り付けは消防職員さんがお手伝いしてくださるとのこと(要事前予約) 今日のおやつは浪花家の鯛焼き1匹。

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【小春日和のいい日です】     2024/11/14   インターバルで普段より      少しだけ頑張りました    定例会は   おしゃべりができる良い場所      みたいです💞 #船橋ウォーキングソサイエティ #2本のポールを使うウォーキング #ポールウォーキング #ノルディックウォーキング #ノルディックウォーク #ソーシャルフィットネス #インターバルウォーキング #一人より皆がいいね

田村 芙美子さんの投稿
11/15 渋谷は大雨とtvで聞いて大きな傘を持って出掛けたのですが 着いた時は小雨🌂で助かりました。今日は自己紹介(今頃!)ゲームをしてご近所さんを確認。初台の方が一番多かったです。今期ももう6回目になり、皆さん中強度歩きが様になって来て嬉しいです。次期の会員募集が始まったそう(区報掲載)。

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【ゴールはお祭りよ】     2024/11/16    船橋港親水公園で インターナショナルフェステバル  楽しい事が大好きメンバー    しっかり歩いて  食べて 観て 遊んで 笑って    大忙しで〜す #船橋ウォーキングソサイエティ #ノルディックウォーキング #ポールウォーキング #海老川土曜日コース

Masami Yamagataさんの投稿
⼀般社団法⼈UDe-スポーツ協会が開発・販売を⾏う年齢や障がいの有無 にかかわらず、誰でもが行うことができるeスポーツ『UDe-Sports(ユーディイースポーツ)🄬』の無料体験を開始します。◎昨今のe-スポーツの広がりを受け、誰でもが楽しめるe-スポーツを⼿軽に、より簡単に⾼齢者や未就学児にもゲームを楽しんでもらえる。同協会の販売代理店また、UDe-スポーツ認定指導員としてUDe-Sportsを普及いたします。オリジナルゲームや、ゲーム以外の機能として簡易的な注意⼒、動体視⼒、判断⼒、記憶⼒などの認知機能をチェックするモードもあります。

中村 理さんの投稿
佐久ポールウォーキング協会より 秋恒例の健康講演会+PW体験・散策が、今年は佐久大学を会場に学長/坂江千寿子氏の講演会(フットプリントからわかる足と健康)とポールウォーキングでの大学構内〜クロスカントリーコース散策でした。 会員表彰の皆勤賞と頑張ったde賞で新米の贈呈も有りの本年の最大イベントも無事終わりに〜^_^ 参加者 スタッフの皆さん〜お疲れ様でした❗️

スマイルチームさんの投稿
2024.11.14〜17 活動記録 ☺︎スマイルチーム上溝 22名 ☺︎子育て広場 親子たいそう ☺︎ポールウォーキング講座  ☺︎公民館1月抽選申し込み 5団体分 ☺︎スマイル備品ガレージ整理 ☺︎ポールウォーキング講座資料作成 メンバーさんより菊芋、柿をいただきました😋 ☺︎メンバーさんより寄付していただいた毛布などを茨城県動物指導センターへ送りました

中嶋  佳奈恵さんの投稿
【更新講習会】 本日11月17日日曜日 能美市物見山体育館会議室にて 日本ポールウォーキング協会更新講習会でした。1名のアドバンスコーチの方が、受講しました。 雨が降る前に、階段の登り方や降り方からギアチェンジの歩き方や、椅子に座りながら筋トレもしました。 お疲れ様でした‼️

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【58cmってどれくらいなの?】    #認知症予防・#転倒予防・  #社会参加 #介護予防    今日も皆で実践中  女性58cm以下は認知症リスク         が高くなる!  歩幅58cmって実際は     どのくらい?  10mだと何歩なの…?  #船橋ウォーキングソサイエティ  #シニアポールウォーキング

田村 芙美子さんの投稿
今日は大船地区社協主催、包括支援センターきしろ・ふれあいの泉協力のいきいき健康測定と杉浦コーチによるフレイル・認知症予防のお話と体操でした。 今日時点での骨密度・血管年齢測定。握力・歩幅テスト、バランス能力等々計測し運動・栄養の話に耳を傾けました。サプリメントのお話もためになりました。

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【気持ちいい〜】   2024/11/19      蒼空   インターバル頑張ったよ〜     バッチリね      HAPPY〜       ♫ #船橋ウォーキングソサイエティ #美姿勢ウォーキング  #インターバルウォーキング #県立行田公園

田村 芙美子さんの投稿
11/19 昨日まで江ノ島の予定でしたが強い風と気温急降下の予報で急遽広町緑地に変更。木枯らし木枯らし寒い道~を大榎や石切場方面にPWで歩きました。広場でカタサゲ・ヒジヒキの練習をしたのですがお喋りに夢中になると・・・腕は動かなくなって~~😢

田村 芙美子さんの投稿
11/20 真冬の寒さに冷たい雨。気温の差は老体に響きます。暖房を入れた会場で筋トレ・筋トレ・筋トレで暖かくなりました。筋肉マーチを唄いながらの足鍵盤🎹運動は新しいメニューでした。うちの前のソヨゴはいま真っ赤な実をつけています。谷川俊太郎氏に続いて火野正平さんの訃報。寒さがより厳しく感じます。

台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
【日式健走AC(進階)課程】兩天課程圓滿結束!🎉 經過兩天充實又緊湊的學習, 我們的日式健走AC(進階)課程在熱情與努力中完美落幕!👏💪 學員們在專業講師的指導下, 不僅加強了健走技術, 還深入了解了更多進階帶隊與教學的技巧, 為未來的健走推廣邁出更堅實的一步!🚶‍♂️🚶‍♀️ 這兩天的課程不僅是技術的升級, 更是一場與志同道合的健走夥伴們共同成長的旅程💖。 透過理論與實作的結合, 大家都收穫滿滿,熱情高漲, 展現出對推廣健走運動的無限信心與期待!🌟 再次感謝所有參與的學員和教練們的付出與努力, 讓這次課程充滿活力與收穫✨! 期待未來的大家, #將健走杖運動推向更高峰!⛰️🌍 #台灣健走杖運動推廣協會 #日式健走

田村 芙美子さんの投稿
11/22 今日は渋谷は総集編。盛り沢山のメニューのPW教室。3期7回目のこのクラスも和気藹々で皆笑顔です😁 午後からはパーソナルNW2回目 シニア同級生お二人に超特訓の充実2時間でした。10 STEPの後半はかなり運動量もありPWよりハードですが歩く楽しさは倍以上? PWは先チップが丸いので安定したポールエクササイズが豊富でバランスがとれ転倒予防に最適です。

スマイルチームさんの投稿
2024.11.22〜23 活動記録 ☺︎スマイル星が丘PW 7名 ☺︎ポールウォーキング講座  10名  上鶴間地域包括支援センター主催 ☺︎上鶴間公民館まつり実行委員会   ☺︎公民館まつり部門別会議 ☺︎スマイルチームメンバーカルテ整理

田村 芙美子さんの投稿
11/24 ①逗子市ポールウォーキングクラブの遠足 小網代の森を歩いてきました。遠足日和☀ 風もなく青空の下 小鳥の囀りを聴きながら木道~山道を歩きました。アカテガニは冬眠の時期でした。 事務局代表の簡潔なお話から ここは森林、湿地、干潟及び海までが連続して残されている、関東地方で唯一の自然環境だと知って鼻高々。

橋本 由浩さんの投稿
😘Bésame mucho in 台湾🇹🇼 3日👀 2024年11月24日 6:30の早朝ポールウォーキングから23:00ホテル到着までてんこ盛り!何万歩歩いたろう?ハードなスケジュールだったがロマンチックでもあったかな? ジオパークで女王への抱擁と接吻の試み、そして九份では‘ゆばば’と肩を組み「千と千尋」の世界に浸り、十分で天燈(ランタン)を美熟女達と夜空に想いを馳せて上げた🌌 大安森林公園ポールウォーキング→バスチャーターで台北近郊観光地へ ジオパーク・十分(滝とランタン揚げ)・陰陽海(海が2色)・九份散策・ディナー 今晩もお腹満杯で眠りに陥いる💤

田村 芙美子さんの投稿
11/26 🟡 💛 🟨  三浦ネットポールウォーキンググループ 季節の「黄色を訪ねて」・・男子4、女子1で先日の鎌倉検定の問題を解説して頂きながら歩きました。難問が一杯! 安国論寺も長勝寺も門前~境内の銀杏が漸く八分は色づいていてきれいです。 ここから材木座の辻付近,元八幡、辻薬師堂、本興寺をたずね歩いてみました。 三浦道 朱塗りの魚橋を渡り、大町四つ角から水道路の辻町歩き。海の方から山へ向かって流れる逆川は地形の影響で面白い。のんびり歩くと片隅の道祖神や小さな花に気づきます。石碑を一字一句読む方に感心しながら。

新地 昌子さんの投稿
歩いて笑って 元気いばらき (笠間市芸術の森公園 笠間市笠間2345) 今日は小学2年生も一緒に歩きました! 外の空気をたっぷり吸いながら(ちょうど良い息の上がり方とも言う😁)ポールを使ってしっかり歩きの1時間半「この日は夜よく眠れました」との感想をいただきました。睡眠大事ですよね。 効果が感じられて良かった👍

田村 芙美子さんの投稿
11/28  気温は高いけれど風が強かったですね。貯筋クラスは室内でぬくぬく姿勢チェック、右肩下がり気味多いです。昨日のクラスに続いて歩容もチェック。ポールあり無し共 きれいに歩けました。 肩下げ肘引き素晴らしいです。次回はもう師走。センターの図書室は飲食可とのことで忘年会の開催企画進行中。

佐藤 ヒロ子さんの投稿
【いい事がいっぱいの日】   2024/11/28   小春日和の穏やかな日は    何気に特別な日になります   インターバルで身体スッキリ   東から西公園の日本庭園へ     皆で揃って移動     ゆったりノンビリ    それがいいと思えた       日です #船橋ウォーキングソサイエティ #ノルディックウォーキング #ポールウォーキング #ノルディックウォーク #インターバルウォーキング

台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
【2024健走杖輕旅行 苗栗通霄站 】 台日交流🇹🇼🇯🇵活動圓滿結束! 在美麗的苗栗通霄🌳, 我們迎來了一場精彩的台日交流健走活動! 來自台灣與日本的健走愛好者齊聚一堂, 以健走杖為媒介,不僅促進了文化交流, 更拉近了彼此的距離🌏🤝。 伴隨著清新的空氣與迷人的自然景色🌿, 大家一同健走, 現場充滿了笑聲與活力!🚶‍♂️🚶‍♀️ 感謝日本友人的熱情加入💖, 讓這次的苗栗通霄站活動更加豐富圓滿! 期待未來的健走旅程, 我們可以再次攜手, 一起走出健康,走向世界!🌟💪 #2024健走杖健康活力輕旅行

田村 芙美子さんの投稿
11/29 二階堂へ紅葉を求めてポールウォーキング♪ 来週は3~4回訪ねることになります。🍁🍁🍁🍁🍁

 

来月以降の開催
田村 芙美子さんの投稿
🍁鎌倉ミステリーvol.10🍁 9回祇園山には遠くからも沢山ご参加いただきありがとうございました。次回は紅葉狩り🍁で獅子舞へ参りたいと思います。 鎌倉の紅葉は毎年遅く、今年は夏日が続きましたのでこの日程で美しく燃えてくれるかは「ミステリー」です。, 〔日時〕 ①12月2日(月曜日) 🍂 ②又は同月8日(日曜🍂 どちらもおなじコースです。ご都合の良い方にご参加ください 〔集合時間・場所〕 ①②とも  ✳ 金沢八景からバスのかた 大塔宮鳥居⛩️前 10時半 ✳ 鎌倉駅からのかたは東口みどりの窓口前 9時50分 (10時発のバスに乗ります) 〔保険〕 各自でご手配ください。 〔解散・食事〕 お昼前大塔宮バス停(鎌倉駅行き)で解散 ランチは各自で 〔参加費・持物〕 1000円  NW・PWポールどちらでも。 飲み物、飴玉🍬など。 体温調節の出来る服装。リュック。歩きやすい靴👟 帽子🧢 雨具🌂 山道を歩きます。前回の祇園山コースより凸凹少ないですが、滑りやすい箇所あり。 〔主催・企画」 日本ポールウォーキング協会マスターコーチプロ 酒井尚美(P&P)& 田村芙美子(鎌ポ) 〔雨天時〕 ①② 各々前夜19時 雨予報の場合は中止 〔申し込み・問合せ〕 酒井or田村まで 対面、メッセージ、LINE、メールで。 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂

 

2.PW関連学術ニュース
岐阜大学医学部下畑先生の10月20日以降のFB投稿の中から選択しました。

2-1)てんかん発作がアルツハイマー病の進行を促進する!? ―焦点とタウ病理の非対称性―
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年10月24日のFB投稿です**
アルツハイマー病(AD)は,健康な高齢者に比べててんかん発症のリスクが2〜3倍高く,特に焦点発作(部分発作)の発症はADの進行と関連している可能性が指摘されています.しかし,ADにおける焦点発作とタウ・アミロイドβの蓄積との関連についてはよく分かっていませんでした.Neurology誌にマサチューセッツ総合病院(MGH)から,焦点発作を認めたAD患者(AD-Ep)において,焦点とタウ・アミロイドβの蓄積,および脳の萎縮の関連を検討した研究が報告されました.
対象は8名のAD-Ep患者で,タウおよびアミロイドPETイメージングと頭部MRIを実施し,てんかん発作の焦点のある半球でのタウやアミロイドβの蓄積について検討しています.てんかん発作を認めないAD患者群(AD-NoEp)14名も検討しています.この結果,AD-NoEp群と比較して、AD-Ep群ではタウの非対称性蓄積が顕著であり,特に焦点が存在する半球側にタウの蓄積が強く認められました(前頭葉,側頭葉外側,頭頂葉外側+内側に強く蓄積).また,アミロイドβの蓄積や脳萎縮も,焦点が存在する側に強い非対称性がありましたが,タウの非対称性ほど顕著ではありませんでした.図1の白い矢印は,焦点が存在する側においてタウ・アミロイドβの蓄積が多い領域を示します.黄色い矢印は,焦点の反対側に蓄積が見られた領域を示しています(つまり例外もある).
著者らは,焦点発作を伴うAD患者が一般的なADとは異なる病理的特徴を呈すると指摘しています. AD-Ep患者におけるタウの非対称性が顕著であることから,焦点発作がADの進行に影響を及ぼす可能性を指摘しています.つまり焦点発作=神経ネットワークの過剰な興奮(hyperexcitability)が片側の病理変化を助長し,ADの進行を早めると考えられ,ADの新たな治療につながる可能性があると述べています.
ただあくまでも観察的研究であり,てんかんがADの病理変化を直接的に引き起こすのか,それとも既存の病理がてんかんを引き起こすのかについては結論が出せないとも言っています.私も同感で,結論を出すには今後,縦断的研究が必要になると思います.
Lam AD, et al. Association of Seizure Foci and Location of Tau and Amyloid Deposition and Brain Atrophy in Patients With Alzheimer Disease and Seizures. Neurology. 2024 Nov 12;103(9):e209920.(doi.org/10.1212/WNL.0000000000209920)

2-2)アルツハイマー病におけるアミロイドβ抗体薬は,背景死亡率に対し2.6~3.9倍,死亡リスクを増加させる!
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年10月25日のFB投稿です**
アルツハイマー病(AD)の病態修飾薬であるアミロイドβ抗体薬(レカネマブ,アデュカヌマブ)に関する新たな報告がプレプリント(未査読)論文として発表されました.シンシナチ大学のEspay教授らによる報告です.この研究は,アメリカのFDA(食品医薬品局)の副作用報告システム(FAERS)のデータに基づき,これらの抗体薬を使用したAD患者の死亡率が,一般的なAD患者,もしくはこれらの抗体薬の臨床試験の患者と比較してどの程度異なるかを評価したものです.つまり,これらの抗体薬のリアルワールド(日常の臨床現場)での死亡率が,臨床試験およびFAERSで報告された年齢範囲(75~84歳)の一般的なAD患者の死亡率(背景死亡率)を上回るかどうかを評価しています.背景死亡率は2020年の75〜84歳のAD患者の死亡率である100,000人あたり229.3人を基準にしています.
さて結果ですが,FAERSデータにおいて,レカネマブで25人,アデュカヌマブで27人の死亡が報告されていました.エーザイとバイオジェンは正確な処方数を開示しておらず,治療された正確な患者数が不明であるため,患者数を2,000人から10,000人の範囲に仮定し,以下の解析をしました.
まず図1ですが,リアルワールドで,レカネマブ(相対リスク[RR] = 2.6; 95%信頼区間[CI]: 1.4-3.8)およびアデュカヌマブ(RR = 3.9; 95% CI: 1.4-6.5)により治療した患者の死亡率は,背景死亡率,そしてレカネマブ(RR = 1.87; 95% CI: 1.1-2.6),アデュカヌマブ(RR = 2.7; 95% CI: 1.7-3.7)の臨床試験での死亡率と比較して高いことが分かりました(図1).
つぎに図2は,10,000人あたりの抗体薬による過剰死亡率を示しています.過剰死亡率とは,背景死亡率と比較して,レカネマブやアデュカヌマブを使用したことで生じた追加の死亡を意味します.上述したように実際に投与された患者数が不明であるため,2,000人から10,000人の範囲を仮定し,それぞれの値の過剰死亡率が示されています(投与人数の分母が大きくなるにつれ過剰死亡率は低下します).そしてレカネマブを最大の10,000人に投与したとしても,死亡率の増加を認めました.具体的にはレカネマブでは10,000人あたり21人の過剰死亡が推定され,アデュカヌマブでも41人の過剰死亡が推定されていました.死亡率相対リスク(RR)も示されていますが,背景死亡率に対してレカネマブ使用者は2.6倍,アデュカヌマブ使用者は3.9倍の死亡リスクがあることが示されています.
著者がDiscussionで述べていることは以下のとおりです.①FAERSは任意登録システムであることから,上述の死亡率の推定値は過小評価している可能性があること.それでもレカネマブを最大の10,000人に投与したとしても死亡率の増加を認めたことは重要な意味を持つ.最近,欧州医薬品庁(EMA)およびオーストラリア政府の治療用品局(TGA)は「安全リスクを上回る臨床的な利益が認められない」として,レカネマブ不承認の判断を下しているが,上記の結果はこれらの決定を後押しする.②これらのデータを,インフォームドコンセントの際に患者,家族に提示すべきであること.これらの情報は弱い立場にあるAD患者を守るためにとても大切である.いずれの主張も納得できるものです.
個人的に思ったのは,AD患者の一部にはアミロイドβ抗体薬により最悪の転帰を示す一群が存在するということなのだと思います.それは恐らく,抗体薬により脳血管の破綻や,脳血管における炎症が強く生じる一群だと思います.この抗体薬を臨床応用するのであれば,その一群を使用開始前に全力で探す必要があります.企業は,今回の研究の限界となっている投与症例数のデータだけでなく,リアルワールド死亡例の臨床的特徴(MRI所見およびApoE遺伝子検査など)を速やかに公開する必要があると思います.
Dwivedi AK et al. Excess Mortality in Alzheimer’s Patients on Anti-Aβ Monoclonal Antibodies. Research Square. https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-5282702/v1

2-3)神経難病のアドバンス ケア プラニング・collaborative decision making
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年10月29日のFB投稿です**
第12回難病医療ネットワーク学会@弘前のなかでもっとも印象に残った講演は,荻野美恵子先生(国際医療福祉大学)による標題の教育講演でした.取ったメモを教室メンバーに送り,自身のアドバンス ケア プラニング(ACP)のあり方を考えてもらいました.以下,そのなかの要点を5つ書き出しました(私の解釈も含まれているかもしれませんが,ご容赦ください).
1.「延命治療」という言葉には用心する
自分が今後どうなるかほとんど分かっていない状況での「延命治療は嫌だ」という言葉を鵜呑みにしてはいけない.例えば胃ろうは延命治療ではない.その人がその人らしく生きるチャンスを与えるものであり,意味のある時間を持つことができることを理解して頂く必要がある.
2.「治療の自己決定」はそう簡単にできるものではないことを理解する
治療方針は最初からそう簡単に決められるものではない.つまり医師は患者さんの最初の言葉を,そのままそれが最終結論だと受け取ってはいけない.患者さんの考えは振り子のように振れて徐々に収束していくものだ.また本人が自己決定できる(=自己決定能力がある)場合でも,本人ひとりに決めさせるのではなく,必ず本人と医療チームが十分に話し合い,合意形成することが大切である(下図).
3.治療方針はいつでも変えられることを伝える
重要なことは,まだ治療を決めなくて良いときに最終決断させないことである.治療についての選択はいつでも変えることができることを理解いただく必要がある.
4.「もう考えたくない」と言う患者には話を聞きつつ時期が来るのを待つ
例えば「人工呼吸器を装着するかどうか,この問題は考えたくない」とほとんど議論を拒否される場合がある.そのような場合は,患者の話をじっと聞きながらチャンスを待つ.そうすると「ここだ」という時が来る.そのときに例えば人工呼吸器を装着した患者の事例を紹介する.大切なことは装着しなかった場合だけでなく,装着した場合のことも両方知っていただき,そのうえで決断してもらうことである.
5.専門家としての意見を恐れずに伝える
専門家としての意見は,パターナリズムのおしつけではない.「患者さんの希望はこうだから・・・」と言って,専門家が逃げてしまってはいけない.患者さんはプロとしての意見を求めている.おせっかいになってほしい.
朝のカンファレンスの際に,各先生方の感想や意見を述べていただき議論しました.「いままで延命治療という言葉を使っていたが,そのネガティブな影響に気付いた」「人工呼吸器の装着に関する各選択肢の意味を正しく伝えていきたいと思った」「治療の意思決定支援を医療チームとして行っていくことは重要だと思う」「治療の意思決定は入院中だけでなく,むしろ外来における継続したやり取りが大切になる」といった意見が聞かれました.

2-4)認知機能が正常で,アルツハイマー病バイオマーカー陽性の人々への診断は慎重であるべきである!
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年11月3日のFB投稿です**
JAMA Neurologyの最新号にアルツハイマー病(AD)の診断と定義に関する重要な議論が掲載されています.著者の国際作業グループ(IWG)は多くの大学や医療機関に所属する専門家たちで構成されたものですが,アルツハイマー協会(AA)により提唱された最新のAD診断基準について見直しを求めています.
2018年以降,ADはバイオマーカー(アミロイドやタウ)に基づいて定義される動きが加速しています.特に,AAによる新しい基準は,認知機能が正常であっても,アミロイドβやタウタンパクに関するバイオマーカーが陽性であればADと診断することを提案しています.これに対し,IWGは,ADを純粋に「生物学的概念(biological entity)」として扱うことの臨床的・社会的影響についての懸念を表明し,ADを「臨床-生物学的構造(clinical-biological construct)」として再定義する必要性を強調しています.つまりこの論文では,バイオマーカーはADの早期診断や研究において重要であるものの,「これらのバイオマーカーのみでADを診断することは危険を伴う」という立場を取っています.バイオマーカーは「病理的過程の指標」としての役割を果たすものであり,疾患そのものを決定づけるものではないという立場です.
要点は以下の3点です.
1.認知症がなく,ADバイオマーカーのみが陽性の認知機能が正常な人に対し,ADと診断することは慎重であるべき.
2.これらの人々は「ADリスク状態」とみなすべきであり,病気そのものと診断することは不適切である.
3.ADの診断は臨床症状とバイオマーカーの組み合わせに基づくべきで,認知機能障害が伴わない限り診断を行わないようにすべきである.
1の「認知機能が正常でADバイオマーカー陽性の人々への診断は慎重であるべき」については,研究においてはバイオマーカーの有用性が高く評価されているものの,臨床現場ではその限界が明白と述べています.実際,認知機能が正常な人がバイオマーカー陽性であっても,その多くはADの症状を生涯にわたって発症しないことが知られています.このため,IWGは2の「認知機能が正常なバイオマーカー陽性者をADリスク状態として扱うべき」としています.これにより,不要な心理的負担や社会的影響を避けることができます.
またIWGは,3の「ADを診断する際にバイオマーカーだけでなく臨床症状も考慮する必要がある」と提案しています.これにより,ADの診断が臨床症状と生物学的根拠の両方に基づいた,より正確で包括的なものとなるという立場です.さらにIWGは,認知機能が正常な人に対するバイオマーカー検査は研究目的でのみ行うべきとし,診断目的では避けるべきだと述べています.これにより,診断の不確実性を低減し,患者や社会に対する不要な不安を回避することができるとしています.
個人的な意見はIWGの立場に賛成です.AD治療薬を開発する立場の人の一部は,生物学的な定義により治療の可能性をどんどん追求しようと考えると思います.しかし実際の臨床になると上述したような問題が生じ,倫理的配慮が必要で,そう簡単には行かないです.研究者,医療関係者のみでなく,倫理学者などの他領域の専門家,患者・家族などさまざまなステークホルダーがこの問題に関して議論することが必要だと思います.今後,臨床症状とバイオマーカーのバランスを取った新しい診断ガイドラインの策定をすること,そして認知機能が正常でバイオマーカー陽性の人々が将来どの程度ADを発症するのかを明確にするための長期的なコホート研究を行うこと,そして患者と医療者に対する十分な教育とガイダンスの提供が求められるように思います.
Dubois B, et al. Alzheimer Disease as a Clinical-Biological Construct-An International Working Group Recommendation. JAMA Neurol. 2024 Nov 1.(doi.org/10.1001/jamaneurol.2024.3770)

2-5)新型コロナウイルス感染症COVID-19:最新エビデンスの紹介(11月4日)
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年11月4日のFB投稿です**
今回のキーワードは,long COVIDの3つの遺伝的要因(免疫,ウイルス応答,血液型)が同定された,小児において肥満がlong COVIDのリスク因子として重要である,被殻の縮小は,long COVIDの症状負荷と遂行機能の低下と関連する,下部延髄網様体や縫線核がlong COVIDに関与している,急性期におけるニルマトレルビル・リトナビルはlong COVIDを減少させる,です.
FBで読みにくい方はブログ(https://tinyurl.com/27rq7lmu)をご覧ください.
◆long COVIDの3つの遺伝的要因(免疫,ウイルス応答,血液型)が同定された.
米国のバイオテクノロジー企業23andMeの研究.これまでで最大規模のゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い,欧州系,ラテン系,アフリカ系アメリカ人を対象にした多民族メタ解析を実施している(long COVID 6万4384人,対照17万8537人).この結果,ゲノムワイドに有意な以下の3つの遺伝子座が特定された(図1).
1) HLA-DQA1–HLA-DQB・・・免疫応答の調整において中心的な役割を果たし,自己免疫や感染に対する反応に関連している.
2) ABO・・・血液型を決定するだけでなく,血液の凝固や免疫系の反応にも影響を与え,COVID-19の重症化や血栓形成に関与しうる(ABO型は過去にもCOVID-19の重症化リスクとの関連が指摘されていたが,どの血液型がよりリスクになるかまでは検討していない)
3) BPTF–KPAN2–C17orf58・・・免疫系やウイルス応答に関与する遺伝子群であり,特にウイルスの侵入や炎症反応において役割を果たす.
追加の解析でHLA-DRB1*11:04のバリアントがlong COVIDの発症と強く関連していることが分かった.この遺伝子は免疫応答において重要な役割を果たしており,ウイルス抗原に対するTリンパ球の反応を促進する.
さらにメンデルランダム化解析によって,慢性疲労(OR=1.59),線維筋痛症(OR=1.54),うつ病(OR=1.53)とlong COVIDとの潜在的な因果関係が同定され,それぞれがlong COVIDのリスクを有意に増加させることが明らかになった.これらの疾患は共通して免疫系や神経系の調節に問題が生じることが多く,遺伝学的検討からもlong COVIDと共通の病態生理を有すると考えられた.
Chaudhary NS, et al. Multi-ancestry GWAS of Long COVID identifies‬ ‭immune-related loci and etiological links to chronic fatigue‬ syndrome, fibromyalgia and depression.medRxiv (doi.org/10.1101/2024.10.07.24315052)‬‬‬‬
◆小児において肥満がlong COVIDのリスク因子として重要である.
米国の26の小児病院で行われた大規模な後方視的コホート研究.感染前の体格指数(BMI)が小児におけるlong COVIDリスクにどう関連するかを,急性感染の重症度を調整した上で検討した.5~20歳の小児および若年成人,計17万2136人を対象とした.結果としては,肥満を有するとlong COVIDのリスクが25.4%増加し(RR 1.25),重度肥満では42.1%増加(RR 1.42)していた.このコホート研究では,BMIの上昇はlong COVIDリスクの著しい増加と用量依存的に関連していた.
Zhou T, et al. Body Mass Index and Postacute Sequelae of SARS-CoV-2 Infection in Children and Young Adults. JAMA Netw Open. 2024 Oct 1;7(10):e2441970. (doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2024.41970)
◆被殻の縮小は,long COVIDの症状負荷と遂行機能の低下と関連する.
英国からの研究.参加者はいずれもCOVID-19の既往歴がある24歳から65歳の43名の成人で,平均で731日経過後(範囲183-1160日)に頭部MRIスキャン(側坐核,尾状核,淡蒼球,被殻,視床,扁桃体,海馬の各領域体積,および灰白質,白質,脳脊髄液の総体積)およびlong COVIDの症状の程度,認知機能,睡眠の質との関連について検討された.この結果,long COVIDの症状負荷が高い患者では,被殻の体積が縮小していた.また被殻体積の減少は,作業記憶,遂行機能,認識記憶タスクでの反応精度が低く,遂行機能タスクの完了時間が長く,精神的健康や睡眠の質が悪化していた.
Vakani K, et al. Cognitive Function and Brain Structure in COVID-19 Survivors: The Role of Persistent Symptoms. Behav Brain Res. 2024 Oct 3:115283. (doi.org/10.1016/j.bbr.2024.115283)
◆下部延髄網様体や縫線核の障害がlong COVIDに関与している.
ケンブリッジ大学などによる英国からの研究.脳幹における異常がlong COVID患者における症状の持続と関連するという仮説を検証する目的で,超高磁場(7T)の定量的感受性マッピング(QSM)を施行した.これはT2*のMRI画像データから組織の磁気特性の違いを可視化し,微小出血や鉄の蓄積,慢性炎症,脱髄などの病理学的変化を検出する方法である.COVID-19で入院し回復した30名の患者と,COVID-19の病歴のない51名の対照者を対象にした.前者は平均219日後に脳幹のMRIを実施した.結果として,COVID-19患者の脳幹,特に延髄,橋,中脳において感受性の増加が確認された.具体的には,呼吸機能や生体恒常性を司る脳幹の領域である下部延髄網様体と淡蒼縫線核(nucleus raphe pallidus),不確縫線核 (nucleus raphe obscures)で感受性が増加していた(図2).これらの変化は急性期の炎症反応と関連し,入院期間や症状の重症度と相関していた.これらの脳幹の異常がlong COVID症状(疲労,呼吸苦など)に関連している可能性が示唆される.
Rua C, et al. Quantitative susceptibility mapping at 7 T in COVID-19: brainstem effects and outcome associations. Brain. 2024 Oct 7:awae215.(doi.org/10.1093/brain/awae215)
◆急性期におけるニルマトレルビル・リトナビルはlong COVIDを減少させる.
ドバイからの後方視的コホート研究.軽度から中等度の非入院COVID-19患者に対するニルマトレルビル・リトナビルの効果を評価した.対象は,2022年5月22日から2023年4月30日までの間に診療を受けた18歳以上の非入院患者で,合計7290名が含まれた.その中で672名(9.6%)がニルマトレルビル・リトナビルの治療を受け,残り6618名は未治療グループに分類された.治療により,症状発現から28日目までに,COVID-19関連の入院が著しく減少した(調整HR 0.39).さらに90日間の追跡期間中にlong COVID症状で診療を受けた患者は全体の2.8%(208人)で,その内訳は治療群で1.1%(8人),未治療群で3%(200人)と,long COVIDのリスクも有意に低下した(調整ハザード比0.42)(図3).つまり治療群が未治療群に比べてlong COVIDの発症リスクを約58%低減したことを示唆している.以上より,オミクロン変異株に対してニルマトレルビル・リトナビルが著しい効果を発揮し,重症および長期のCOVID-19症状の両者を軽減することが示唆された.
Saheb Sharif-Askari F, et al. Nirmatrelvir plus ritonavir reduces COVID-19 hospitalization and prevents long COVID in adult outpatients. Sci Rep 14, 25901 (2024).(doi.org/10.1038/s41598-024-76472-0)
関連情報:前回の最新エビデンスの紹介(9月29日)は、2024年10月のニュースをご覧ください。

2-6)パーキンソン病治療の戦略と今後の研究についての総説
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年11月10日のFB投稿です**
最新号のNat Rev Neurol誌に分かりやすい図がありました.最新情報を含む,今後の講義にも使える良い図だと思いました.神経細胞のどの部位にどのような変化が生じているか,また治療の標的が何なのかがよく分かります.アルツハイマー病病理のタウやアミロイドβも書かれて,おやっと思われるかもしれませんが,いわゆる混合病理が病態にも関わっているという立場を取られています.
著者らは主にαシヌクレインの凝集,リソソーム機能障害,ミトコンドリア機能障害の3つがPDの病態において重要な役割を果たすと考えています.そして治療としては,凝集阻害剤によってαシヌクレインのmisfoldingや凝集を防ぎ,モノクローナル抗体を用いてαシヌクレインのクリアランスを促進することが提案されています.またグルコセレブロシダーゼの活性を上昇させる薬剤によりリソソームの機能を改善することや,Leucine-rich repeat kinase 2(LRRK2)阻害剤によってミトコンドリアの機能を回復することも期待されています.さらに,炎症や酸化ストレスといった病態もPDの進行に関与しており,これらも治療標的となっています.
また著者らは,PD治療の将来像として,早期診断とそのための疾患啓発活動,そして進行モニタリングのためのバイオマーカー開発が重要であると強調しています.血液や脳脊髄液中のαシヌクレインや神経フィラメント軽鎖(NfL),リソソーム関連マーカーなど,病態の進行をより正確に把握できる指標が確立されることで,PDの治療を大きく前進させる可能性があると述べています.特にRT-QuIC法を用いたαシヌクレインの検出は,診断精度の向上に寄与すると考えられます.
さらに,患者さんの生活の質(QOL)を高めるために個別化(オーダーメイド)治療が今後の研究の主軸となります.具体的には,遺伝的な背景や個々の病態に応じた治療を行うことが望ましく,がん治療など他分野で行われている複合治療戦略が,PDでも応用されることが期待されます.
Stocchi F, A. et al. Parkinson disease therapy: current strategies and future research priorities. Nat Rev Neurol (2024). https://doi.org/10.1038/s41582-024-01034-x

2-7)特集「ALS 2024」のあとがきと,難病医療における安楽死・医師介助自殺の倫理
**岐阜大学医学部下畑先生の2024年11月14日のFB投稿です**
Brain Nerve誌の11月号は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の特集です(図2).診断と告知,新しい診断基準,緩和ケア,核酸医薬,治療薬開発の現状と,非常に勉強になる内容でした.そのなかでも福武敏夫先生×荻野美恵子先生×神田隆先生による鼎談「ALSの今日と明日」は勉強になりました.そのなかで,「難病患者さんにおける安楽死をどう考えるか?」についても議論がなされました.私はその感想をあとがきに書かせていただきました.編集部より許可をいただきましたので下記に掲載します.
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特集「ALS 2024」をお届けします.5年前の特集「ALS 2019」と比較しながら拝読しましたが,個人的に印象深く感じた点が2点ありました.1つめはやはり病態修飾薬が着実に臨床応用に近づいていることを実感した点です.ALSの臨床試験は近年,非常に多く行われ,ClinicalTrials.govを検索すると,参加者募集中のものだけでも146試験も登録されていました(2024年9月9日現在).ALSへの治療研究が急速に進められていることが伺えます.私も研修医時代にALS患者さんを担当したことで脳神経内科医への道を選びましたが,多くの医師,研究者にとって,ALSは何としてでも克服したい特別な疾患なのだと改めて思いました.
2つめは安楽死の問題が議論された点です.死を望む患者さんにどう対応すべきかは,病棟でもしばしば議論される重大な問題です.鼎談の中にも記載されていますが,スイスで安楽死を遂げた多系統萎縮症患者さんの事例がNHKで報道された際,日本の医療者からの反応がほとんどなかったため,国内の議論が停滞したままという事態が生じてしまいました.現状,医師介助自殺(physician-assisted suicide;PAS)を本気で望む患者さんは,外国人に対する自殺ツーリズムが認められ,民間団体が受け入れているスイスに渡航します.このような背景から,SNSでは日本でも安楽死を認めてもよいのではないかという意見をしばしば目にします.ただし,安楽死を認めているオランダでは,2012年からの8年間で,ALS患者の25%(1014 /4130人)が安楽死・PASを選択しているという報告1)があります(図1).さらに安楽死を希望した患者からの臓器移植が「避けられない死に意味を与え,必要とされる臓器提供の供給源となりうる」とされ2),オランダ,ベルギー,カナダ,スペインで「安楽死後臓器提供」が合法化されているという事実を知ると,日本においても十分な議論もなく安楽死を認めてしまうと,「すべり坂」,すなわち一歩足を滑らせたら,どこまでも転がり落ちるように本人の意思に反した安楽死が行われてしまうことが起きうるのではないかという懸念を持ちます.この問題はいつまでも避けて通れないものです.脳神経内科医もこの問題に真剣に向かい合う時期が来ているのではないかと思いました.
文献
1. Eenennaam RM, et al. Frequency of euthanasia, factors associated with end-of-life practices, and quality of end-of-life care in patients with amyotrophic lateral sclerosis in the Netherlands: a population-based cohort study. Lancet Neurol. 2023 Jul;22(7):591-601.(doi.org/10.1016/S1474-4422(23)00155-2)
2. van Dijk G, et al. Organ donation after euthanasia, morally acceptable under strict procedural safeguards. Clin Transplant. 2018 Aug;32(8):e13294.(doi.org/10.1111/ctr.13294)
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なおこの問題については9月27日,全国難病センター研究会第40回研究大会(大阪)にて恩師である西澤正豊先生(新潟医療福祉大学学長)に座長をしていただき特別講演をいたしました.また11月11日には岩崎靖先生(愛知医科大学加齢医科学研究所教授)にお招きをいただき,大学院講義をさせていただき,意見交換をいたしました.使用したスライドを下記よりご覧いただけます.皆さんはこの問題をどのようにお考えになるでしょうか?正しい知識・状況を理解したうえで,国民的議論がなされることが大切だと思います.
スライド
https://www.docswell.com/…/800…/ZN1V77-2024-11-14-050359
なお次号12月号は,恒例のクリスマス企画第4弾で「芸術家と神経学Ⅱ」です.私はレオナルド・ダ・ビンチの神経学について原稿を書きました(図3).おたのしみに!

2-8)頭蓋骨の骨髄は他の長骨と異なり,妊娠や脳梗塞などに対してダイナミックに変化する!
****岐阜大学医学部下畑先生の2024年11月19日のFB投稿です**
先日,日本神経学会のresidentホームページに「近未来の脳神経内科は頭蓋骨から診断し治療する!」というエッセイを執筆しました(https://resident.neurology-jp.org/…/future/future_15.html).またCOVID-19のSARS-CoV-2ウイルスが脳に侵入する経路として,頭蓋骨の骨髄ニッチが注目されていることも過去にブログでご紹介しました(https://tinyurl.com/25dqmh6j).頭蓋骨の骨髄は現在,脳との関連でとても注目を集めています.
この内容に関連する研究が,ドイツのマックス・プランク分子生物医学研究所をはじめとする多国籍の研究チームによりNature誌に報告されました.この研究では,成人の頭蓋骨の骨髄が生涯を通じて造血能力を維持し,それどころか拡張し続けるという驚くべき特性を持つこと,さらに生理的・病的な変化に対してダイナミックに適応することが示されました.
まず頭蓋骨の骨髄は加齢とともに血管が拡大し,とくに造血幹細胞(HSCs)の増加を伴いました.この血管と骨髄の拡大は,これまで研究されてきた大腿骨などの長骨とは異なり,老化の影響を受けにくいことが確認されました.図にあるように,若年期→中年期→壮年期→老年期にかけてのマウス頭蓋骨の血管領域は拡大し,血管の面積や直径が大きくなり,特に女性でその拡大が顕著でした.血管内皮細胞の表面に存在する糖タンパク質であるエンドムチン(endomucin)の発現も加齢に伴い有意に増加し,頭蓋骨骨髄の血管構造の安定性とHSCs機能の維持に寄与していました.この血管の拡大はHSCsやその前駆細胞の増加を支え,全身の造血量を増やします.頭蓋骨の骨髄は加齢性変化に対して保護されているということのようです.
さらに頭蓋骨骨髄が生理的・病的な変化に対しても迅速に適応を行うことも示されました.具体的には妊娠,脳梗塞モデル,血液腫瘍モデル(慢性骨髄性白血病),骨粗鬆症に対する副甲状腺ホルモン(PTH)の影響が検討されています.これらは頭蓋骨の血管および造血細胞に顕著な変化を引き起こし,骨髄は拡大していきます.例えば妊娠中に血管が拡張し,造血幹細胞やその前駆細胞が増加することで,母体の血液量や赤血球の需要を満たすための迅速な対応が可能になります.また,脳卒中モデルにおいても頭蓋骨骨髄が迅速に反応し,造血細胞が活性化され,回復に向けた支援を行うことが示唆されました.これに対し,長骨の骨髄はこれらの変化に対して限定的な反応しか示しません.さらに妊娠や脳卒中時,PTH治療時において血管内皮増殖因子(VEGFA)が増加し,骨髄内で血管の拡張と造血が促進されることも示されました.つまりVEGFA-VEGFR2シグナル経路が頭蓋骨骨髄の成長において重要な役割を果たしているようです.
頭蓋骨の骨髄ニッチについてまとめると,以下の特性を持っているようです.
1)老化耐性:加齢に伴う脂肪形成や炎症性サイトカインの増加,血管構造の劣化に対して耐性がある.
2)血管ネットワークとの連携:エンドムチン陽性洞様血管の拡張や血管密度の増加により造血細胞を支えている.これにより妊娠や脳卒中などに迅速に適応する.
3)分子特性:長骨と異なり,HSCの維持に寄与する特有の分子プロファイルを持っている.
頭蓋骨の骨髄ニッチが,脳の免疫を担う細胞を供給すること,脳と直接的なやりとりが可能な経路(頭蓋骨―髄膜結合)が存在することを考えると,頭蓋骨の骨髄が神経系の病態に対し防御的な役割を果たしている可能性は高く,将来,脳神経疾患の治療標的になる可能性を示すものと思われます.
Koh BI, et al. Adult skull bone marrow is an expanding and resilient haematopoietic reservoir. Nature. 2024 Nov 13.(doi.org/10.1038/s41586-024-08163-9)

 

(作成者)峯岸 瑛(ミネギシ アキラ)

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エビデンス 活動事例 直立2足歩行 認知症薬

2023年8月のニュース

皆さんにとって、8月はどのような時でしょうか?
何時の頃から習慣化したものなのか、私にとって8月は次のステップへ備えるための準備期間になっています。
NPWA会員の皆さんにも、それぞれの夏があったようです。

1.8月~それぞれの夏
・8月3日の活動スマイルチームさんの投稿
20230803活動。 本来、ポールウォーキング活動日。 猛暑予想し室内活動。 毎年恒例の 《AED&胸骨圧迫プチ体験》 《スマイルエクササイズ》 《モルック&ボッチャ》 と、盛りだくさんのスマイルDAY☺️ 参加いただきありがとうございました。 今日8/4は上鶴間公民館で AED&胸骨圧迫プチ体験やります❣️ #スマイルチーム #健康普及活動 #AED #胸骨圧迫 #救命救急 #エクササイズ #モルック #ボッチャ #和室ならではエクササイズ #東林公民館 #sagamihara_pic #相模原市南区 #命を大切に

・【渋谷区介護予防ポールウォーキング教室】田村 芙美子さんの投稿
【渋谷区介護予防ポールウォーキング教室】☀️ 熱中症警報アラーム発令にも拘らず皆さん元気に参加してくださいました。高齢者施設のためマスク着用です。 ストレッチ・筋トレ・1段2段ギアチェンジPWと中之条研究が今日のメイン。目標は平均1日8000歩うち20分中強度ね。

・鎌倉八幡宮 ぼんぼり祭り杉浦 伸郎さんの投稿
鎌倉八幡宮 ぼんぼり祭り 立秋のこの時季の風物詩で、毎年必ず散歩がてら訪れます。 (以下Chat GPTで翻訳) Bonbori Matsuri @ Kamakura Hachimangu Shrine is a festival that originated to express gratitude for the safe passage of summer and to announce the arrival of bountiful autumn to the gods. As evening falls, approximately 400 lanterns painted by cultural and prominent figures associated with Kamakura are illuminated along the approach to the shrine. The temple grounds are enveloped in a fantastical atmosphere. I love it!!

・母とドライブ松井 浩さんの投稿
昨日は母と福島県にドライブ お日様パワーが凄い分だけ綺麗な夕焼けでした♪

・お隣さんがやってきて佐々木 尚美さんの投稿
お隣さんがやってきて 「夫の実家からたくさん送られてきたので、お裾分けです」 と梨を頂きました。 下町は相変わらずご近所のお付き合いがありますよー 冷やして食べよ♪

・夕暮れ&ナイトウォーク校條 諭さんの投稿
夕暮れ&ナイトウォーク  井の頭公園でポール歩き&吉祥寺の街散策 気ままにポール歩きシリーズ。7月につづいてナイトウォークにしました。 とはいえ、けっこう暑かったですが、カンカン照りがおさまった公園をポールでさっそうと歩きました。 太陽が西に沈むときの不思議な光景や、見慣れているはずのジブリ美術館の夕暮れならではの顔などに出会いました。 公園から出ると吉祥寺の人混み。ポールをしまって、ハモニカ横丁のノンベエさんたちを横目に通り過ぎて、青山から移ってきたクレヨンハウスに立ち寄り。そのあと、月窓寺へ。不思議な雰囲気を味わうはずが、暗すぎてよくわからず。 打ち上げというか暑気払いというか、カヤシマという洋食屋さんでカンパイをしました。街中華ならぬ街洋食屋という感じかな。孤独のグルメで取り上げられた店です。 (撮影は私と田村和史さん)

・2023/08/19 (六)【日本健走杖健走教練 Basic 基礎班培訓課程 】台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
『健走健康的推動者,從你開始』 2023/08/19 (六)【日本健走杖健走教練 Basic 基礎班培訓課程 】 圓滿結束✨健走杖,健康同行 很高興活動當天, 我們與一群熱情的參與者攜手, 共同探索了健走杖運動的深層魅力😍~ 深入了解了健走杖運動的核心原理, 學習了正確的姿勢、使用技巧以及如何將這些知識傳遞給更多人。 感謝每一位熱情參與的你們, 你們的熱忱將為台灣的健康運動注入新的活力‼️ 再次感謝🙏每一位參與課程的朋友們, 是你們的參與讓這次培訓充滿了歡樂😄與意義。 期待未來能夠再次與大家攜手👫, 共同探索更多的健康之路! 健走運動不分國籍、年齡 歡迎大家報名2023健走杖接力環島🌟 活動從10月正式開始🔥 🔗 報名網址:https://reurl.cc/AAmxzj

・50歳になりました!柳澤 光宏さんの投稿
50歳になりました!誕生日の今日は日曜日だったので、昼間は大浅間でゴルフ。45歳を過ぎてからの友人は大浅間で知り合ったメンバーさんも多く、人生やらお酒やらゴルフやらいろいろ学ばせていただいています。今日一緒に回ったメンバーにもお祝いしてもらい感謝です(^-^) 最近思うことは、出会いが充実しているなと感じます。仕事はもちろんですが、ゴルフ繋がりや経営者繋がりなど仕事以外での出会いや繋がりが充実しているなと。こんな私とお付き合いいただき感謝です(^-^) 週一ジム、週一バスケ、週一ゴルフ、冬はスキーなど、自分の身体を動かす欲求にたいしては対応でき、楽しみながら身体を維持できているのではと思います。 経営者としては、今の自分としては遅くても67歳ぐらいには社長を退き、若い力にバトンタッチしたいと思っているし、交代できるだけの健全な会社にしなくてはとも決意している。なので後輩社員の育成に力を入れ、資産をどう形成し継承していくのか学び実践していきたいと思っています。仕事はいろいろ山あり谷ありで大変だけど、なんだかんだ楽しみながらできているのではと(^-^)面白い企画も控えているし、新規の直営店も計画しているので、時期がきたらお知らせできると思います。 50歳になっても今と変わらずアクティブにいきますので、仕事、お酒、ゴルフ、バスケ、スキーと引き続きお付き合いください!!

・「ポールdeウォーク」講演会&体験会」杉浦 伸郎さんの投稿
東京都北区地域づくり応援事業「ポールdeウォーク」講演会&体験会。赤羽駅に降りたった時の暑さ感覚は、まさにサウナの「ロウリュ」そのもの。そんな厳しい暑さにも関わらず多くの区民の皆さんに参集頂きました。明日、月曜も滝野川会館にて同内容で開催。東京都健康長寿医療センター藤原先生の講演は特におススメです!指導者の皆さん、区民以外の方、どなたでも参加可能です。直接会場にお越し頂ければ私が対応しますので宜しければどうぞ!

・遊びットネス名古屋フィジカル・フィットネス・センターさんの投稿
NPFC遊びットネス – YouTube

・入笠山へ校條 諭さんの投稿 とRuri Nissatoさんの投稿
長野県富士見市の入笠山の湿原にて。新里るりさんのうれしい企画でした😊

 

・今日は、私の誕生日田村 芙美子さんの投稿
今日は処暑。mon anniversair 誕生日。 皆さま 誕生祝コメントをありがとうございます。 FBの誕生日が去年までの非公開から公開に変更されていて今朝は早くから祝辞を頂いてしまいました。恐縮です。 日頃皆さんとSNS交流でき、これが精神的老化防止の一端となって有り難いです。 今日はたまたま研修会があり終了後びっくりポン(古い!)のお茶タイムを用意して頂き ~Happy birthday to タムさん🎶~を唄ってお仲間から最高齢を祝っていただきました。ありがとう❤️ 老いても 若い皆さんとご一緒に活動できるのは何事にも代えがたい幸せです。 微力ながらこれまでの経験を介護予防に役立てればと思います。あと暫くよろしくお付き合いくださいね。 鎌ポ、鎌倉ミステリーでお会いできるのを楽しみに。感謝

・障がい者スポーツ支援株式会社シナノ(sinano)さんの投稿
障がい者スポーツ支援 パラ卓球×株式会社シナノ

・コアキッズ体操中嶋  佳奈恵さんの投稿
【楽しみながらコアキッズ体操】 わにやらっこ歩きも体幹を鍛えます。 紙コップタワーをつくりながら 遊びの中から成長を。

・夏休みイベント in 宮古島高橋 美保子さんの投稿
夏休みイベント開催☀️🌻 8月27日(日) 【親子SUP】 親子でSUP遊びしましょう🌴😆😆 予約受付、お問い合わせ SUP SHOP 海楽 0980-74-7030 宮古島在住のみなさま、お待ちしております‼️

・夜練スマイルチームさんの投稿
昨日の夜練。 エビバディパフォーマンス連盟【とりどり】として 9/17相模原市文化協会【文化協会祭】 で踊ります😊 今年は0歳から84歳のダンサーの皆さんがステージに上がります👶👧🏻👱🏼‍♀️👱🏻🧓🏻 様々なジャンルの祭典です。 詩吟、邦楽、フラダンス、奇術、社交ダンス、ヒップホップ、昭和歌謡ダンス、ポンポンダンス謡曲、 お楽しみに! #sagamihara_pic #相模原市文化協会 #文化協会祭 #スマイルチーム #とりどり #エビバディパフォーマンス連盟 https://www.instagram.com/reel/CwWC29BIpTg/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

・「伝統と創造のジュエリー」胡麻嶋 理恵さんの投稿(澤田基夫さんタグ付け)
私の生まれ育った富山県小矢部市で「伝統と創造のジュエリー」をテーマに、ジュエリーへの想い、稼業への想い、富山への想いなどお話しさせていただきました。 私にとって富山は今も創造力を掻き立てる場所であり自分の基礎を形成した大切な場所です。いつの間にか自分がキャリアを積みお話させていただける立場に立てていることありがたく思います。自分のルーツを大切にこれからも前に進みたいと思います。ありがとうございました。

・佐々木奈々子さんの動画中村 理さんの投稿
佐々木 奈々子さんの動画です。

・ポールウォーキングクラブ in 富山向田 幸子さんの投稿
【ポールウォーキングクラブ】 in富山 環水公園富岩運河 夜のショートコース! 心地よいなぁ。 美しい富山。 ご褒美は 環水公園の水上パフォーマンス✨✨ ついてるなぁ❤️ #ポールウォーキング #歩行寿命を延ばす #全身運動 #ナイトウォーキング

・近未来研究会(最終回)校條 諭さんの投稿
近未来研究会、いつのまにか8年間 最終回は、「おとりよせネット」「FOODIST」「朝時間.jp」という有力サイトを運営している粟飯原理咲さん(アイランド社長)に、コミュニティを軸にしたお話をしていただきました。 粟飯原さんは、1996年にメーリングリストLIFEを企画、運営。LIFEは「生活者の視点からEC・オンラインショッピングを考える、女性だけの」ネットコミュニティでした。それを原点に、以来今日まで、形こそ一様ではありませんが、「わくわくできるテーマ」で「感動を共有できる」場(コミュニティ)をつくって、運営してこられました。ビジネスとしても成功しているというのがさすがです。 この会は、ネットラーニンググループ代表の岸田徹さんが、ドラッカーの「近未来は現在の中にすでにある」という言葉を念頭に発案、私にコーディネーターの声をかけてくれて始まりました。 当初はメンバー同士の非公開の会でしたが、毎日メディアカフェの中で発表するようになり、またちよだプラットフォームスクウェアにもタイアップでお世話になってきました。 最終回はネットラーニング本社会議室で開催、そのあと近くに繰り出して懇親会で盛り上がりました。 3年ぶりくらいのリアル会場での会。参加できなかったメンバーのみなさんには申し訳なかったですが、今回ひさびさにリアル、現場、対面の価値を実感しました。 終了を惜しむ声しきりでしたが、惜しまれるうちが花ということで・・・。

・夏休み最終日は女子会佐藤 ヒロ子さんの投稿
【夏休み最終日は  神楽坂で女子会】  よく食べました〜

 

9月以降の開催予定
・ポールウオーキング体験会みんなの元気学校さんの投稿
【令和5年9月6日】「ポールウォーキング」を開催します。|お知らせ|世田谷区立保健医療福祉総合プラザ

・夏バテ対策feel Health&Beautyさんの投稿

・東京都健康長寿医療センター研究所「第166回老年学・老年医学公開講座」
9月15日(金)より同センターの公式YouTubeにてオンライン公開されます。

・環島不是夢,運動來圓夢台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿
✴️環島不是夢,運動來圓夢✴️ 「 #2023健走杖接力環島」的日期📅出爐了(請看下圖),大家趕快把時間訂下來,接下來也會陸續介紹各站的路線,當你決定好參加的站別,就可以揪伴、揪團來參加喔! 這是 #台灣健走杖運動推廣協會的年度盛事,有幾個特色: 💠一定要手持雙杖,日式、北歐式、不倒翁健走杖都可以,就是不能「空手到」(可以租借) 💠大家一起共同完成環島的夢,就像接力賽一樣,不孤單、不辛苦,大家合力完成。 💠這是結合在地旅遊資源的健走小旅行,不只健走杖運動,更可以認識台灣城鄉風貌。 ❤️感謝🙏各地站長踴躍推廣健走杖運動」,「好事不嫌晚,好地方不嫌多」,機關團體也可以自成一站,尤其是高雄、屏東、嘉義、苗栗這幾個縣市目前還缺站長,如果你願意,馬上跟協會聯絡,我們等的就是你。歡迎👏一起用健走小旅行的方式,認識我們生長的土地。 📝有任何疑問,歡迎私訊,將有專人回覆。 #台灣健走杖運動推廣協會 #健走小旅行 #接力環島 #台灣步道

・ポールウォーキング in 那谷寺~北陸ポールウオーキング倶楽部の中嶋  佳奈恵さんの投稿
【ポールウォーキングin那谷寺 〜西國三十三カ所巡り〜参加募集します】 コロナ禍前に開催していたポールウォーキングで那谷寺を歩くイベント。好評のまま、まだ開催されないんですか?とお話しもいただき、やっと再開できる事になりました!!! ぜひこの機会に那谷寺内にある西園三十三カ所をポールウォーキングで巡りましょう。 開催日 令和5年10月1日日曜日 8時40分集合11時解散予定 朝勤行に参加した後にポールウォーキングをします。 参加費 3.000円(保険料、拝観料込み) コーチ (一財)日本ポールウォーキング協会マスターコーチプロ 中嶋 佳奈恵 主催 那谷寺サポート倶楽部 運営 Wellness Design Lab ウェルネスデザインラボ 090-1639-1021

 

2.『歩行中の全角運動量』に係る論文紹介
角運動量は回転の勢いを表す物理量です。転倒しない安定歩行を得るため健康な人は、歩行中に全身の角運動量 (WBAM) を高度に調節しています。WBAM の調節はバランスを維持するために不可欠です。
東京大学の荻原直道研究室から2つの興味深い論文が、本年4月(論文①)と5月(論文②)に発表されているので紹介します。

論文①:
根岸拓生、荻原直道、「人間の二足歩行の生成における垂直自由モーメントの機能的意義」 Scientific Reports volume 13, Article number: 6894 (2023)

論文②:
根岸拓生、荻原直道、「人間の歩行における全身角運動量の制御」Scientific Reports volume 13, Article number: 8000 (2023)

(注)論文の和訳については、BingとChrome翻訳機能を用い、誤字などに気付いた箇所は修正しています。

2-1)論文①
Takuo Negishi & Naomichi Ogihara、「Functional significance of vertical free moment for generation of human bipedal walking」Scientific Reports volume 13, Article number: 6894 (2023)

Abstract
In human bipedal walking, the plantar surface of the foot is in contact with the floor surface, so that a vertical free moment (VFM), a torque about a vertical axis acting at the centre-of-pressure due to friction between the foot and the ground, is generated and applied to the foot. The present study investigated the functional significance of the VFM in the mechanics and evolution of human bipedal walking by analysing kinematics and kinetics of human walking when the VFM is selectively eliminated using point-contact shoes. When the VFM was selectively eliminated during walking, the thorax and pelvis axially rotated in-phase, as opposed to normal out-of-phase rotation. The amplitudes of the axial rotation also significantly increased, indicating that the VFM greatly contributes to stable and efficient bipedal walking. However, such changes in the trunk movement occurred only when arm swing was restricted, suggesting that the VFM is critical only when arm swing is restrained. Therefore, the human plantigrade foot capable of generating large VFM is possibly adaptive for bipedal walking with carrying food, corroborating with the so-called provisioning hypothesis that food carrying in the early hominins is a selective pressure for the evolution of human bipedalism.

要約
人間の二足歩行では、足の底面が床面に接触しているため、足と地面の摩擦によって圧力中心で作用する垂直軸周りのトルクである垂直自由モーメント(VFM)が発生し、足に加わります。本研究では、点接触靴を用いてVFMを選択的に除去することで、人間の歩行の運動学と力学におけるVFMの機能的意義と、人間の二足歩行の進化におけるVFMの役割を調べました。歩行中にVFMを選択的に除去すると、胸郭と骨盤は通常の逆位相回転とは対照的に同位相回転しました。また、軸回転の振幅も有意に増加しました。これは、VFMが安定的で効率的な二足歩行に大きく寄与していることを示しています。しかし、このような胴体運動の変化は、腕振りが制限された場合にのみ起こりました。これは、腕振りが制約された場合にのみVFMが重要であることを示唆しています。したがって、大きなVFMを発生させることができる人間の平足は、食物を運ぶ二足歩行に適応している可能性があります。これは、初期ヒト族における食物運搬が人間の二足歩行進化の選択圧であるといういわゆる供給仮説を裏付けています。
a.ヒトの二足歩行中に足底に作用する床反力(合力)とモーメント
b.アルミ球面(直径1000mm)を運動靴の靴底に接着させた点接触靴と,それを着用して行った二足歩行実験の様子。体の各部位の動きは,体表につけた反射マーカーの動きをモーションキャプチャーカメラで撮影して計測した

解説文献
本論文については、研究室の荻原教授が、『二足歩行時に足底に作用するモーメントの謎』と題した解説を東京大学の理学部ニュースに書いているので転載します(理学部ニュース2023年7月号掲載)。
***
我々は,いともたやすく坂道でも砂地でも自由自在に二足で歩き走ることができる。しかし,これと同じことをロボットにやらせようとすると,これが実は極めて難しい問題であることに気づかされる。時々刻々と変化する環境の中を,ヒトはなぜ二足で転ばずに歩くように進化してきたのだろうか。歩行は,足底が地面から受ける反力を適切にコントロールして,身体を空間のある位置から別の位置に移動させる力学現象である。したがって,二足歩行の成否は端的に言えば足底に床面から作用する反力(床反力)をいかに適切に作用させるかにかかっている。このため古くから,ヒトの二足歩行中の床反力を分析し,その運動原理を探る研究が,工学,医学,生物学などの分野で行われ,数多くの知見が蓄積されてきた。しかし二足歩行研究の長い歴史の中で,なぜか今までほとんど無視されてきたのが「足底に作用するモーメント」である。我々が歩くとき,足底は地面と面で接触するため,床反力は足底全体に分布して作用し,その水平方向成分によって足底には鉛直軸周りのモーメント(回転を生じさせる力)が作用する(図a)。しかし,ヒトの二足歩行においてこのモーメントは十分小さく無視できる,となぜか広く信じられており,それが二足歩行の力学・制御に与える影響を明らかにしようとする試みは全く行われてこなかった。
このモーメントは,二足歩行中の足底に水平方向の床反力が分布して作用することにより発生する。したがって,このモーメントが作用しないようにするためには,歩行中の足底が床面と点接触すれば良い。そこで我々のグループでは,運動靴の靴底に金属球面を接着させた「点接触靴」を製作し,通常の二足歩行と比較した(図b)。その結果,通常の二足歩行では胸郭と骨盤は体の鉛直軸まわりにそれぞれ反対向きに回旋するが,点接触靴では,同じ向きに回旋し,またその振幅が大きくなることが明らかとなった。胸郭と骨盤の逆相の回旋は,体幹節間の角運動量を打ち消すことで,歩行効率の向上に寄与する。また胸郭と骨盤が大きく回旋することは,歩行が相対的に不安定,であることを示している。したがって,足底に作用するモーメントは,安定かつ効率的な二足歩行を生成する上で,実は重要な役割を担っていることが明らかとなった。ただし,点接触靴による歩行でも,腕振りを行えば,体幹の回旋が逆相で振幅の小さい通常と同様な歩行が可能であった。すなわち,モーメントの作用は,腕振りを体幹の回旋運動の制御に使えない,上肢による物などの運搬を伴う二足歩行の安定化・効率化に特に寄与していることが明らかとなった。
***

(コメント)
ポールウオーキング中では、腕の動作による体幹の回旋逆相が強まっていると考えられます。逆相の体幹回旋は、全身の角運動量を抑制するように働きます。論文要約中の「これは、VFMが安定的で効率的な二足歩行に大きく寄与していることを示しています。しかし、このような胴体運動の変化は、腕振りが制限された場合にのみ起こりました。これは、腕振りが制約された場合にのみVFMが重要であることを示唆しています。」から、ポールウオーキング中では、VFMによる胴体運動の変化はなく、体幹の逆相回転によるWBAMの抑制効果が発現している、と考えられます。

2-2)論文②
Takuo Negishi & Naomichi Ogihara、「Regulation of whole-body angular momentum during human walking 」Scientific Reports volume 13, Article number: 8000 (2023)

Abstract
In human walking, whole-body angular momentum (WBAM) about the body centre-of-mass is reportedly maintained in a small range throughout a gait cycle by the intersegmental cancellation of angular momentum. However, the WBAM is certainly not zero, which indicates that external moments applied from the ground due to ground reaction forces (GRFs) and vertical free moments (VFMs) counteract the WBAM. This study provides a complete dataset of the WBAM, each segmental angular momentum, and the external moments due to GRFs and VFMs during human walking. This is done to test whether (1) the three components of the WBAM are cancelled by coordinated intersegmental movements, and whether (2) the external moments due to GRFs and VFMs contribute only minimally to WBAM regulation throughout a gait cycle. This study demonstrates that WBAM is regulated in a small range not only by the segment-to-segment cancellation, but also largely through contributions by the GRFs. The magnitude of VFM is significantly smaller than the peak vertical moment generated by the GRFs; however, in the single-support phase during walking, the VFM is possibly critical for coping with the change in the vertical WBAM due to force perturbations and arm or trunk movements.

要約
人間の歩行では、全身角運動量(WBAM)は、セグメント間の角運動量の相殺によって歩行周期の全体にわたって小さな範囲に保たれていると報告されています。しかし、WBAMは確かにゼロではありません。これは、地面反力(GRFs)や垂直自由モーメント(VFMs)によって地面から加わる外部モーメントがWBAMに対抗していることを示しています。本研究では、人間の歩行中のWBAM、各セグメントの角運動量、およびGRFsとVFMsによる外部モーメントの完全なデータセットを提供します。これは、(1) WBAMの三つの成分がセグメント間の協調的な運動によって相殺されているかどうか、および(2) GRFsとVFMsによる外部モーメントが歩行周期の全体にわたってWBAMの制御に最小限しか寄与していないかどうかを検証するためです。本研究では、WBAMはセグメント間の相殺だけでなく、GRFsの寄与によっても大きく制御されていることを示しました。VFMの大きさはGRFsによって発生する垂直モーメントのピーク値よりも有意に小さいですが、歩行中の単脚支持期では、VFMは力摂動や腕や胴体の運動によって変化する垂直WBAMに対処するために重要である可能性があります。
(a) Experimental setup and (b) placement of reflective markers and segment-fixed coordinate systems. A total of 29 markers are attached to: (1) the top head, (2) front head, (3) rear head, (4) 1st thoracic vertebra, (5) xiphoid process, (6) manubrium of the sternum, (7) sacrum, (8, 9) anterior superior iliac spine, (10,20) greater trochanter, (11,21) lateral knee, (12,22) medial knee, (13, 23) lateral ankle, (14, 24) medial ankle, (15, 25) heel, (16, 26) toe, (17, 27) acromion, (18, 28) elbow, and (19, 29) wrist. Markers on the toes and heels are placed on the corresponding surface positions of the shoes. The hand segment is defined as the point mass in this study; hence, a segment-fixed coordinate system is not defined for the hand segment.

( a ) 実験セットアップ、および ( b ) 反射マーカーとセグメント固定座標系の配置。合計 29 個のマーカーが (1) 頭頂部、(2) 前頭、(3) 後頭、(4) 第 1 胸椎、(5) 剣状突起、(6) 胸骨骨、( 7) 仙骨、(8、9) 上前腸骨棘、(10、20) 大転子、(11、21) 外側膝、(12、22) 内側膝、(13、23) 外側足首、(14、24) )足首内側、(15、25)かかと、(16、26)つま先、(17、27)肩峰、(18、28)肘、(19、29)手首。つま先とかかとのマーカーは、靴の対応する表面位置に配置されます。この研究では、手のセグメントは点質量として定義されます。したがって、セグメント固定座標系は手のセグメントには定義されません。

(コメント)
論文要旨に「本研究では、人間の歩行中のWBAM、各セグメントの角運動量、およびGRFsとVFMsによる外部モーメントの完全なデータセットを提供します。」とあるので、同様な装置・測定によって『ポールウオーキング中のWBAM、各セグメントの角運動量、およびGRFsとVFMsによる外部モーメントのデータセット』を得ることができれば、比較検討することができます。

①ポールウオーキングに取り組む以前の歩行中のデータ、②取り組んだ直後のポールウオーキング中のデータと歩行中のデータ、③しばらくポールウオーキングに取り組んだ後(例えば3ヵ月後)の歩行中のデータとポールウオーキング中のデータ、④ポールウオーキングを止めた後(例えば、止めてから半年後)の歩行中のデータとポールウオーキングをした時のデータ、⑤同時期までポールウオーキングを止めないで継続している人の両データ等を得ることができれば、角運動量からみたポールウオーキングの経時的な効果・変化を解析することができ、加茂野有徳、荻原直道、「杖を用いた歩行の特性~脳卒中片麻痺者杖歩行の三次元逆動力学解析」で行われているように、床反力等を接地した足とポールとに分離して測定することもできれば、ポールウオーキングの歩行特性やポールの作用等をより詳しく明らかにすることができるのではないかと考えています。

関連記事:
・スタンダード技術 3.ポールウオーキング時の重心の軌跡

 

3.『2023年7月のニュース』への追記
・TRIM11~ついに発見されたアルツハイマー病等の病因蛋白タウの凝集を抑制するタンパク質
以下は、岐阜大学の下畑教授が7月31日にフェイスブックに、同題名で投稿された記事の転載です。
Science誌にアルツハイマー病(AD)研究史において恐らくepoch makingとなる重要な発見が報告されています.

ADをはじめとするタウオパチーと総称される20以上もの疾患では,微小管関連タンパク質であるタウが異常リン酸化し,線維化した神経原線維変化(NFT)によって病理学的に定義されます.しかしタウがどのようにして可溶性のモノマーから不溶性の凝集体に変換されるのかはまったく不明でした.まさにこの点が,タウオパチーの病態機序に基づいた根本治療の開発を妨げていました.

米国ペンシルベニア大学の研究者らは,タウオパチーにおけるタウ凝集は年齢に依存して起こることから,タウ凝集を抑制する防御機構が年齢とともに減弱する可能性を考えました.近年,tripartite motif (TRIM)タンパク質が,タンパク質の品質管理(PQC)システムに多面的に関与している可能性が示唆されています.このTRIMはヒトでは77種類存在すると言われていますが,研究チームはこのなかからタウ凝集を減少させる可能性のある3種類を同定しました(TRIM10,TRIM55,TRIM11).実際にAD 23人と対照14人の死後脳を比較すると,AD脳ではTRIM11タンパクレベルのみ大幅に減少していました.またTRIM11遺伝子のレアバリアントがAD発症リスクとなることも報告されていました.

研究チームは,TRIM11が通常のタンパク質品質管理因子とは異なる3つのメカニズムで,タウを可溶状態に維持することを示しています. ①変異型タウや異常リン酸化タウに結合し,SUMO化を促進し,プロテアソーム分解に導く. ②(単に分解するだけでなく)タウの分子シャペロンとして機能し,ミスフォールディングと凝集を回避する. ③TRIM11はタウの脱凝集酵素(disaggregase)であり,タウ凝集体を溶解する.初代培養神経細胞を用いた検討では,内因性TRIM11の発現抑制は神経細胞の生存率を低下させ,発現増加は生存率とシナプス前・後の点状突起(puncta)の形成を促進することから,TRIM11は重要な神経保護因子とも考えられます. 最後に複数のタウオパチーモデルマウス(タウ変異P301Lを発現するPS19マウスや,アミロイド前駆体タンパクとプレセニリン1を発現する3×Tg-ADマウスなど)を用いて,TRIM11をアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターにより海馬に局所的,あるいは脳脊髄液を通して脳全体に投与したところ,いずれのモデルにおいてもタウ病態と神経炎症は抑制され,認知能力と運動能力も改善しました.つまりタウ変異のみでなく,変異アミロイドβを導入するモデルでも,その下流で生じるTau病理を抑制したことになります.

以上よりTRIM11がタウオパチーに対する重要な保護因子であること,その発現抑制がその病態に関与する可能性があることが示唆されました.よってTRIM11の発現を回復させることが有効な治療戦略になると考えられます.ADのみならず,進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症,ピック病などのタウオパチーを一網打尽にできるかもしれません.具体的な治療法として,TRIM11の発現を増加させる遺伝子治療,もしくは小分子が有望と考えられます. Zhang ZY, et al. TRIM11 protects against tauopathies and is down-regulated in Alzheimer’s disease. Science. 2023 Jul 28;381(6656):eadd6696.(doi.org/10.1126/science.add6696)

関連記事:
2023年7月のニュース 2.米FDAに正式承認されたエーザイ認知症薬『レカネマブ』について

(作成者)峯岸 瑛(みねぎし あきら)

カテゴリー
ニュース 活動事例 熱中症対策 認知症薬

2023年7月のニュース

暑い季節の運動には『熱中症』対策が必須です。さまざまな取り組みは参考になります。
NPWA会員の暑い季節の取り組みと、米国食品医薬品局(FDA)でのフル承認を取得した世界初かつ唯一の認知症治療薬『レカネマブ』についての関連記事をお届けします。

1. 暑い季節のポールウォーキング活動
(1)さまざまな取り組み
海岸線ウォークは最高!!佐藤 恵さんの投稿

7/1(土)は、第1回ポールdeウォークin気仙沼へ! 会場に着いて、度肝を抜きました!大きな窓の外は、すぐ海!外に出ても、広さがハンパない! 貸切状態の海岸線ウォークは、最高過ぎました! おかえりモネのロケ地「浮見堂」や、港町ブルースの石碑、漁船などの観光スポットも盛り沢山! ワーカーズコープ事務局の皆様、素晴らしいロケーションをありがとうございました!

友達と一緒なら楽しい!鈴木 ゆみ江さんの投稿

[ポールウォーキング🎵]  豊島区の友人から「ポールウォーキングに参加を申し込んだ」と。 ならば一緒に(=´∀`)人(´∀`=) と、参加してきました。  山手線渋谷駅からの「副都心線ホーム」に迷わずに歩けたのは 一月前迷った学びが身について(笑)集合場所の氷川台に無事到着。 初めての地に行くのは脳トレよね(笑)  豊島区スポーツ推進委員会運営での教室?体験会?懐かしいお顔に会えて嬉しかったです。城北公園に移動して約1時間半を楽しませていただきました。 (熱中症予防)塩分補給のタブレットや冷たいゼリーのお菓子等等気配りもありがとうございました。 解散後は池袋で友人と昼食…野菜たっぷりの冷やしうどんが美味しかった〜 ご褒美もちょっと付けて(笑)何のご褒美だ(笑)

暑い室外より涼しい室内で!平岡 裕美子さんの投稿

「笑顔のポールウォーキング」、夏の暑い間は室内のみでレッスンを行なうということで皆さんの了承を得て、その会場となる川崎市内の公共施設をメンバーさんに抑えていただきました。 7月初めのレッスン会場は「プラザ大師」。「川崎大師」から程近い所にある施設です。 ここで「ローリング歩行」の練習をしっかり行いました。 そしてレッスン終了後、私が「せっかく川崎大師に近い所に来たのだから大師様にお参りをしてから帰ります」と言ったところ「コーチが行かれるのなら」と皆さんも同行してくださって皆で大師様にお参りに行くことになりました。 参拝をすませた後近くのお蕎麦屋さんで皆で昼食。その後は仲見世通りを歩きお土産物屋さん巡り。あるメンバーさんがごま専門店の唐揚げをご馳走してくれて、皆で揚げたての唐揚げをその場でほおばりました。やっぱり揚げたての唐揚げは美味しいですよねぇ😋しかもごまがたっぷりかかっているので栄養的にもとっても良さげ💕 まるで遠足気分でとても楽しい時間を過ごすことができました🎶 あまりにそんな時間が楽しかったので、最後に「コーチ料なんかいらないので秋になって涼しくなったらポール持って皆でどこかへ遠足に出かけませんか?」と提案してしまったぐらいです😅皆さんもその提案に大いに乗り気だったようなので、秋になるのが今からもうスゴク楽しみです⤴

ゴミ拾いウォーキングは如何?スマイルチームさんの投稿

スマイルチーム ポールウォーキング部。7月は海の日にちなんで【ブルーシップ】の活動としてごみ拾いウォーキング。今までの中で1番少ないゴミの量でした。良し良し👍一人一人の意識が更に高くなることを期待します‼️ゴミは各自責任持ってきちんと始末しましょう‼️#スマイルチーム#sagamihara_pic#ブルーシップ#環境保護#海と日本#ごみ拾い#ウォーキング#ポールウォーキング#ブルーシップのホームページもぜひご覧下さい#ゴミは各自で責任持ってね

暑い時には無理をせず新地昌子さんの投稿

今年一番暑い日に、笠間市地域交流センターともべ愛称「トモア」でのポールウォーキング講座やりました🌞🌞 暑いなか、午前中は定員いっぱいの参加者が来てくれました(写真撮り忘れ💦) 潔く外歩きはやめにして、ストレッチと館内歩き。 左右分解して歩いたり、歩幅を広げて前の人を追い抜いたり、ちょっと普段と違うことも混ぜながらの90分でした。 午後はわざわざ日立市から来てくださった方が。せっかくなので曇ったタイミングで、友部駅の連絡通路を歩きました。笠間の観光地のパネルがあるので、行ったことある場所、無い場所、逆に日立の情報も教えてもらいました。 秋になったらまた歩きましょう!それを合言葉に夜信州に戻ってくると、、、、やっぱり長野は涼しいーーー笑

ナイトウォークを満喫!校條 諭さんの投稿

初のナイトウォークを満喫しました。 コロコロ変わる天気予報を連日見てきて、きっとはずれると予想したら(^^)、そのとおりまったく雨にはやられませんでした。 いつもは午前に開催するのですが、今回午後6時集合のナイトウォークに。参加者のおひとりからは「夜の川沿いの遊歩道、神社など童心に帰った様でワクワクしました」という感想をいただきました。 確かに、提灯のたくさん灯された夜の神社など、夜間ならではの雰囲気がいたるところにあって、暑さよけというだけではない価値あるポール歩きでした。 夜にしか咲かないカラスウリの花も見つけて、みんな牧野富太郎気分でした。 「気ままにポール歩き」、今回のコースは、高井戸地域区民センターを起点に、神田川沿いの遊歩道を軸に、三井の森公園、パークシティ浜田山、柏の宮公園、塚山公園、下高井戸八幡神社を巡り、浜田山駅まで。駅前のインド・ネパール料理店「まいた」でカンパイしました。

シニアは安心の拠り所が大切!!佐藤 ヒロ子さんの投稿

【元気はどこから〜】     #身体もお口も運動すると元気になるの 2023/7/10 #船橋ウォーキングソサイエティ  #シニアポールウォーキング 暑いです。 熱中症対策で「おやすみ」を促したり  予め暑さ対策呼びかけしての開催になりました。 講堂は涼しいので、会場迄の往復に配慮し日傘をさして安心して集えるよう ポールはFWSが用意しました。 シニアは安心の拠り所が大切だと思います。 安心から楽しさが生まれます。

〆はいつも「笑いヨガ」佐藤 ヒロ子さんの投稿

【工夫と元気があふれるUR幸いポールウォーキング】 2023/7/11   URサークル自走化して3年目になります。 本日は、日本ポールウォーキングアドバンスコーチSの指導日。 厳しい暑さが想定されていたので予め集会所を確保して頂いていました。 楽しそうな写真と報告がありましたのでご紹介です。 ラダーはなんと役員さんの手作りです。    この暑さでもSコーチが感心する元気さだそうです。〆はいつもリーダーの掛け声に合せての「笑いヨガ」 実にそれが気持良いのです。 お腹の底から思い切り笑います。今回もその様子が良くわかります。 UR初の自走化サークルは本日も明るく元気で楽しそうです。

早めに切り上げ、すし屋で乾杯!森川 まことさんの投稿

本日は熱中症に気をつけながら、木陰で体操して、短めで終わりました。 風があって気持ちが良かった。 終わりまして、村松誠さん、コーチ合格祝いで、寿司屋で乾杯!!

今日は、小学校で「ラジオ体操指導」です中嶋  佳奈恵さんの投稿

【ラジオ体操指導】 小松市芦城小学校こども会からの依頼にて、ラジオ体操第一、ニを指導してきました。 ラジオ体操一級指導士としては初。 夏休みにはぜひ肘を伸ばして、背を高くしてラジオ体操を頑張ってみせてあげてね。 ラジオ体操を詳しく教えてほしい団体様はぜひ連絡下さいね。 #ラジオ体操 #小松市 #石川県 #体操

今日は生涯大学の講義です長岡智津子さんの投稿

最近、健康体操などの依頼がとても多くなりました。 コロナが落ち着き、人々が健康にさらに 意識を持ってきたのでしょう。 今日は生涯大学の講義をしてきました。 生きがいづくりのために ソシアルダンス ポールウォーキング ラジオ体操など 色々なジャンルの運動を学習します。 仲間づくりのために レクリエーション チームゲーム うなづき体操など 楽しく体を動かします。 そして 体を動かすことの大切さ 継続の方法 熱中症や誤嚥性肺炎やエコノミー症候群など 日常に役立つ知識を学びます。 千葉県が開校している素晴らしい大学だと思います。 来月は柏パレットで サルサです💃 是非体験してみてください。 暑い夏を乗り越えるハッピーな気持ちになりますよ💕 申込みは柏パレット

8月の予定
台灣健走杖運動推廣協會さんの投稿

【日本健走杖健走教練 Basic 基礎班培訓課程】 📅 日期:08/19 (六) 📍 地點:台北市中山區吉林路 24 號 12 樓(萬泰商業大樓) 🕘 時間:09:00am~16:00pm 提升專業能力,成為健走杖教練 夢想成為一位健走杖教練嗎? 我們的基礎班培訓課程正是你實現夢想的第一步! 報名提升你的專業能力, 成為一名優秀的健走杖教練! ▲課程費用:(含培訓、講義及健走杖租借、不包含餐飲) 全球首次,日本健走杖運動協會 NPWA 授權海外開課,日本健走杖健走 (簡稱: 日式健走) Basic Coach 課程,定價 5,000 元、首發優惠價 3,000 元,敬請把握! ▲報名時間:即日起至 2023 年 8 月 12 日止 (課程人數上限 20 位,額滿即關閉表單) ▲報名方式及匯款帳號 1.一律採網路報名,報名表網址:https://reurl.cc/01aA2k 2.匯款帳號:0945-940-029307 銀行:玉山銀行 二重分行 (808) 戶名:台灣健走杖運動推廣協會

一般社団法人ソーシャルフィットネス協会さんの投稿
8/19、21いづれも14:00-16:00 東京北区にてポールウォーク講演会が連続開催されます。東京都健康長寿医療センター副所長藤原佳典先生の講演をうけての体験会を提供します。お近くの皆様、暑い中恐縮ですが是非お出かけください。

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事例に学ぶ:4.クラブ活動で地域貢献

(2)熱中症に気を付けて
田村芙美子さんから貴重な(?)経験談の投稿がありましたので、紹介します。

(その①):熱中症になる
油断大敵 (長いのでスルーして頂いてOK) 私は熱中症にならない!なるはずがない!と信じてきた。ところが きょうの広町緑地PWでいつものようにポール体操をしていて 給水タイムをとったとき リュックに水筒がない!ことに気づいた。 今朝は家をでたとたんに表通りに出る家の前の路地が通行止め!聞いてないよ。3台もダンプが道を塞いでいた。冷や汗をカキながら 仕方なく初めて通る狭い道を迂回。途中生徒さん一人を拾ってテレジア包括C.に駐車。💦 水分休憩の時 緑地には自販機がないのでトイレに走り(ここはきれい)、水道水を二口含んで 口の中を湿らせた。木陰のない芝生広場は暑いからと、世話人さんが少し先の林の中に移動を提案。多少影がありそこで体操の続きを始めた。筋トレの時はなんでもなかったが、ポール2本を束ねて前に~上に上げるとき腕の異変に気づいた。 いつもと様子が違う。 力が入らない。 回旋運動に至ってはカウントができなくなった。 吐き気もしてきて口を押さえちょっと待ってね、と休ませて貰いベンチへ。 どうやら軽い熱中症のようだ。顔が真っ青です!と心配され立場なし。 そんなこともあり後半は自由PWに切り替えて頂いた。 そういえば昨日もやや不調で母の面会に行ったものの母のbedに横になりこのまま泊まる?等と言われていた。 田村コーチもお年ですから!と口の悪い世話人さんの一言がグサッと刺さる。 でも優しく駐車場までついてきてくださった。 自販機でいのちの水を買い復帰。途中のしらすやさんで 釜あげGET。お昼に早速食べました。 下の写真は5~6月マレーシアの奥様の里帰りに行かれた生徒さんのお土産。飴とインスタントドリンクだそうです。 マレーシアは空気が淀んでいてこの広町緑地は森林浴のように気持ちがいいと仰っていました。 熱中症も自力で水が飲めなくなった時は点滴をしてもらわなければ危険だそうです。 恥ずかしいことでしたが メンバーさんじゃなく私でよかった思うばかり。

(その②):すっかり回復しました
暑い夏に涼しげな白花 熱中症以来 回復はしたもののスッキリ体調が整わないままでしたが 遂に昨日から絶好調に💪 今日は知人のトレーナーさんからもすっかり元気取り戻したね、とお墨付きを貰いました。 盆踊りでさらにパワーアップ、明朝は逗子で時間繰り上げPWです。そして明後日は・・・⛵

(その③):本日はクルージングです

本日はクルージングクラブ活動の日。  といっても毎年乗せて貰うだけ。 葉山マリーナから普段行き来している逗子~材木座海岸~由比ヶ浜~坂ノ下~稲村ヶ崎~腰越-江ノ島を海側から眺めながら。 遠くは伊豆半島、大島も次第にはっきり見えてきました。 波に揺られ波の音を聴きながら。 葉山のアボカドファームは湘南国際村の山の向こうで海からは見えませんでした🥑

関連情報源
環境省熱中症予防情報サイト

2.米FDAに正式承認されたエーザイ認知症薬『レカネマブ』について
今般、エーザイ株式会社&バイオジェン・インクが共同開発した認知症薬『レカネマブLEQEMBI』が、アルツハイマー病(AD)の進行を抑制し、認知機能と日常生活機能の低下を遅らせることを示して、米国食品医薬品局(FDA)でのフル承認を取得した世界初かつ唯一の治療薬になりました。関連する3つの記事をご紹介します。

No.1:『レカネマブ』はアルツハイマー病(AD)の進行を抑制する初の治療薬
**以下、エーザイ株式会社&バイオジェン・インクの2023年7月7日新聞発表より抜粋**
「LEQEMBI」は、アルツハイマー病(AD)の進行を抑制し、認知機能と日常生活機能の低下を遅らせることを示し、フル承認を取得した世界初かつ唯一の治療薬となります。「LEQEMBI」は、多様な人種・民族、併存疾患や併用治療薬、ADによる軽度認知障害(MCI)と軽度ADなど米国メディケア受給者に一般化可能な集団において、臨床的に意義のある認知・機能低下の抑制を実証しました。「LEQEMBI」による治療は、臨床試験と同様、ADによる軽度認知障害または軽度AD(総称して早期AD)の当事者様において開始する必要があります。

「LEQEMBI」のフル承認は、エーザイの大規模グローバル臨床第Ⅲ相検証試験であるClarity AD試験のデータに基づいており、「LEQEMBI」は主要評価項目ならびに全ての重要な副次評価項目を統計学的に有意な結果をもって達成しました。主要評価項目は、全般臨床症状の評価指標であるCDR-SB(Clinical Dementia Rating Sum of Boxes)であり、「LEQEMBI」はCDR-SBにおける18カ月時点の臨床症状の悪化をプラセボと比較して27%抑制しました。また、副次評価項目の一つである、衣服の着脱、食事、地域活動への参加など当事者様が自立して生活する能力を介護者が評価する、AD Cooperative Study-Activities of Daily Living Scale for Mild Cognitive Impairment(ADCS MCI-ADL)においては、統計学的に有意かつ37%のベネフィットが認められました。本試験の結果は、2022年11月29日に、アルツハイマー病臨床試験会議(CTAD)にて発表され、同時に査読学術専門誌the New England Journal of Medicineに掲載されました。

(中略)

「LEQEMBI」は、アミロイドベータ(Aβ)の可溶性(プロトフィブリル*)および不溶性凝集体に対するヒト化IgG1モノクローナル抗体です。「LEQEMBI」は、この進行性の慢性疾患を治療するために、継続的に蓄積される最も神経毒性の高いAβ(Aβプロトフィブリル)をターゲットとして除去し、既存のプラークを除去します。2023年6月、FDAの 末梢・中枢神経系薬物諮問委員会(PCNS)は、臨床第Ⅲ相Clarity AD検証試験の結果が、本剤の臨床上のベネフィットを示すエビデンスであることを全会一致で支持しました。また、本諮問委員会は「LEQEMBI」のベネフィット・リスクを総合的に確認しました。2023年1月6日にFDAより迅速承認を取得しています。

エーザイは、実臨床におけるARIAの管理とモニタリングを推進する目的で、ADヘルスケアコミュニティに対する多面的な教育イニシアチブとして、「Understanding ARIA ™」を開発し、展開しています。このイニシアチブは、医療用画像分野の専門家や主要な専門学会との協力のもと、受講者同士によるトレーニング、個人およびグループトレーニング、専門家による症例検討などの教材とプログラムを提供しています。

エーザイは、「LEQEMBI」の適用となる当事者様が本剤の治療を受けられるように尽力しており、経済的な必要性とその他のプログラム基準を満たす、メディケア受給者を含む保険未加入あるいは低額保険者補償の当事者様に「LEQEMBI」を無償で提供するPatient Assistance Programを設けています。さらに、エーザイは、LEQEMBI Patient Navigatorsを通じて、アクセス向上のための当事者様サポートを提供しています。同ナビゲーターは、「LEQEMBI」へのアクセスに関する情報の提供、当事者様とそのご家族の保険適用と選択肢に関する理解の支援、適格な当事者様のための財政支援プログラムの特定を行います。米国の方は、詳しくはLEQEMBI.comをご覧いただくか、電話:1-833-453-7362(月~金、東部時間午前8時~午後8時)またはファックス(1-833-770-7017)にてお問い合わせください。

レカネマブについて、エーザイは、開発および薬事申請をグローバルに主導し、エーザイの最終意思決定権のもとで、エーザイとバイオジェンが共同商業化・共同販促を行います。

No.2:『レカネマブ』とはどんな薬?
**以下は、下畑享良(岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野教授)の2023年7月10日のブログの転載です**

FDAでのフル承認を受け,日本でもレカネマブの使用がより現実味を帯びてきました.図はAlberto J Espay教授(シンシナチ大学)がTwitter(@AlbertoEspay)で発信されたレカネマブ治療に関する説明です.一般の方々に必ずしもその効果と副作用について伝わっていないように思われますのでこの図を用いて解説したいと思います.

レカネマブの効果を示したClarity AD試験の対象は,PETまたは脳脊髄液検査でアミロイドが検出された50〜90歳の早期アルツハイマー病患者で,レカネマブ群898人,偽薬群897人です(①).2週間ごとにレカネマブを静脈内投与します.主要評価項目は,CDR-SB(Clinical Dementia Rating-Sum of Boxes,範囲0〜18点で高いほど障害が強い)の18カ月間における開始前からの変化です.通常,18点中1点以上の変化がある場合,改善ないし悪化と定義されます(②).

さてレカネマブのCDR-SBに対する効果は,開始前のスコアは両群とも約3.2点で,18ヵ月間でレカネマブ群1.21点,偽薬群1.66点で「ともに悪化」しました.またその差は0.45点,つまりレカネマブは0.45/1.66(27.1%)悪化を抑制したということになります(P<0.001)(③).つまりごく早期の患者において,18ヶ月で悪化はするものの,18点中0.45点という抑制があることをどう解釈するかが求められるわけです.

また「27%進行を抑制する」ばかり強調されますが,この表現は誤解を招くとも言われています.重要なのは変化でなく,実際の点数であり,その効果を実感できるかどうかです.つまり開始前の3.2点と,18ヵ月後の点数(レカネマブ群4.41点と偽薬群4.86点.その差0.45点)を比較することになります.現実の世界では偽薬群と比べて18ヶ月間で0.45/4.86(9.3%)の違いしかなく(④),患者・家族がその効果を実感することはまずないだろうと言われています.年間約350万円という価格ですので,どのような人に使用すべきかという議論があります.私は共同通信社からの依頼で,今年1月に「指標」欄に意見を執筆しました.私の考えは治療効果に応じて薬の価格が変動する「償還払い方式を導入すべき」というものですが,じつは18ヶ月間で18点中0.45点の差と軽微であるため厳密な効果判定は難しいのかもしれません.

さらに治療による効果や有害事象の程度を評価する必要があります.その指標となる治療必要数(NNT)は,ある治療を行った場合,1人に効果が現れるまでに何人に治療する必要があるのかを表します.しかしレカネマブでは認知機能が改善することはないのでNNTを計算することはできません(⑤).一方,有害事象は害必要数(NHH)を計算します.有害事象45%,アミロイド関連画像異常(ARIA)が26%で,計算すると3,すなわち3人に投与すると1人に害が及ぶということになります.よって⑥に100人治療した時の結果の内訳を示しますが,改善(緑)なし,悪化(オレンジ)2/3,有害(紫)1/3となります. レカネマブの特徴が一目瞭然の図です.

ちなみにレカネマブ群対偽薬群で,死亡0.7%対0.8%(6例対7例),重大合併症14.0%対11.3%,ARIA-E(アミロイド関連画像異常-浮腫/浸出)12.6%対1.7%,ARIA-H(同-出血性変化)17.3%対9.0%,症候性ARIA-H 0.7%対0.2%でした.ARIA-Eは開始3ヶ月以内に生じたものの,いずれも軽症ないし無症候で治験の中断には至りませんでした.ただしARIA-EはApoE ε4ホモでは高率でした(ARIA-E 32.6%対3.8%).J Prev Alzheimers Dis誌に発表されたレカネマブの適正使用ガイドラインでは,安全性確保のためにAPOE遺伝子検査を推奨しています.

最後(⑦)に「レカネマブ用量依存性脳萎縮」が書かれています.18ヶ月間で偽薬群17500 mm3の萎縮が生じますが,レカネマブ群ではより高度の22000 mm3という脳萎縮が生じます.この差は4500 mm3ですので,偽薬群より4500/17500=26%(ティースプーン1杯程度の体積)萎縮が高度です.なぜ萎縮が促進されるのか,この萎縮がどういう意義を持つのかはまだ不明です.

そのほかにも知っておくべき重要な事項があります.
◆脳アミロイドアンギオパチー(脳血管にアミロイドβが沈着する疾患)を合併する場合,レカネマブで脳出血を合併しやすく,これまで3症例の死亡例の報告(2例目,3例目)があること.よって脳アミロイドアンギオパチーをきちんと除外する必要があるが,その診断は必ずしも容易ではないこと.
◆死亡例の中に,レカネマブ使用中に脳梗塞を発症し,その際に血栓溶解療法を行ったところ大出血→死亡した症例が含まれていること.
◆ARIAの長期的な影響は不明であること
◆APOE遺伝子検査は推奨されるが,遺伝子診断の体制づくりと,診断後の適切な説明・カウンセリングは容易ではないこと.

以上を参考にしてレカネマブへの理解を深めていただければと思います.

No.3:日本経済新聞2023年7月9日(朝刊)社説(電子版は7月8日)
[社説]認知症薬いかし治療を前に

レカネマブは米国で正式承認された
認知症は早期に対応すれば治療が可能な時代に入った。世界で推計5000万人の患者がいる「現代の病」だけに、日本の製薬会社エーザイが米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」への期待と影響力は計り知れない。
米食品医薬品局(FDA)が6日、レカネマブを正式承認した。「メディケア」と呼ぶ高齢者向けの公的医療保険の対象となり、米国での治療が今後、拡大していくだろう。
これで国内でも9月をメドに厚生労働省が医薬品として承認する公算が大きくなった。国が薬価を算定した後、年内には医療現場で使えるようになる見通しだ。
レカネマブは対症療法ではなく、脳内の原因物質とされるアミロイドベータを除去する世界初の治療薬だ。発症すると医療の選択肢が極めて限られていたアルツハイマー病の患者や家族にとって希望の光に違いない。
ただ、治療対象となるのは早期段階かその前の軽度認知障害(MCI)の患者だけだ。しかも症状の進行を遅らせることはできても「治る」わけではない。この点をきちんと理解しておくことがとても大切といえる。
米国ではレカネマブの値段は年間2万6500ドル(約380万円)になった。日本の薬価はこれより低くなるとみられるが、適用人数が増えると医療財政の問題に発展するかもしれない。
医療として定着させるにはほかにも課題がある。治療の対象かどうかの見極めに脳内のアミロイドベータの蓄積を調べるが、検査できる施設は限られる。専門医の数も少ない。治療を受けたくても受けられない患者が出ないよう、医療機関の連携など体制整備が急務といえる。
この20年余り、アルツハイマー病治療薬の開発に欧米の巨大製薬企業が挑んだが、失敗してきた。エーザイの快挙をいかし、日本が率先して認知症の克服モデル構築に取り組んでもらいたい。

関連情報
資料①:知っておきたい認知症の基本(政府広報オンライン)
資料②:アルツハイマー病の予防は運動と睡眠で(オムロンヘルスケア)
資料③:下畑享良教授のスライドショー『睡眠による認知症予防』

関連動画
筑波大学人間系・山田実教授の研究室のweb版集いの広場から、
配信第53号「認知機能低下予防について」
配信第78~90号「軽度認知障害について」

(作成者)峯岸 瑛(みねぎし あきら)